楽器の演奏や歌うことが好きなメンバーが集まり、8年前に結成!
ギター、電子ピアノ、パーカッションなどの生演奏で、懐かしの歌謡曲や愛唱歌を歌って施設を慰問しています!
その特徴は、歌を聞いてもらうだけではなく、参加者のみなさんと一緒に歌って楽しむこと。
みんなで歌って、心も身体も元気にを合言葉に慰問活動を続けています!
津市垂水のある場所から、賑やかな音楽が聞こえてきます。
活動をしていたのは『懐メロ垂水』のみなさん。
懐かしの歌謡曲、愛唱歌をうたって施設を慰問しているボランティアグループ。
歌で楽しく、歌でゲンキに、を合言葉に演奏しています。
『懐メロ垂水』のマネージャー、下井俊子さんに、活動についてお聞きしました。
「活動をはじめて今年で9年目になります。
デイサービス、老人ホームなど、津市内で演奏してまわっています」
2010年に結成された『懐メロ垂水』は、懐かしの歌謡曲や愛唱歌を、楽器の演奏と歌で披露するボランティアグループ。
8年間で約70施設、200回以上の慰問演奏を開催しています。
もともとは代表の下井さんと2人の仲間でスタート。
偶然の出会いや、知り合いの紹介でメンバーは増え、現在は20人ほどで活動しています。
手前の浅田和久さんは、下井さんと一緒に活動をはじめた初期メンバー。
ギターと企画を担当しています。
「はじめはギター弾くのもしどろもどろで、利用者さんたちに近くで見られるとドキドキしました。
しかし9年目に入り、ようやく流し風に、利用者さんの目の前で弾くように慣れてきました」
奥の荒木薫さんはギターと運営担当。
「私が入会した目的は、人前であがりやすいので、あがらないようになる練習になればと」
手前はキーボード担当の棚橋敦子さん。
「2016年にスカウトされたのがきっかけで(笑)。
みんなでひとつの音楽を作るという高揚感がいいですね」
真ん中の伊藤美津哉さんはメンバー歴7年。
ボーカルと音響・製作を担当しています。
「このグループ、あんまりお金がないので、廃材とか人にもらったものを利用して、台を作ったりいろんな脚立(など)を作っております」
この中で一番新しいメンバーは奥の的場昭二さん。
メンバー歴1年で、鼻笛を担当しています。
「サラリーマン人生、単身生活が長かったこともあって、こっちに戻って来た時、地域の方たちとの触れ合いが少なく、何かお手伝いできることがあればと、入会しました」
さてさてみなさん、なにやら準備をはじめました。
これから、どうやら慰問演奏に出かけるようです。
『懐メロ垂水』のみなさんの慰問演奏は、歌を聞いてもらうだけでなく、施設の利用者さんといっしょに歌って楽しむのが基本。
演奏のレパートリーはなんと80曲!
歌詞カードもたくさん用意、すべて手作りです。
慰問演奏に訪れたのは、サービス付きの高齢者向け住宅『安濃津ろまん』。
到着するや否や、みなさんは演奏準備をはじめました。
楽器や音響機器のセッティングもすべて自分たちで行います。
今回で慰問演奏はなんと228回!
手慣れたものです。
今回のプログラムは、メンバーの歌と演奏を披露した後、利用者の方々と愛唱歌や懐メロを一緒に歌うというもの。
一緒に歌う曲は15曲ほど。
いよいよ慰問演奏スタート!
ボーカルの伊藤さんが美声を響かせ、まずは哀愁の歌謡曲をみなさんに聞いてもらいます。
そして盛り上がってきたところで、みんなで懐メロを合唱。
的場さんが吹き始めたのは、鼻息でメロディを奏でる鼻笛という楽器。美しい音色で、会場をさらにもりあげます。
「すばらしく、胸が踊りました」
「懐かしい曲ばかりで昔に戻ったみたい!
歳を忘れていました(笑)」
利用者さんも大満足のようです。
演奏を終えると、すぐにみなさんの声や感想を聞きます。
それが懐メロ垂水のみなさんのやる気、次への改善につながっています。
「利用者の年齢層にあった曲を選んでいただき、一緒に利用者の間に入って演奏していただいたり、コミュニケーションをはかってくださるので、毎回みなさん楽しみにしています」
と、『安濃津ろまん』の坂野真希さん。
要望に応えられるよう、もっと人数を増やし、別々に演奏できるような体制にしたい、というのが『懐メロ垂水』のみなさんの今の思い。
めざすは、慰問演奏300回。
継続は力なり。
まさに歌い続けることが、『懐メロ垂水』のゲンキの源です。