三重テレビ「ハッピー!エコCUTE」2012年1月21日放送

公共のバスが廃止になった区間に、新たに『生活バスよっかいち』の路線を追加!
さらに利用しやすくなり、高齢者の生活の足を支えます!

今回ご紹介するのは、四日市市の『生活バスよっかいち』。
『生活バスよっかいち』は住宅地から生活に必要な病院・銀行・郵便局などを通っているバスで、高齢者の方々が利用しやすいようになっています。
行政や地域企業の協力を得て、NPO法人が運営しているんですよ。


このバスを走らせようと思ったきっかけは?
『NPO法人生活バス四日市』理事長の西脇良孝さんにお話を伺いました。

西脇「地域に走っていた三重交通の路線バスが、赤字で廃止になったのがきっかけです。
高齢化が進む中、公共のバスがなくなることで、高齢者の方々が外出できなくなっては大変だと」


西脇「そして2010年10月から『大谷台』を走る、新路線も新たに作りました。
やはりこちらも公共の路線バスが赤字で廃止になった区間。
このままでは周辺で買い物ができなくなり、団地の中に住めなくなってしまいます。
『生活バスが近くに走っいるので、路線をここまで伸ばして欲しい』との要望を受けて、路線を新設しました」

より便利に!
高齢者の方々に優しいバスですね!


それではちょっと、車内も拝見。
ステップが以前より低くなり、さらに乗りやすくなったそうです!
運転も高齢者が乗ることを考えて、ゆっくり走る、座席に着くまで出発しない…などなど、安全を心がけています。


あれあれ?
お客さんの荷物が置いてありますよ。
実はこちら、忘れ物ではなく、場所取りをしているのだとか。
マイ座席感覚ですね(笑)


また、車内には置き傘があり、自由に利用できるのも『生活バスよっかいち』ならでは。


『生活バスよっかいち』は、1乗車100円。
さらに『応援券』と呼ばれる定期券を、1ヶ月1000円、半年5000円、1年10000円で販売。
各家庭に2枚ずつ支給され、家族で使うことができます。

この『生活バスよっかいち』の普及により、バスの中で高齢者がコミュニケーションを取れ、いわゆる『井戸端会議』ができるようになったことで、1つの目的が達せられた…と語る西脇さん。

それでは、これからの展望は?


西脇「近鉄から西はこのバスがあるが、近鉄から海の方にかけてはないので、そちらにも生活バスを広げて欲しいという要望が寄せられています。
また、もっと若い人が、この活動を一緒にやってくれるような環境を作りたいし、もっともっとバスにたくさん乗って活用していただきたい…。
そのためにはどうしたら良いかを考えている最中ですね」

高齢者の方々ための、さらなる路線の拡大を期待しています!