三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2018年4月15日

『隠タカラモノ農産加工所』は、名張市の外郭団体「名張市雇用創造協議会」で名張市の農業の六次産業化を推進してきたノウハウを活かし、『イーナバリ株式会社』を設立!
名張市や関係者の協力を得て、平成25年に閉校となった名張市立滝之原小学校跡地を活用して昨年4月から農産加工所を運営しています!

名張市にある『とれたて名張交流館』では、名張の新鮮野菜や果物、加工品などを取りそろえています。
今回は紹介するのはこちらで販売されている加工品。
『隠タカラモノ農産加工所』と書かれている商品を発見しました!
これです!

 

加工所は、4年前に閉校となった『滝ノ原小学校』・・・の、給食室。
こちらではこんなに多種類の加工品を作っているそうなんです!

 

『隠タカラモノ農産加工所』の杉岡由紀子さんに、これらの加工品についてお聞きしました。

「名張市で取れる野菜や果物を、生産者の依頼に合わせて、ドレッシングや乾燥野菜、レトルト食品などに加工しています。
名張は土地は小さいのですが、その中で多品種の野菜を作っているため、少量多品種。
機械でやるのではなく、人が手間を掛けて作るからこそ美味しくなります。
そのおいしいお野菜や果物を無駄なく、価値を上げることが目的ですね」

杉岡さんは、名張市の外郭団体『名張市雇用創造協議会』の元職員。
これまで名張市の農業の六次産業化を推進し、そのノウハウを無駄にしたくないと『隠タカラモノ農産加工所』を運営する『イーナバリ株式会社』を設立し、名張を中心とした作物の一次加工や受託製造、製品開発を2017年4月からスタートしました。
加工商品の開発には、有名ブロガーも参加。
ふるまい会やイベントでの試食を重ね、そして地元飲食店とも連携し、
わずか1年の間に、たくさんの商品が誕生しました。

 

スタッフは杉岡さんを含めて4人。
うち3人は、名張市の外郭団体で農業の六次産業化を推進してきました。

「スタートして丸一年。
いろいろ大変なこともありますが、一個一個商品ができあがって来た時に、頼んで下さった方がすごく喜んで、『いっぱい売れてんねん』と言ってくれるのを聞くと、とても嬉しく、やりがいを感じます」

と、スタッフの平田愛さん。

 

続いて訪れたのは、名張市上小波田にある『堀田農園』。
今年で30歳の若きご主人、堀田勝俊さんがハウスで育てているのは、ミニトマトやブロッコリ、そしてほうれん草です。

 


堀田さんが作るほうれん草の特徴は、30cmを超えているということ。
普通店頭で販売されているものは15〜20cmですが、これは実は袋の規格に合わせるため。
ほうれん草は本来、大人になればなるほど美味しいのだそうです。

「シーズンの終わりかけは葉が黄色くなるというイメージを消費者は持っているかもしれませんが、本当に甘いんですよ。
生産者さんがこんなに手をかけて作ったほうれん草、家に持って帰って子どもに食べさせたいという気持ちになりますよ」

と、杉岡さん。
この新鮮で立派に育ったほうれん草、生でかじるとエキスがじゅわっと飛び出て、それだけで美味しいんです。

 

美味しさは折り紙付き。
しかし出荷するには少し育ちすぎたほうれん草を、隠タカラモノ農産加工所へ運びます。
こうして廃棄する野菜を減らしつつ、付加価値のある加工品をつくる・・・
まさにいいとこ取りの仕組みです。
ほうれん草を乾燥すると、重さが約1/20ほどになり、一見するとお茶のようになります。

 

その乾燥ほうれん草をつかった商品『野菜ミックス』。
お味噌汁に、そのままパパパっと入れれば、あっという間に野菜たっぷりの味噌汁に大変身です。
戻した時に、生のほうれん草ではなく、茹でた食感になるよう工夫して加工したそうです。

 

さらに、こちらはすでに人気商品となりつつある、ワインパミス入りの『ソムリエソース』2種。
『ガーリックオリーブオイルソース』と『トマトレモンオニオンソース』です。
ワインパミスとは、ワインの製造過程でできるブドウ由来の食材。

 

ガーリックオリーブオイルソースを伊賀牛丼にかけると、ガーリックの香りがふわっと立ち上がります。
これはお肉に合います!
さらにご飯にかけても『ガーリックライス』になるので、ご飯だけでもお箸が止まらなくなるそうですよ!

 

そして、市役所の杉本一徳産業部長さんと今村さんが挨拶にと出してきたのは、なんとジャム!
実はこちら、名刺ジャム。
もちろん材料は名張産。
『隠タカラモノ農産加工所』にてつくられています。

 

「名張は小規模な農家が多いのが特徴です。
オリジナル商品をこちらの会社にお願いすることで、いろいろな商品ができあがり、名張の6次産業化が一気に加速していくのではないでしょうか」

と、杉本さん。

「名張の食べ物、農産物をもっともっと有名にして、そしてもっともっと地元がゲンキになって、ゆくゆくは人が集まってきて、で、雇用にも繋がっていけたらなって思います」

と、杉岡さん。

名張のおいしさをギュッと詰め込んだ加工品を食べてみませんか!?