御浜町神木地区にある「ほのぼの館」で週に2回活動する『趣味の会 和』。
地域の憩いの場、交流の場を目指して発足し、10年。
地域のお年寄りを始めとするメンバーが集まって、エコクラフトバンドを使ったエコバックづくりを中心に活動し、『趣味の店 なごみ』で販売も行っています!
2013年には神木地区の魅力をPRする為、メンバーが中心となって地域住民と協力しガイドマップづくりにも取り組みました!
三重県の南端に位置する御浜町。
その神木地区にある『趣味の店 なごみ』というお店に、沢山の商品が並んでます!
中でも多いのはカゴやバッグですね。
なんとこれ、すべて紙でできているそうなんです!
「『趣味の会 和(なごみ)』というボランティアグループのメンバーで作っていて、こちらのお店で売っているんです」
と、メンバーの屋敷さんと前田さん。
カゴ(エコバッグ)作りをしている場所は、社会福祉協議会の『ほのぼの館』。
およそ10年前からはじめ、現在はおよそ20名ほどのメンバーがいます。
週に2回、エコバッグづくりを中心に、様々なモノづくり教室を開催。
地域の憩いの場所、生きがいづくりの場所になっています。
また、お祭りの開催や、出張体験教室など、世代を越え、地域に根ざした取り組みを積極的に行っているんです!
『趣味の会 和』代表の藤岡文子さんに、エコバッグづくりをはじめたきっかけをお聞きしました。
「ゴミを減量化するためですね。
ビニールの袋をもらってもすぐに捨ててしまうし、もったいないので、昔のようにマイバッグを持とうと。
御浜町の社会福祉協議会の方に紹介してもらい作りはじめました。
10年ずっと来て下さる方、まだ1ヶ月ぐらいの方などさまざまですが、近いところはもちろん、どんどんどんどん遠い所から、来てくれるのが嬉しいです。
あまり話したことのない方も、『和』でお友だちになったりしますしね」
お店を始めたのも大きな要因。
地域の方も来てくれ、地域に人が増えて嬉しいと言ってもらえるのがありがたい・・・と、藤岡さん。
『趣味の店 なごみ』は水・木・日曜日の10:00〜15:00にオープン。
メンバーが作った作品を販売しています。
エコバッグづくりはまず、大きなエコクラフトバンドを切って底を作っていきます。
そこにエコクラフトバンドを編み込んでいきます。
「私は奈良県の北山村から来ました。
遠いですが、知らない人もよく教えてくれるので喜んで来ています」
「私は熊野市からです。
使えるものなので、欲しい人にあげたりしています」
「友だちにここを教えてもらい来ました。
とても不器用なんですが、とても丁寧に教えてもらって、これならできるかもと、3人の女の子の孫用に作っているところです。
これで2個めかな」
「こういう活動に参加するのは初めてなので、最初はどうかな?と思ったんですけど、すぐにお友だちができ、和んでいます」
奈良県、熊野市、新宮市、紀宝町・・・などなど、他にもたくさんの地域からメンバーが集っています。
みなさん、楽しそうですね。
「私は教えている方です。
大勢の人と知り合いになれるし、楽しいですね」
「いろいろな話をし、籠を作り、他の物も作り、何でもありの所だから、好きなようにできて、休みたい時は休めばいいというような感じなのが『趣味の会 和』の魅力ですね」
と、こちらもメンバーのみなさん。
「年配の方は沢山来ていますが、若い方やいろいろな年代の方にも参加して楽しんでもらえるよう、いつでも、前を通った時に、気軽に入って来てもらえるような場所になったらいいなと思います」
と、メンバーの一人。
そして神木地区の歴史・文化・自然の魅力を広く伝える為に、4年ほど前『趣味の会 和』のメンバーを中心に地域住民と協働で製作したのが、こちらの『神木マップ』。
左から南さん、岡村さん、屋敷さん、
「私を含めたこの3人もメンバーの一員です。
『神木(こうのぎ)』は非常に、神様の多い地区で、神の木の里・・・神様と共生する里ということで、改めて歴史を感じながら、地域のみなさんも一生懸命この作業に取り組んでくれました」
と屋敷さん。
1つ目のスポットはイヌマキの木。
推定樹齢は600〜800年。
胴回りが5m65cm、高さが21mあり、イヌマキの木としては国内で2番めの太さと言われています。
「地域の人にとってはとても親しみのある木で、癒やしの木でありパワースポットとなっています」
と、南さん。
続いて案内いただいたのは、山道を歩いて20分。
天井のない洞窟と呼ばれる場所でした。
滝が岩の頂上より流れ落ち、滝の内側には不動明王が祀られています。
「地元では『唐滝不動明王』と呼ばれ、お参りされています。
滝の下の方、裏側に不動明王が祀られていて、お参りをして前を見ると、また滝を拝めるようになっています」
と、岡村さん。
「みなさん、結構歳をとってきていますが、このままずっと続けてくれたら嬉しいなと思います。
子どもたちも来てくれますし、学校に教えに行ったりすることで、さらに子どもたちに繋がっていったらいいですね。
みんなとおしゃべりして、繋がっていって・・・それが私の夢です」
と、藤岡さん。
自分たちのふるさとの魅力を、大勢の人に知ってもらいたい・・・趣味の会なごみのみなさんの活動は、今尚、こうして幅を広げているようです。