三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2017年11月12日放送

三重県のみならず国内有数の観光地「鳥羽」の玄関口・鳥羽駅前に位置する商業施設「鳥羽一番街」に今年4月『鳥羽1チャレンジマーケット』がオープン!
このチャレンジマーケットは「自分のお店を持ちたい」「自分の技術や作品を見せる場が欲しい」「伊勢志摩の市場に参入したい」という方の創業を支援し、同時に、情報発信できる場所として作られました!
オープン以降、県内外から出店者が集まり、出店者は自慢の商品・作品の魅力を「観光地・鳥羽」の地から発信してます!

鳥羽の玄関口『鳥羽駅』前にある、鳥羽の観光客をもてなし続けて40年!
『鳥羽一番街』を訪ねます!

 

1階フロアには、さまざまなお土産店が。
やはり鳥羽と言えば『真珠』と『海の幸』など、この地域に観光にやって来たお客さん向けの商品。
今年行われた『全国菓子博覧会』で『金菓賞』を受賞した『アオサのラスク』や真珠のペンダントなどが並びます。

 

一方、2階はというと、中央にちょっとおしゃれな雰囲気のショップが出ていますね。
志摩市浜島町の『鼻かけえびす』のハンカチや『スナメリTシャツ』、100%みかんジュースなどが販売されています。

 

ここはどういった売り場なのでしょうか。
『鳥羽観光会館ビル』社長の原田佳代子さんにお聞きしました。

「ここは『1坪からお店が持てる』ということで、初めてお店を持つ方や、自分のお店の商品のテストマーケティングをしたいという方が出店されています。
観光土産や真珠にこだわらずに、いろいろなお店に集まってもらい、新しい鳥羽一番街の魅力を提案したいと思っています」

そうなんです。
2017年4月オープンしたこちらは、既存のお店や生産者、そして、作家がさらなる夢にチャレンジできるマーケット。
「自分の店が持ちたい」「既存事業を拡大したい」「自分の技術や作品を見せる場が欲しい」を応援する創業支援の場。
低コストで1坪のスペースと1台の陳列台から出店でき、現在19店舗がチャレンジしています。

チャレンジマーケットでの商品の販売は鳥羽一番街のスタッフが担当。
季節毎の客層の変化や売場のディスプレイなど、これまでに培ってきた経験を惜しみなく提供しています。

 

こちらは創業54年になる、ステンレス加工を行っている『有限会社 大河内』のコーナー。
『ステンレス加工』という仕事を、子どもたちにも知ってもらえるようにと溶接技術を活かして、こちらの『ネジー』を作ったところ、これが好評で、商品化。
現在チャレンジマーケットで、お客さんの反応をチェックしています。

 

「子どもだけでなく、僕を含めて大人もけっこう好きだと思います。
チャレンジマーケットの担当者がサポートしてくれ、親切にレポートも書いてくれるので、それを参考にしながら自分もなるべく1週間に1回はこちらの店に来ているとおいう段階です」

と、代表取締役の山本真太朗さん。

 

担当者に「ネジー(のイメージ)は宇宙だよね」とアドバイスされたことから、宇宙の下敷きをこちらに敷いたそう。

お客さんの反応や声を、出店者に伝え、そして、出店者の商品に込めた思いを、ディスプレイなどの工夫でお客さんに伝える。
普段、売場にいない出店者へのこうしたサポートが、チャレンジマーケットに商品が集まってくる理由のひとつでもあります。

 

こちらも出店者の1人、『絽刺し』を作っている西川佐惠子さん。
『絽刺し』とは、『絽(生地)』に絹糸や錦糸などを、縦糸と横糸にしてからませて織った、透き目のある織物のこと。

「20年以上前から絽刺しを趣味としてやっていましたが、チャレンジマーケットの話を新聞で見て、それで私も出店してみようと思ったのがきっかけです」

と、西川さん。

 

チャレンジマーケットでは、こうした参加型の体験ワークショップも積極的に開催。
出店者とお客さんが直接のつながりを持つことも大切にしています。

 

日本独特の手芸であり、1200年の歴史を持つという『絽刺し』。
特別な技術は必要ありませんが、何しろ細かい作業。
根気と時間が必要です。

「多分チャレンジマーケットに出店しなかったら、もっともっと地味な活動をしていたと思います。
お客様の要望を聞けることと、『絽刺し』をみなさんに知っていただくことができて良かったです。
毎日お店に来なくて良いので、自分が作業する時間ができるし、とてもメリットがあると思います」

と、西川さん。

鳥羽1チャレンジマーケットは、この11月から新たな店舗も加わり、セカンドシーズンを迎えました。
すでに人気の洋菓子店の新商品シリーズの販売や県外のお店のテストマーケティング販売も始まり、さらに盛り上がっています。

 

*ブランカ(洋菓子・鳥羽市)
*岩崎工業(プラスチック製品・奈良県)
*松葉屋(和菓子・島根県)

 

*三重ナルミ(食器・志摩市)
*comb de shio(ガラスアクセサリー・津市)

「出店者にとっても私たちにとってもチャレンジなので、一番良い形を見つけながらみなさんと一緒に発展していきたいと思っています。
また、ここから鳥羽、伊勢志摩、三重、そして、全国。日本の魅力が海外の方たちにも伝えられると嬉しいですね」

と、原田さん。

売りたいモノがある。試したいコトがある。
そして、叶えたい夢がある。

そんな人たちのチャレンジの場が、ここ『鳥羽1チャレンジマーケット』なのです。