三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2018年4月22日

大正13年創業の老舗の呉服店が3年前に改装し、『うつくしや 東村呉服店』としてオープン!
和の文化を伝えたり、松阪の良さを伝えたり、みんなでコミュニケーションする場所を併設しました!

松阪市の職人町通りは、厄除け観音として知られる岡寺山継松寺のすぐ近く、かつてはその名前の通り、鍛冶屋や表具師など、様々な職人が店を構えていました。
その中の1軒がこちら『うつくしや 東村呉服店』です。
とても立派な建物ですね!

 

店内も趣があります。
『うつくしや』の東村佳子さんに、こちらについてお聞きしました。

「『東村呉服店』は大正13年に創業した呉服店です。
3年前にリノベーションし、みなさんが集える空間をたくさん作りました。
基本お呉服屋さんはもちろん、和の文化を伝えたり、松阪の良さを伝えたり、コミュニケーションできるような場も併設しました」

 

1階は『まちかど博物館』となっていて、呉服店の店主である館長が収集した、マッチ箱やレコードなど、昭和のコレクションを展示しています。
なんとマッチ箱は約500個も!

 

続いては2階へ。
こちらはカフェ&レンタルスペースとして使用。
また、ギャラリーやコミュニティスペースとして、沢山の人が集って新しいことが始められるような場所として使ってほしいとのこと。

 

カフェスペースは、毎月1日と18日に岡寺山継松寺の縁日に合わせてオープンする『縁日カフェ』と、カフェの起業を目指す人たちがオープンする『月1カフェ』、そして木・金・土曜日は東村さんがドリンク中心のカフェを開いています。

「最初は漠然と、呉服が目的ではない人も集まれる場所がほしいと考えていましたが、リノベーションすることになり、1つずつ形にしていったらカフェやレンタルスペースなど、いろいろなことができる空間になりました。
さまざまなジャンルの、これまで知り合うことがなかった人たちの縁が広がっている気がします」

と、東村さん。

町屋再生として、店舗改装時に、呉服店に松阪の情報発信の拠点・集いの場としての役割をプラスして新たにオープンさせたのが『うつくしや』なのです。

 

そして今回、『うつくしや』が行っている『体験ワークショップ』の1つを実際に体験。
やってきたのは・松阪牛、黒毛和牛の専門店『丸中本店』。
本場松阪の地で創業して60年を迎える老舗です。

「これから行うのは、松阪の『すき焼き体験ワークショップ』です!
実際に精肉店に出向き、すき焼き用の肉を購入するところから楽しむことができるので、外国の方にもとても喜ばれるんです」

 

買い物をしたあとは、『うつくしや』の2階で、味付けや調理法等を学びながら味わいます。
『松阪もめん』の着物のレンタル着付けもしてもらい、調理開始です!

 

松阪牛をおいしく味わうポイント①
まずは火をつけていない鍋に肉を並べます。

松阪牛をおいしく味わうポイント②
砂糖などの調味料は肉に直接かけること!

お醤油をサーッと回しかけて、お肉の出来上がり!

 

柔らかくておいしい!
ちょうど良い甘味と辛味です!

 

『うつくしや』が用意しているワークショップは他にもあります。
着付け・茶道・折り紙・はた織りなど日本文化の体験や、町並み散策・食べ歩きなど。
さらに習字や、風呂敷結びなどなど、松阪の歴史と日本の文化を存分に味わうことができます。

 

さて。
カフェで『うつくしや世界デビュー会議』なるものがはじまりました。
メンバーは現在6名。
ニューヨークで松阪の文化や魅力を伝えるイベントを計画中!
日本の文化を知ってもらい、こちらに長く滞在してもらえるような魅力ある企画を練っているそうです。

 

松阪に長く滞在してもらう仕掛け。
それが蔵を改装したこちらの宿なんです!
『蔵の宿』は今年6月のオープンを目指して、ただいま準備中。
『うつくしや世界デビュー会議』の狙いは、この宿へとつながっていたんですね!

 

「古きを大切にして新しいことを知るというのが『うつくしや』の一番下にあるテーマだと自分なりに解釈しています。
いろいろな松阪の文化をフレキシブルに、東村さんというパワーを注入して新しい形にしていくのが『うつくしや』のスタイルだと思います。
私は2年前までニューヨークに住んでいたため、アメリカ人が日本の文化をどう感じるのかを体感できると思います。
アメリカ人が面白いと思うものを仕掛けていきたいですね」

と、メンバーの一人、ロジャース・加奈さん。

「ここは本当にリラックスができて、外国人の方も喜んで下さると確信しています。
東村さんは物怖じしないしどこでも行くことができる人なので、ニューヨークでも大活躍されると思っています!」

と、同じくメンバーの高岡良治さん。

「産まれて育った所はなかなか見えにくいところもありますが、松阪から来ているということを、胸を張って言えるよう、もっと勉強したいです。
そしてみんなで大発見をしていくのも、とても良いですね」

と、東村さん。

 

『うつくしや』でさまざまな『松阪』を体験してみませんか?