『ミエてくる!』2018年8月6日

鳥羽市にある『海の博物館』で、2つのアート展が開催されているという情報をゲットしたので、行ってきました。どっちも見応え十分でしたよ!

一つ目の会場は、最初の展示棟を通り抜けた庭です。
若手の美術作家、佐藤紘子さんの油絵で、作品タイトルは『迷いクジラは、今宵もすきを育む。』
幅10メートル、高さは4メートルで、目の前に立つとなかなかの迫力です。

 

深い青を背景にゆったりと泳いでいるのは、ザトウクジラの親子。
あちこちに、人間の子どもたちの姿が、くっきりと浮かんでいたり、ぼやけて透けていたり・・・。
佐藤さんはこの展示についてのコメントとして、「大きな存在を前にして、どんな自分が想い起こされるのか、感じてみてください」と寄せています。

 

もちろん、キャンバスに触ってはいけませんが、規制はないので鼻先まで近付けます。

 

雨が降って池に水が溜まると、クジラの姿がそこに鏡映しになるのだとか。
そっちも見てみたいなあと思いつつ、この景色からもいろいろと感じたので、次の展示場へ移動します。

 

それにしても、暑い!この日の鳥羽の最高気温は、なんと35度超。
日差しがきつく、日向にいるとくらくらしてくるほど。ちょうどよく木陰とベンチがあったので、緊急避難。

 

以下、わたくしのうわごとです。(あー、こんな日は帰りに涼しいかっふぇで甘くて冷たいものでも食べたいね。海博だったら「カフェテラスあらみ」。あらみと言えばところてんだね。ひんやりぷるんぷるんを、ポン酢でさっぱりかな、それとも黒蜜きなこにしようかな)

 

食べ物のことを考えたら元気が出てきました。あらためましてレッツゴー。

 

さて、到着したのは、「魚譜画家」長嶋祐成さんの作品展『三重・暮らしのさかな 海民が愛した姿をたどる』の会場となっているギャラリーです。

 

壁と間仕切りに、魚や貝など生き物の水彩画20点が掛けられています。一つの額縁に、一種類の生き物が、まるごと描かれています。標本のようかと言えば、まったくそうではなく、じつに生き生きとしています。

 

お、ここは伊勢志摩の名物スリーショット(イセエビ、マダコ、マダイ)ですね。ほかにも、マサバ、アオリイカ、サザエ、サツキマス、タチウオなどなど。

 

ボラって、よく見るとかわいい顔してるな。

 

マサバの背中って、こんなにきれいなのか!

 

ウツボは縁のほうがうねるのかあ。

 

僕はつくづく、今までぜんぜん魚をよく見ていなかったなと思いましたよ。ちなみに、ギャラリーの机に、出版されたばかりの長嶋さんの絵本『きりみ』(河出書房新社)が置いてあって自由に見られます。

絵本にも夢中になってたら、いつのまにかずいぶんと時間がたってしまいました。アート鑑賞はこのへんにして、さあ、ところてんちゃんに会いにいこう♪

あれ?カフェに来てみたけど、なんだか、ひと気がぜんぜんないですよ?

 

営業時間が書いてある。「午前10時 ~午後4時まで(ラストオーダーは午後3時半)まで」。時計を見ると、いま午後4時半。ガーン!とっくに終わってた、ぐっすん。

 

 

○鳥羽うみアートプロジェクト佐藤紘子展”迷いクジラは、今宵もすきを育む。”
期間:開催中~2018年10月31日(水)まで/問い合わせ:鳥羽市観光課=電話0599(25)1157

○魚譜画家・長嶋祐成作品展”三重・暮らしのさかな 海民が愛した姿をたどる”
期間:開催中~2018年9月30日(日)まで/問い合わせ:鳥羽市立海の博物館=電話0599(32)6006
※海の博物館の入館料(大人800円、大学生以下400円)が必要です。