三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート」2012年1月15日放送

相可高校の学生とのコラボによるハンドジェル開発で『地域思いビジネス共感賞』を受賞!
その表敬訪問として、鈴木英敬知事が万協製薬を訪れます!

2011年12月に三重県内で『地域思いビジネス発表会』が開催されました。
これは、「地域のためにビジネスが出来ることは何か」「私たちに出来ることは何か」を考えるイベントで、地域をよくしたい、ゲンキにしたいという思いに基づいたビジネスに取り組む、県内のNPOや企業のみなさんから選出された6つの事業者が、それぞれの取り組みを発表しました。

当日は、一般の参加者、およそ100人による投票が行われ、一番共感を得た事業者に『地域思いビジネス共感大賞』送られました。
その栄誉に輝いたのは、「高校生と製薬会社のコラボによる『特産品を使ったハンドジェル』の開発・製造・販売」を発表した万協製薬と地域のみなさん!

万協製薬は1960年、兵庫県神戸市にて創業。
1995年の阪神淡路大震災で工場が全壊するなどの被害を受け、翌年、三重県多気町に本社工場を移転して来ました。
ハンドクリームや軟膏などのOEM製造で売り上げを拡大し、地域、そして従業員に愛される企業をめざして、さらなる成長を続けています。


この日は、鈴木英敬知事が万協製薬を表敬訪問。
多気町の久保町長も一緒に、松浦社長が工場や開発室のを案内、工程や仕組みを説明します。


そしてこの日、知事を待っていたのは、相可高校生産経済科のみなさん。
生産経済科では、『幸せ』や『健康』を意味する「植える美ing」 というNPO法人を生徒たちで運営。
園芸と福祉で社会貢献活動に取り組んでいます。


彼女たちが開発に参加したのが、この『まごころteaハンドジェル』。
多気町の特産品である伊勢茶のエキスの使用を提案、そしてモニタリングやパッケージのデザインまで、半年間に渡って商品開発に携わってきました。


松浦社長「私が彼女たちに最初に提案したのは、おばあちゃんの膝痛を良くするために孫が塗るクリームみたいなもの。
だけど彼女たちは、そんなダサイもの作りたくないと(笑)」


自分たちが使えるものを自分たちで開発したい…。
そんな強い思いと万協製薬の技術が合わさって開発された『まごころteaハンドジェル』。
開発にかかった時間は半年。
アイデアだけではなく、実際に開発室を訪れて試作もし、香りや質感も彼女たちが作ったのだとか。


相可高校の生徒と万協製薬のコラボレーションを提案したのは、あの『高校生レストラン まごの店』の仕掛け人である岸川政之さん。
岸川さんは多気町役場の職員でありながら、さまざまな地域おこしの活動に携わる、まさにスーパー公務員です。
「相可高校の生徒はまちの宝」との思いから、松浦社長と話しをし、このプロジェクトを進めたのだそう。


久保町長「県立の学校であっても町が応援すれば、学校も良くなるし地域も良くなります。
学校と地域と企業がコラボした今回のことをはじめ、多気町を全国的にも元気のある町にしていきたいですね」

地域と学校と企業によるコラボレーション。
すでに第2弾のリップクリームも販売され、第3,第4の商品も検討されているそうです。
地方から今、新しい流れが誕生しています。


鈴木知事「みなさん、自分が暮らしているの地域や暮らしている人が好きなんですよね。そういう人間の根本的な感情を大切に活かして、その結果ビジネスとして儲かっていくのは、一番嬉しいことです。
多気町と万協製薬さんと「植える美ing」…こういう成功モデルをまた地域でいろんな種で花咲かせれるように僕たちはがんばっていきたいと思います。
そして「植える美ing」のみなさんは、これから続いてくる後輩のためにも立ち止まらず、もっともっと活躍して欲しいですね!」


万協製薬、多気町、相可高校、そして地域で暮らすみなさん…これからも共に、多気町と三重県をゲンキにします!