つ~ぴ~す「ナオちゃんの教えてエコ」2010年12月

「地方の劇場から文化的な発信を!」

■「身近にあるので、のぞいて欲しい。」「ぜひ、50の客席の劇場を体験してほしい!」

2006年10月にオープンした「津あけぼの座」は、近鉄名古屋線・江戸橋駅(三重大学前)から徒歩3分。
50人も入ったらいっぱいの小さな劇場です。

演劇公演・落語・ワークショップ、トークカフェなどを開催。
「繋がる」「育む」「体験する」をコンセプトに人々が交流し、文化芸術を発信し、研究できるスペースになっています。

公共の大きなホールにはない身近さをいかして、
地元の人が集まる場・若手の発表の場として成長するための拠点を目指しています。


■「演劇にかけた青春」

油田さんと山中さんは共に三重大演劇部出身。なんと20年弱のお付合い。(長いッ!) 
学生時代は演劇漬けの毎日。
テントの中にビールケースを並べてステージを作り、お芝居をしていたんだって。スゴイ~。
あけぼの座はもともと稽古場で借りていた場所。
それが今では、劇場を管理し、他の劇団のお手伝いや応援をするようになりました。

二人はテレビやイベントの仕事をしながら、このあけぼの座を運営しています。
「三重県の芝居文化をもっと盛り上げたい」と情熱いっぱい!!


■「地方と地方をつなぐ新しい仕組み」

学生時代、名古屋で上演したときに『三重のわりには面白い』と評価されたり、
『やっぱり東京行で公演していかないと』みたいな事を言われたそう。

「そんなのおかしいですよね。その地方ならではの特長や個性はあっても、良し悪しはない!」(油田さん)と、
地元にこだわって活動しています。

・・・でも現状は、劇団や表現者が少なく、限界を感じていたそう。
「だから、近県の仲間とネットワークを組み、お互いの劇場で公演を始めました。」
地域のお客さんには幅広い芝居を楽しんでもらえ、芝居をやっている人には発表の場が増えてチャンスが広がる。

なるほど!こうしてたくさんの人に広がっていくことで地元の文化芸術への関心が高まっていくんだね。

■ナオちゃんの今月の学び

私と同じ年の二人。なのに、生活しながら学生からの夢を追いかけ、
さらに次世代へバトンを渡すためにチャレンジしている生き方はとても魅力的。
私もなにかチャレンジしなくっちゃ!