三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2018年5月20日

桑名市多度町で2011年に閉校した多度西小学の校舎を利用して2014年にオープンした、子どもアイデア楽工。
子どもたちが遊びながら学び、自ら考え、気づき、しなやかな感性を育む場所を目指し、アイデア工作やサイエンス講座、クッキングや英語、プログラミングなど多種多様なカリキュラムを準備!
昨年4月には桑名駅前キャンパスが開校!
更に今年春には鈴鹿キャンパスがスタートしました!

2011年に閉校した桑名市の旧多度小学校で、3年後の2014年、子どもたちが遊びながら学び、自ら考え、気付き、しなやかな感性を育む、『子どもアイデア楽工』が開校しました。
その様子を2014年8月に『ゲンキみえ生き活きリポート』で放送。
アイデア工作や電動工作、サイエンス講座にクッキング、更には英語、プログラミングなど、子どもたちの想像力を刺激するカリキュラムがたくさん用意されている様子を紹介しました。

 

前回の取材から4年。
『子どもアイデア楽工』がどうなっているのかを、山上コウチョウにお聞きしました。

「廃校だけでなく、ヒミツ基地を作っているんですよ」

 

それがこちら!
ツリーハウスのような感じですね。
ヒミツ基地は一級建築士や大工等、様々な資格・経験を持つアクティブシニアボランティアの指導の下、子どもたちが参加して制作。

 

空中回廊になっている部分もあり、かなり高さもあります。

「作るにあたって、やはりチャレンジする心も必要ですからね」

と、山上コウチョウ。

 

一方こちらは、新しくできた展示ルーム。
子どもたちの作品を一同に配置しています。

 

毎年Hondaが開催している『子どもアイデアコンテスト』で昨年、最優秀賞を受賞した、『食べて病気を治すハンバガンバ!』
医療用ロボットで、身体の中に入り、悪い患部に到着するとレタス型のノコギリで切るという仕組み。

『子どもアイデア楽工』では知識を知恵に変え2つのソウゾウリョク(想像力・創造力)を引き出す指導を実践しています。
大人たちはアシストはしますが、こちらからの指導はしません。
子どもたちが学んだ知識や技術を駆使し、自らが考えてそれをカタチにするという方式を取っています。

 

『子どもアイデア楽工』は、2017年4月に桑名駅前キャンパスを、さらに2018年4月に鈴鹿キャンパスを開校!

 

鈴鹿キャンパスは、2年前に閉められた鋳物工場を、アクティブシニアボランティアの手を借りてリノベーション。
工作スペースと座学スペースに分かれています。

「廃校にしてもそうですけど、子どもの声がなくなってしまうと静かになってしまいます。
子どもたちの完成が響き渡ることで、地域の活性化につながる感じがしますよね」

と、山上コウチョウ。

 

午後4時半。
小学生低学年のコースが始まりました。
この日は『ぱっくん魚釣りゲーム』を、つくるんだとか。
名前からして、楽しそうですねぇ。

鈴鹿キャンパスは、週に2日。
月曜日はイマジネーションとクリエーションを無限大に膨らませる、ソウゾウリョクUP講座とサイエンス講座。
木曜日は、遊びながら学ぶアイデア工作教室。
いずれも低学年と高学年のコースが実施されていて、体験入学もOKです!

 

続いて5時45分から始まったのが、高学年のコース。
「動かす」をテーマにモノをつくるのは低学年と一緒ですが、こちらはモーターやギアを使っての電動工作です。
今、作っているのは、電動工作の足回りの部分。

 

ベース部分を作り、ギアを組み立てモーターを組み込み、操作部分のリモコンを繋げて前後左右に動く車両を完成させたものがこちら!
リフトになっていて、ティッシュケースを持ち上げることもできます!

 

「この教室は楽しいです。
他に理科実験のクラブや水泳も習っていますが、こちらのほうが自由があっていいです」

「今までのUFOキャッチャーや迷路なども作りました」

「親から『これは危ない』『これはダメ』とよく言われますが、ここではそれも言われず自由に作ることができるのが楽しいです」

自由に作ることの楽しさがとてもよく伝わってきます。

 

教室では、作り方は手取り足取り教えてはくれません。
見て学ぶ、その中で「気づく心」が育まれます。
失敗しても何度でもやり直して完成させることで、達成感へと繋がります。

動くようになったらとりあえず遊んでみるのが、子どもアイデア楽工流。
こうして楽しみながら、自分の力で学んでいくのです。

 

「幼稚園の時から工作が大好きで、こちらの体験に来てもたら、すぐにやる!って言って。
ここではとても生き生きしていますね。
自分がやりたいことができるので、楽しくて仕方ないみたいです」

「今はこういう風に遊べる場が減ってきているので、とても大切だと思います。
本当に生き生きと楽しんでいます」

と、保護者のみなさん。

「インプットは学生時代にたくさんしますが、アウトプットする場が少ない気がします。
ですから私は、自分が考えたことを世間にプレゼンできるような子をどんどんと育てていきたいと思っています。
奇しくも2020年度の学習指導要領の改訂で『主体性のある子どもを育成する』ことが提唱されています。
主体性とは何も決められていない状況の中で自らが考え判断し行動出来る人材だという風に私は解釈していまし、そういう子を育てることが期待されていると思います。
向き合い方ひとつで子どもは変わっていくので、認定講師を作るなど、指導方法も含めて伝えていければいいですね」

と、山上コウチョウ。

『子どもアイデア楽工』にはたくさんのカリキュラムがあります。
お子さんが興味を持ったら、まずは体験入学を!