三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート!」2012年2月26日放送

三重県内7地域が連携しての一大イベント!
いなべ市、亀山市、伊賀市、津市、松阪市、明和町、伊勢市で、さまざまな雛人形を展示!
4年目の今年は、新たに亀山市が加わり、更にボリュームアップしました!

2012年2月4日から3月11日まで、県内7地域で開催される『美し国三重・ひな街道』。
ひな祭りを祝うイベントで、それぞれの地域の歴史や文化を感じてもらおうと、いなべ市、亀山市、伊賀市、津市、松阪市、明和町、伊勢市が参加し、地域ごとに特徴のある催しを企画しています。

『美し国三重・ひな街道』実行委員長の、奥野雅則さん。
奥野「私どもが始めた二見(伊勢)のおひなさまめぐりは今年で8回目なんですが、他の地域でも同様のイベントが増えてきたこともあり、単独でPRするよりも県内全域ですることで、県外にもPRが広がるのではと、考えたのがきっかけです」

また、広域に渡ってお雛様をを楽しんでもらうことで、その地域の飾り方や雛人形の質の違い、独自の文化なども楽しんでもらう…今までにない『お雛様』の楽しみ方の提案という狙いもあるそうです。


そして4回目となる今年2012年に、新たに参加をしたのが亀山市。
雛人形を飾る『旧田中邸』は、市の指定文化財にもなっているところ。
ひな人形を飾り付ける前に、まずはみなさんで大掃除です。
昨年までは自治会主導でひな人形を飾っていたそうで、掃除も飾り付けも手馴れています。


飾る雛人形は、関宿で30軒、亀山宿で33軒。
これまでは関宿と亀山宿は別々に雛人形飾りを行なってきましたが、2つの宿の観光PRを考え、『美し国三重・ひな街道』に加入したそうです。


こちらは同じく関宿の『橋爪邸』。
江戸・大正・昭和・平成の雛人形を時代別に展示しています。
白木造りの御殿を構える江戸時代の御殿雛は、大変貴重なものだそうです。


多気郡明和町の『いつきのみや歴史体験館』。
こちらでは3月4日まで、『いつきのみやの春、「桃の節句」』と題して、江戸から平成までの御殿雛や段飾り雛、古布を使った手づくりの雛人形など、さまざまな雛人形を展示。
また、折り紙での雛人形づくりなど、無料体験コーナーも設置しています。

雛人形を飾る桃の節句は、平安時代の年中行事であった『上巳(じょうし)の節句』に由来するといわれ、館内に飾られた雛人形を楽しみながら、そのルーツをたどることができます。


そして、雛人形展示の先駆け的存在である、伊勢市・二見。
旅館街に飾られた雛人形はもはや、二見浦の春の風物詩です。


伊勢神宮のお膝元のここ二見で、各界の要人を迎える宿泊・休憩所として知られた『賓日館』。
その館内では、期間中、何と約1000体のお雛様を展示しており、まさに雛人形の博物館!
江戸、明治、大正、昭和の歴史ある雛人形から、貴重な創作雛まで、華やかで気品溢れる人形たちの姿は、まさしく圧巻です。

もちろんその他の地域でも、『美し国三重・ひな街道』は開催中。


■いなべ市
『あげきのおひなさん』と題して、阿下喜地区で開催。
会期は3月4日まで。


■伊賀市
『伊賀上野・城下町のおひなさん』と題して、伊賀市上野本町通り周辺にて開催。
会期は3月4日まで。


■津市
『津・大門のおひなさん~絆~』と題して、『津観音』『だいたて商店街』で開催。
会期は3月3日まで。


■松阪市
『松阪まちなかお雛さま祭り』は、松阪市中心商店街および中心市街地で開催。
会期は3月4日まで。


また、期間中3つの地域のスタンプを集めると記念品がもらえる、スタンプラリーも開催しています!

雛人形が語る、地域の文化と歴史。
そして、雛人形が結ぶ、地域の新しいつながり。

家で眠っているだけだった雛人形が、みんなの手で飾られ、地域のために貢献。
お内裏様とお雛様も、きっと喜んでいるに違いありません。