企画展「集落展 文脈のカタチ~紀伊半島の漁村空間」

■開催期間

平成29年12月2日(土)~1月21日(日)
【時間】午前9時~午後5時   
【休館】2017年12月31日(日)及び2018年1月1日(月) 

■開催場所

企画展示室

■内容

紀伊半島の沿岸に点在する漁村集落には、かつて海運を通した日本の流通の表舞台であり、豊かな漁場として栄えたてきた深い歴史があります。そして、独自の地勢的な立地条件から、特徴的な景観や民家、路地、井戸、慣習などが「風土のカタチ」として残り、漁業や祭り、習俗など生業に伴う様々な「文化のカタチ」も、これまで受け継がれてきた多様な営みの集積として集落の町並みの各所に観ることができます。
 当企画展では、これら漁村集落での生活形態の在り方を「コンテクスト・サーヴェイ」という調査により精査し、その過程で出会った様々な「カタチ」と「文化」を、「地球の眼」・「鳥の眼」・「人の眼」という3つのスケールで捉え直して具現化した調査研究の成果を紹介します。集落に住む人々の営みが創りだす造形、日本の風土から立ち上がる集落の美しさの断片を、写真や地形模型・図面などで紹介することで、現代社会が抱かえる地域的課題や近代以降の機能性に偏りすぎた都市空間形成の手法について考える機会として、また、今後、来るべき震災・津波に対して紀伊半島における漁村の現在を記録し、未来に向けた対策のための思考の糸口となることを期待します。

【入場料】無料

☆詳細はこちら→http://www.kumanokodocenter.com/event/171217_2.html