企画展「わが町ふるさと・熊野市紀和町~山里の暮らし~」


■開催日時

平成30年2月3日(土)~3月11日(日) 午前9時~午後5時
※会期中無休

■開催場所

企画展示室

■内容

奈良県と和歌山県に隣接する三重県熊野市紀和町は、北山川と熊野川が県境を成す、人口1,107人(平成30年1月1日現在)の自然豊かな町です。この地域周辺には小さな鉱山が点在するため、奈良時代から採鉱がおこなわれており、今では観光の対象となり多くの人が訪れる丸山千枚田(日本の棚田百選)や赤木城跡(続日本百名城)の石積みの構造を見ると、採鉱の技術が大きく関与していたことが想定され、鉱山の歴史と人々の営みとの深いつながりをうかがい知ることができます。昭和に入り紀州鉱山による大規模な採掘が行われるようになると、全国から労働者やその家族が集まり、鉱山の町として半世紀近くにわたり紀和町の経済と暮らしを支えました。最盛期の人口は1万人を超え、本拠地が置かれた板屋を中心に商業施設が建ち並び、町は活気に溢れましたが、昭和40年代後半からの国際銅価の低迷と採掘原価の増大により、鉱山の縮小、閉山とともに賑わいを見せた町の風景も消えていきました。現在、過疎化が進む紀和町では、鉱山の遺構や温泉、丸山千枚田、雄大な自然等の他、江戸時代の板屋村で「勝負の神様」として村の人たちに親しまれた庄屋の名前を採用した「道の駅熊野・板屋九郎兵衛の里」(この春オープン予定)を観光資源とし、人が集まり住民が元気に暮らすための様々な取り組みを行っています。一方、山間部では、田畑を耕し、山や川の恵みいただく昔ながらの山里の暮らしが息づいています。本展では、鉱山の町として栄えた紀和町の歴史や住民の暮らしを中心に、紀和町の魅力を紹介します。

☆詳細はこちら→http://www.kumanokodocenter.com/event/180203_2.html