三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2018年3月4日

『昭和人形館 夢うつヽ』では人形作家・泰良木ゆめさんが、自身の製作した人形200体を中心に展示を!
作品は、『昭和』がテーマとなっており、泰良木さんの経験などから製作。
昭和のどこか懐かしい風景を思い起こさせる作品となっています。
泰良木ゆめさんは人形作りを20年前から独学で行い、個展を発表しながら、昨年7月、津市内に『昭和人形館 夢うつヽ』を開館しました!

こちらは津市内に去年7月オープンした『昭和人形館 夢うつゝ』です。
『昭和人形館 夢うつゝ』は、人形作家である泰良木(やすらぎ)ゆめさんが昨年7月に開設した、懐かしいあの日の自分にあえるアートスペース。
泰良木さんの作品が200体以上展示されているほか、人形作りを体験できる教室も開催されています。

 

「私の人形は、見ているみなさんにドラマを作っていただきます。
私は、私なりの気持ちで創りますが、見てる方が自分の体験をそこへはめたり、いろいろな風に想像されています」

と、泰良木ゆめさん。

 

泰良木さんが人形と出会ったのは20年ほど前。
小さな頃から、絵画や布花づくりに取り組んできた泰良木さんは、自分にしか表現できないものを求めて人形にたどり着き、その後、独学で技術を磨いてきました。
2003年と2004年、アジア文化交流会において2年連続してラスベガス美術館賞を受賞。
三重県立美術館の県民ギャラリーほか、県内を中心に個展を開催しています。

 

現在、人形館では『夢うつゝの初節句展』を開催中。
こちらは『こども雛』。
子どもたちが集まって、自分たちがお雛様になるという設定。
人数が足りないため、おばあちゃんや猫、お人形にも来てもらっています。
表情がみんな違って、可愛いです!

 

この作品は『女っていいな』。
おひな祭りではお姉さんたちがお母さんに晴れ着を着させてもらっていて、いつも一番可愛がってもらえるはずの末っ子は相手にされません。
なので、すねているんですね。
そんな情景が伝わってくる作品です。

 

こちらの大きな作品は商店街!
昭和の大門商店街や津駅前商店街をイメージしています。
画像は作品のほんの一部。
ぜひ実際に、人形館に足を運んでいただきたいです!

 

そしてこちらは、泰良木ゆめさんの小学校入学写真をもとに作った作品。
どこかに泰良木さんがいますよ。
実際に人形館に行って、確かめてみてくださいね。

 

さらに『昭和人形館 夢うつゝ』では、毎週金曜日に人形教室を開催。

 

こちらの女性はどうやらお孫さんの人形をつくろうとしているようです。

「孫が入学したので人形を作ろうと思い立ちました。
子どもは大きくなっていきますけどな、人形はその時の可愛らしさがそのまま残りますからね。
先生にかなり助けてもらいながらでも、一つ一つ作品ができるということはその結果なので、嬉しいです」

 

こちらの女性が作っているのは、ご主人のお父さんとお母さん。

「ノスタルジックというか昭和の古き良き時代を思い出して、『こんな人形作れたらなあ』と思って、先生に教えてほしいとお願いしていたんです。
先生はとてもさっぱりしていて、楽しい方です」

 

人形作りの第一歩は、こちらを参考に、お顔を作ることから。
粘土を取り、柔らかくしてお餅を作るように丸めて輪郭を作ります。

 

顔のベースが出来たら、そこに目、鼻、口とパーツごとに粘土を盛っていきます。
人形を作っているときは自分のことをいろいろ考えるので、自分を見つめ直す良い機会です、と泰良木さん。

「昭和を懐かしむというより、昭和を知りたいという若い世代の方に来てほしいですね。
親の世代や、おじいちゃんおばあちゃんの世代、そのまた前の世代とか、そういう確実にあった時代を知って欲しい。
ここを自分の拠り所の場所のような場所にしてもらいたいです」

と、泰良木さん。

人それぞれに物語があるように、
人形にもそれぞれのドラマがある。
『昭和人形館 夢うつゝ』は、あの時を思い出し、あの時の自分に出会える場所・・・
そして明日の自分を見つける場所、なのです。

 

『昭和人形館 夢うつゝ』では、現在『夢うつつの初節句』と題して、特別展示展を開催中。
鳥井早苗(とりい・さなえ)さん、濱地(はまじ)たまかさん、そして泰良木ゆめさん、三人三様のお雛様をお楽しみください。

開催時間 平成30年3月27日まで
開館日 月・火・土・日
開館時間 10:00〜17:00