FM三重『ウィークエンドカフェ』2018年10月6日

松阪市にある竹ギャラリー工房『竹輝銅庵』の館長、竹本博志さん。
ギャラリーは、床やテーブル、照明器具などに竹材が使われていて、竹本さんが作った作品も並べられています。
訪れた人が笑顔になる楽しいギャラリーを作りました。
竹本さんの地域に対する愛は深く、自分の力で何かできることはないかなと、いつも考えています。
その一つがお菓子の開発とみんなが集えるカフェスペースでした。

細工を使って町おこしをしたい!

松阪にちょっと変わったもの、ちょっと珍しいものを。
松阪には『まちかど博物館』が14館あるので、その人たちとみんなで松阪を元気にしたいと思いつつ、竹をテーマとした博物館を作りました。
名前は私の名前の竹本の『竹』がついているので、友人から「名前に竹がついているんだから、竹でなにかしたら」と言われました。
そこで生活文化が竹とつながるような楽しい竹細工をと思い、没頭して18年になります。
竹細工で町おこしをしようと、みなさんが大事な宝として保存していた、生活に関わる竹細工を持ってきてもらったり、私がお店で見つけて購入した懐かしい竹細工など展示しています。
さらに新たに竹灯籠を作り、竹に明かりを入れて楽しんでいます。
明かりは暗くなると灯り、みんなが楽しく面白く、癒やしもできて嬉しいですね。
人の喜びは大切です。

 

阪が盛り上がるための方法を考えている

松阪に住み、松阪で生活させてもらっているというならば、松阪を盛り立てたい。
小さな力ですが、小さな喜びをみなさんに提供したい。
みんなが元気になるようにしていきたいです。
今は情報ネットワークの時代、世界はIT産業の時代ですが、それはそれとして、昔なつかしき、心があたたまることをしてみたかったのです。
それも、松阪を元気にするということを考えた上で、博物館以外に、松阪牛の形をした『松牛焼』というたい焼きを作りました。
松阪には文化財などもたくさんありますが、面白いもの、美味しいもの、一度食べてみたいものを作り、「寄ってみたいな」と思うようなものを考えました。
何十年、何百年と続いていいるお菓子も松阪にはありますが、その中にちょっと面白い松阪牛の形をしたたい焼きを入れてもらえばなと。
中身は粒あん、そしてやはり松阪肉を入れたもの、この2種類を出しています。
クッキーも松阪肉を入れたものと、松阪の名産のお茶を粉末にして入れたクッキーを販売しています。
みなさんがクッキーや松牛焼きを食べたときに、ひょっと裏返してもらうと、『福』という文字が逆さまに書かれています。
それは食べた人やこのお店に来た人みんなに『福』が舞い降りてくるようにとの思いで、お店のスタッフが考えて出来上がったものです。
『松牛焼』はモンドセレクション2018金賞を受賞しました。
新しい松阪の味として、ぜひ、食べてみてください。

 

齢者が集える楽しいカフェ

『竹輝銅庵』は毎日朝早くからたくさんのお客様で賑わっています。
『みんなに喜んでもらいたい』が一番。
入りやすい店、手軽に食べたり飲んだりできる店、松阪市民のみなさんに喜んでもらえる店にしていきたい。
そのためにボリュームもたっぷりで金額も安くしたいという思いがありまして、常連さんもいますし、また増えつつあります。
人は仲良くしていてほしい、地球まるごとでつながっていってほしい・・・そういう思いから、私自らも時々お店に出ています。
ありがとうございます、また来てください・・・そんなふうに接することで、来やすい店になったらいいなと思います。
一人で寂しい人、友だちと来る人がいますが、そこでまた友だちができて、コミュニティができ、元気になって、またここに来てみようかという気持ちになる・・・。
今、ここに来ている最高年齢は95歳。
6年前に初めて人に勧められて初めてここに来たときは寂しそうにしていましたが、それからみなさんとつながりができ、元気が出てきたという状況です。

 

切なのは笑顔、健康、笑い声! そのためにできる限りの支援を

私は身体が弱いのですが、私よりももっと身体の悪い人もいます。
そういう人を見ると、人は人でありながら、なかなか助け合いも支援もしにくいものだなと思います。
そこで私は、私なりにできる範囲で、いろいろな方や学校に、または地球の中のいろいろな国の人のもとに支援したりしてきました。
みんなが喜んで元気になるよう、今後も外国の方や地域の方への支援を続けたいと思います。
大切なのは、みなさんの笑顔!
笑顔と素晴らしい声!
楽しい声が聞こえる! 笑顔が見られる!
それによって、私は自分を元気にしてもらい、元気になってきます。
そしてもっとなにか、できる範囲でしてあげたいなと思うようになります。
血の巡りが良くなることで、知恵や頭の回転も良くなります。
笑顔や元気や声で、自分の体も元気になって、支えられているんです。
人はみんな、仲良く楽しく、手を繋いでいってほしいです。
そこから私は元気をもらっているので、みなさん、これからも健康で生きてほしいと願います。
人は人を大事にしていくこと。
人は人に支えられて生きているのだから、支えられていることに感謝して、我が身を振り返っていただきたいですね。