2017年12月9日(土)、藤原町立田地区で歴史ある伝統行事「山の神」が開催されました。

 春先に山から降りてきて、田畑に豊作をもたらしてくれた「山の神様」が、冬には山へ帰るといわれております。豊作へのお礼と冬の季節に昔は「炭焼き」などをされていた山の安全を祈念して、「山の神様」に野菜やお酒、自分達で炊き上げたかやくご飯を供える「山の神」行事が代々行なわれております。

 昨年までは、立田小学校・地域・保護者の連携のもとで行なわれてきた「山の神」の行事が、今年3月の小学校閉校により、存続が危ぶまれる中、今年は子ども会が主体となって行われました。
 古田・篠立北・篠立南の3地域にて、事前に赤土をこねてかまどを作り、当日は自分達の作ったかまどで見事に炊き上げられたかやくご飯は、前述の「山の神様」へ供えると共に、日頃の感謝の気持ちを込めて、地域の方々に振る舞われました。

 日が落ちかけた頃、いよいよ、どんどさんへの点火です。
 各地区で高く組み上げられたどんどさんでは、勢いよく火が燃え上がり、パーンという竹の音が山々に響き渡り、パチパチと天を焦がす火の粉を見つめながら、今年あった一年を振り返り、冬の夜長に皆でどんどさんを囲みました。
 古くから代々伝えられてきた伝統行事がいつまでも続けられるといいですね。