三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート!」2012年2月12日放送

シャッターが目立つようになった商店街にお客さんを呼び戻すため、毎月1回『軽トラ市』を開催!
軽トラの荷台のお店では、新鮮な魚介類やこだわりの商品が、元気いっぱいに売られています!

伊勢市の中心地にある『浦之橋商店街』。
ここで毎月第3日曜日に開催されているのが、軽トラックの荷台がお店の『うらのはし軽トラ市』です。
地元伊勢だけではなく、鳥羽、志摩、度会の生産者が乗り付けた軽トラをそのままお店にして、とれたて新鮮、こだわりの商品を販売しています!


この『うらのはし軽トラ市』を開催しているのが、『浦之橋商店街振興組合』のみなさん。
生活習慣の変化や大型ショッピングモールの出店により、近年、シャッターを下ろす店が目立つようになった商店街。
そこで、少しでも商店街を盛り上げようと2年前に始まったのが、この『うらのはし軽トラ市』。
今回で18回目の開催です。


『浦之橋商店街振興組合』の浦田穣さん。

浦田「お客さんは主にこの商店街から半径300~500m以内の主婦の方々。
出店している軽トラは平均30台なので、30店舗くらいあるということです」

出店している方たちは、伊勢はもちろん、鳥羽、度会、志摩などからも参加しているそう。
プロの出店者だけではなく、趣味で野菜を作って、それを持ち込む…といった参加者もいるとのこと。


こちらは志摩市御座から出店している干物屋『カネ長』。
手作りの干物はもちろん、すぐに食べられる出来立て熱々の商品も売っています。


ラッパをを鳴らしてお客さんを呼んでいるのは、河崎町の『町家とうふ』。
豆腐と共にオススメなのが、『飲むお豆腐』。
普通の豆乳ではなく、ニガリで固める前のお豆腐なんだそう。


こちらのパン屋『パンみみ』のご主人の本業は、なんと漁師さん!
鳥羽の離島、菅島からの参加です。
趣味で焼いていたパンの味に惚れ込んだ浦田さんの頼みで、出店を決めたのだそうです。


本部では、『浦之橋商店街振興組合』のみなさんが、お客さんに感謝の気持ちを込めて、甘酒のふるまいを。
季節に合わせて、焼き牡蠣や豚汁などのふるまいもあるそうですよ!


さらにこの日は、初めての試みとなる『餅まき』も開催。
全部で60キロ分の餅に、お客さんも大喜びです。
これからも『うらのはし軽トラ市』に合わせて、さまざまな催しを開催していく予定だそう。


この他にも『うらのはし軽トラ市』を盛り上げて観光客を呼び込むため、市内の旅館やホテルにチラシを配って歩き、また、観光用レンタサイクルとの連携プランも検討中。
近くのお客さんだけではなく観光客も新たなターゲットに、更なる集客アップを目指しています。


『浦之橋商店街振興組合』理事長、山川博美さん。

山川「最近ではチラシを見たという若いご夫婦なども来てくれるようになってきて、嬉しいですね。
旅館やホテル、それから観光関係の方々とも連携して、観光客が来てくれるようになると、もっとありがたいです。
また、これからの高齢化社会に向かっていく中で、お年寄りは遠くに買い物に行きたくないという気持ちもあるでしょう。
色々な意味で、これからこそ商店街が必要なるのではないか、と思っています」

まずは、商店街に足を運んでもらう。
そして『浦之橋商店街』の名前を知ってもらい、そこにある店のひとつひとつを知ってもらって、次へとつなげていく。

コツコツと、地道に、そして、粘り強く。
ゲンキさんたちの取り組みは、これからも続きます。