藤堂高虎と伊賀忍者ゆかりの温泉地、中伊勢温泉郷。
津、伊賀、名張にまたがる11の名泉をサルシカ隊長が入浴レポ!
サービスショットもあります(笑)。
津、伊賀、名張にまたがる穴場の美肌の湯をめぐる「中伊勢温泉郷めぐり」。
名張の青蓮寺レークホテル、対泉閣、山水園をまわって、いよいよ津市美杉町の美杉リゾートを訪ねる。
三重県津市美杉町。
県庁所在地にある宿であるが、津市街からは結構遠くて30キロほどある。
津市も美杉町もとっても大きいのだ。
伊勢自動車道久居インターを下りて車で40分ほど。
近鉄を利用の場合は、榊原温泉口下車で、そこからシャトルバスで30分だ。
美杉といえば林業の町。
映画「WOODJOB」の舞台になったところでもあるし、この新緑の季節はさまざまな緑で山が彩られている。
県道15号を雲出川にそって上流へと走る。
と、雲出川の対岸に、見えてくるのが美杉リゾート。
正式には、『火の谷温泉 美杉リゾート』。
夏には人で賑わうプールも川沿いに見える。
館内に入ろう。
ここは宿というよりホテルだ。
吹き抜けがどどーんと広がり、ガラスの天井から自然の光が注いでいる。
取材でお邪魔したのは4月末。
ということで、吹き抜けには鯉のぼりがつるされていた。
そしてホールには五月人形がたくさん!
こちらの美杉リゾートでは、季節ごとに飾りを変えて来る人を楽しませているとのこと。
この手間ひまをかけたおもてなしがうれしい。
社長の中川雄貴さんに出迎えを受け、まずは手形にスタンプを押してもらう。
そう!
美杉リゾートの社長は、若きイケメン社長なのだ。
彼が社長になる前からいろいろ付き合いがあって、いっしょに東京に行ったこともあるし、彼の結婚式にも出席させてもらった。
さっそく社長にお風呂を案内していただく。
美杉リゾートは、この3月に大浴場のひとつを大改装したばかり。
「もうぜひ、奥田さんには入ってもらいたいと思っていたんですよ!
奥田さんのためにつくったようなお風呂ですから!」
またまたぁ、人をおだててはいかんよ、君ィ(笑)。
とニヤつきながら案内されたお風呂がこちら!!
後ろの大きなタンクを背負ったすごいヤツ。
そう!
ビール風呂だ!!
何を隠そう!
美杉リゾートにはオリジナルのクラフトビールをつくるブルワリー(ビール醸造所)があるのだ。
若き社長と常務のふたりが、真においしいビールをもとめて探求しているのだ。
それがこちらのビールたちなのだ!!
味、コク、のどごしに定評のあるこれらのクラフトビールは、実はサルシカの店舗でも販売させてもらっている。
そのおいしいビールを、え、なんだって! 温泉に入れちゃうの???
ドボドボドボ〜。
入れてます(笑)
思い切り。
「出るビールは人気の忍者ビールです。
30分に1回およそ1リットル出ます」
「これ飲めるの??」
わたくしは咄嗟に聞いてしまった。
恥ずかしい。
「もちろん飲めます。
30分に一度出ますから運がよければ(笑)」
社長は少し呆れつつもまじめに答えてくれる。
「では、失礼して」
わたくし、中川社長のまえでスッポンポンになり、ビール風呂に入らせていただく。
炭酸ナトリウム泉の「火の谷温泉」で200倍に希釈されているというが、かなり濃厚にビール酵母の甘い香りがする。
「もうちょっとビール出しましょうか?」
サービス精神旺盛な中川社長が気を使ってくれるが、間髪おかずカメラマンの妻M子が、
「ダメです! この人ごくごく飲みますから!!!
まだ仕事なんで!!!」
ちぇっ、うるさいこと言うなあ、もう。
日本ではじめてというこのビール風呂は、入ったお客さんから「肌がしっとり、つるつる」と大好評だとか!
うん、確かにおっさんの肌もしっとりしたよ(笑)。
3月の改装で、こんな立派なヒノキ風呂も完成。
これが本当にいい香り。
温泉で森林浴をしているみたい。
続いて露天風呂へ。
広い。
打たせ湯や寝湯もある。
寝湯は、ベッドのようなところがあってその上をお湯が流れているのだ。
ぜひ試して写真に撮りたかったけれど、スッポンポンで仰向けに寝ると、トンデモナイものが露出してしまうので今回は諦めた(笑)。
こちらは脱衣所。
美杉の木がふんだんに使われている。
そしてポイントとして伊勢型紙があしらわれている。
あのね。
これで日帰り入浴、ひとり1000円(税別)ですよ。
共通入浴手形を使ったら、300円ちょっとでは入れちゃうんですよ。
いいんですか、ホントに。
こっちが逆に心配になってくる(笑)。
で、もうひとつ。
美杉リゾートには驚きの温泉施設がある。
木々香る貸切風呂。
美杉リゾートには5つの貸切風呂があるのだけれど、いずれも非常に大きい。
ちょっとした温泉宿の浴場ぐらいある。
一番大きな貸切風呂は、一度に20人入れるのだ。
まあ20人一度に入る必要性もシチュエーションもないのであるが、驚くべき大きさである。
ちなみに貸切風呂のみの利用も可能で、1室料金45分で3000円。
つまり、20人で入ったら、ひとり150円になる(笑)。
いやー、あまりにお風呂で盛り上がりすぎて、お部屋や食事の紹介ができなくなってしまった。
お部屋はシンプルだけど、落ち着いたいい雰囲気。
料理はね、松阪牛、スペアリブが人気。
石窯パン工房もあるので、それもお楽しみ。
県内でゆっくりリゾート。
そんな休日もあっていいなあ。
というわけで中伊勢温泉郷4湯目のレポートでした。
サルシカ隊長 PROFILE
- 三重県津市在住。
- 放送作家、コメンテーター。
- 田舎暮らし、野あそび、カヌー、釣り・・・三重の自然の中での「遊び暮らし」を追求する、焚き火&宴会大好き集団【サルシカ隊】隊長。
- 遊びと仕事で、三重県を縦横無尽に走り回る。