FM三重「ウィークエンドカフェ」2011年12月17日放送

今回のお客様は南伊勢町観光協会の山本裕子さん。
民宿『満玉(みつたま)』ご主人、弓場満さんと一緒の登場です。
「南伊勢町は温暖でとっても過ごしやすいんですよ」と笑う山本さんに、南伊勢町の魅力を語っていただきました。


■南伊勢町の良いところ!

南伊勢町の国道260号沿いは、片方は海に、片方は山に面しているので景色が良く、ドライブにはうってつけです!

名産といえば『五ヶ所みかん』が有名ですが、実は漁も盛ん。
県内の水揚げ量は、ここ南伊勢が一位なんですよ!
海と言えば、養殖業も南伊勢町の大きな産業。
鯛とヒオウギ貝の養殖は、みなさんもご存知かもしれませんが、南伊勢町では『マグロ』の養殖も行なっているんです。

それから鳥羽の浦村ほど知られていませんけど、『船越かき』…これも美味しいです。
このあたりの海は、ミネラルが豊富なので、大きくて甘い牡蠣ができるんです。
是非一度、食べてみて欲しいですね。

そうそう、先月、県政5周年を記念して『たいみーちゃん』というキャラクターが生まれました!
名産の『鯛』と『みかん』で『たいみーちゃん』。
可愛いですよ(笑)


■平家の落武者伝説

南伊勢町には、25代目の当主・平維盛と、その一族や家来が落ち延びてきたと言われています。
彼らは、山をもらって塩を炊いて生計を立てたと言われていて、町内にはその落人たちが開いたという『八ヶ竈(ガマ)』と呼ばれる集落があります。
つまり『竈(ガマ)』というのは塩を炊いた竃から来ているんですね。
『竈(ガマ)』は主に入江の奥のほうの集落の名前で『○○竈(ガマ)』、海に面している集落は『○○浦』となっていて、集落が三十幾つに分かれています。

今でも、維盛が持っていたとされる、名刀が残されているんですよ。
平家にいわれのある古文書も残されていて、2年に一度、古文書を確認する儀式が執り行われています。



■南伊勢町名物! イルミネーション街道

南伊勢町では、それぞれの集落で毎年、地域活性化の方々によるイルミネーションが作られています。
来年のお正月明けまでは、志摩ヨットハーバーのクリスマスイルミネーション。
紫陽花の名所として有名な、南島の河村瑞賢公園でも行なっています。
河村瑞賢さん(の銅像)がサンタの服を着ているんですよ(笑)

他にも、地域地域の有志が何箇所かで、イルミネーションを作っています。
他の地域に負けたくないと、どの地域のイルミネーションも年々凝ってきていて、本当に綺麗です!

どこも国道260号に近いので、この時期は『イルミネーション街道』状態(笑)
夜が暗い地域なので、あたたかい感じになって良いですね。
地元の方が自分の町を盛り上げたい…「お客さんに来て欲しい」という気持ちも伝わってきます。

南伊勢町では、これからのシーズン、みかん狩りやロングラン釣り大会などのレジャーも充実しているので、是非遊びに来てくださいね!



■新鮮な魚介類が食べられる民宿『満玉』のご主人のお話

これから伊勢海老が旬となり、ますます美味しくなりますよ。
新しいものほど、手を加えずにそのまま食べて欲しいですね。

ウチでは南伊勢町ならではの特色を生かし、新鮮な海の幸と山の幸をお出ししています。
春になると魚と野草と山菜…。

それから秋…10月になると、ウチはキノコ料理専門になるんですよ。
キノコ料理を出すのは、おそらく志摩地区ではウチだけでしょうね。
28年前から毎年、10月10日から11月月15日くらいまで。
長野県や岐阜県にキノコを買いに行くんです。
やっぱり旬のキノコは美味しいので、この味を何とかお客さんに楽しんで欲しくてね。
本場で食べるより安くて種類が多くて、しかも旨い天然モノを、お客さんに見せながら調理します。
秋はこれを目当てにやってくる常連さんが多いですね(笑)

ここで採れるアワビやサザエは柔らかく、伊勢海老は本当に甘いんです。
これからのシーズンは、とれたての魚介類をお出してますので、海と山の競演を楽しんで欲しいですね!