『ミエてくる!』2018年5月18日

「くまのプチ歩き旅 その4」は、初夏に歩きたい絶景スポットをご紹介いたします。今回の舞台は、世界遺産の熊野古道石畳道、近年人気急上昇の絶景スポット天狗倉山、そしてそこから50分ほど先にある天空の隠れスポット、オチョボ岩です。

後編スタート!!!

【天狗倉山からオチョボ岩】

休日になると賑わいを見せる天狗倉山ですが、ここからさらに先、オチョボ岩方面へ向かう尾根は一気に歩く人も減り、静かなハイキングが楽しめます。
道はしっかりと整備されており、手作りの道標も施されているので迷う心配はありません。(杣道などの分岐もありますので、道標見落としの無いように・・・)
天狗倉山からすぐのところにあるアンテナ山から先は緩いアップダウンを繰り返しながら尾根を進んでいきます。
アンテナ山から30分ほど歩くと木々越しに巨大な岩塊が見えてきます。
岩塊を登りきると、三角点があるカンカケ山に着きます。
道標を頼りに少し下ると、熊野灘方面に開けたオチョボ岩に到達します!

 

しっかり整備されて歩きやすい道

 

こんな道標や

 

こんな道標もあります

 

やがて現れるカンカケ山への岩塊
これを登りきれば、オチョボ岩まではもうすぐ

 

雄大な熊野灘の水平線、眼下に見える紀北町の相賀や引本の集落、白石湖、紀伊長島から南伊勢方面へ延々と延びる志摩半島、反対側には尾鷲の町並みも見渡せます。
あまりにもの絶景に見とれ、くれぐれも転落しないように気を付けてください・・・。

 

オチョボ岩から紀北町方面

 

オチョボ岩から尾鷲市方面

 

オチョボ岩から猪鼻岬、熊野灘方面

 

【帰路へ、そしてほっと一息できる山の喫茶へ!】

オチョボ岩からの帰路は、そのまま来た道を戻り、尾鷲市側の馬越峠登り口へと戻ります。
下りメインとなりますので、天狗倉山からの急な下り、そして熊野古道の石畳の下りは足元に気を付けながらゆっくりと下ってくださいね(とくに悪天候時)。
同じ道を戻るとはいえ、行きと帰りとでは見える景色も違い、行きにはない新しい発見があるかもしれません。

馬越峠登り口に戻った後はぜひとも、ここから徒歩5分ほどのところにある『山の喫茶 山帰来』へ寄ってみませんか?
山歩きが好きな川端夫妻が経営しているこの喫茶は、馬越峠のふもとにあり、手入れされた庭園や樹木に囲まれたロッジ風の造りになっています。
各種ランチプレートに手づくりスウィーツ、そして目の前の庭で採れた季節ごとの果実を使った100%ジュースなど、どのメニューもおしゃれかつ美味しいです!
木製のテーブル、緑あふれるテラスと合わせてインスタ映え間違いなし*^^*

 

自然に囲まれた静かなテラスで、手作り梅ジュースをいただく

 

ハンバーグ・ランチプレート
ヘルシー&おしゃれ~

 

スウィーツ
手作りクッキーが添えられているガトーショコラ

 

気候のいい時はベランダに設けられた木製の席もおススメです。
風の音と鳥の声だけが響き渡る絶好の環境下では、いつまでも居られてしまいます^^

※『山の喫茶 山帰来』は、冬季休業となります。
詳細は下記【このルートのスポット情報】をご覧になってください。

【ルートを守っている方々】
温暖多湿な紀伊半島は草木が伸びるのも早く、トレイルは整備をしておかないとすぐに草木が生い茂り、藪道と化します。今回のルートは常に草が綺麗に刈ってあり、距離やポイント名が書かれた道標もこまめにつけられています。これは周辺地域の団体が常に山に入り、整備をしてくれているものです。兼ねてから定期的にこのルートを歩き、シダなどが伸びれば刈り開かれていた『山の喫茶 山帰来』の川端夫妻、そして近年では、紀北町内在住のメンバーが中心となっている『NTRC』、尾鷲市内在住のメンバーが中心の『藪漕ぎ隊』が定期的、積極的に刈り開き、サイン設置の活動をしております。私自身も楽しむだけでなく、このような方々の行動によって楽しませてもらっているという気持ちを常に忘れないようにしています^^

 

白地に青文字のタイプの道標は主に「藪漕ぎ隊」が設置してくれています
これ、手描きなんですよー!

 

NTRCのみなさま
いつも本当にお疲れ様です!

【このルートのスポット情報】

【山の喫茶 山帰来】
馬越峠ふもとの自然に囲まれた喫茶店。紀伊半島はじめ、国内外各地の山を歩くことをライフワークにしてきた川端夫妻が経営しています。古道歩きのファミリーや女性グループにとても人気があるほか、遠方からのリピーターも多いです。また、ご夫婦でスペインの巡礼道カミーノ・デ・サンティアゴを歩いた経験から開設した熊野古道巡礼宿「アルベルゲ山帰来」も運営しています。喫茶店内には旦那さんの川端守さんの熊野古道関連の著書、夫妻で訪れた山のアルバム、そしてカミーノ・デ・サンティアゴの写真を閲覧できるほか、ガイドもしている夫妻から熊野古道に関する話を聞くことができます。

住 所:三重県尾鷲市馬越町1509-49
連絡先:TEL FAX:0597-22-3597
営業日:2月下旬~12月下旬の間の毎週、金、土、日曜日
※冬季12月下旬~2月下旬の間は休業しています。

【現代の巡礼宿 アルベルゲ山帰来】
山の喫茶 山帰来の西隣にある宿泊施設です。スペインの巡礼路カミーノ・デ・サンティアゴ沿道にある巡礼宿アルベルゲに泊まり歩いた川端夫妻の経験からこの地に生まれました。熊野古道ハイカーだけでなく、帰省中のご家族の短期滞在などにもご利用できます。

営業日:通年(要確認) お食事は山の喫茶山帰来利用可能
予 約:上記山の喫茶山帰来のTEL FAXに同じ
宿泊料:1人1泊4000円(人数増、連泊に対する割引あり)
備 考:1組(5人まで)限定、要予約