三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2018年11月18日放送

伊賀市柘植町で、廃園になった保育園の園舎を活用したコミュニティカフェが、去年12月にオープン!
地域住民がNPO法人を立ち上げて運営を担い、調理も地元の主婦などが有償ボランティアとして参加。
1コインでランチが楽しめ、16時まではカフェタイムもあるため、地域の人たちが日々集い語らいの場として活用しています。
ゆっくりまったりできる魅力に迫ります!

伊賀市柘植町、都美恵神社のお隣。
去年3月に閉園した旧・柘植保育園の園舎を改装して、去年の12月にオープンしたのが『杜のカフェいこいこ』。
閉園した保育園の施設を有効に活用できないかと奮起した地元のメンバーでNPOを結成し、運営にあたっています。
営業は、月曜日から金曜日の午前10時から夕方4時まで。
そのうち11時半から午後2時までが、ランチ営業です。

 

とっても賑わっていますね!

「家が近いので毎日、利用させてもらってます。
500円と安いのに、とてもヘルシーで量もたくさんあるので大満足です」

「美味しいですよ。
その上、私らの年代にとって丁度いい薄味で、もってこいです!
顔なじみの人も多いから、気楽に来られるのも嬉しいですね」

お客さんも大満足の様子です。

 

「常連さんで、毎日来ていただいている方もいますし、週に1回ないし2回の人が多いですね。
おしゃべりを楽しみながら、お食事して頂けるということで、女性が多く、年齢層は60歳以上ぐらいですね。
今日は遠い所からも来てくれたみたいで、とてもうれしいです」

と、『杜のカフェいこいこ』の理事長、森下泰成さん

 

北は滋賀の甲賀市、東は亀山市に接する伊賀市柘植町は、交通の要所として古くから栄え、戦前は商店や料理旅館がずらりと並んでいたといいます。
ですが、現在、その面影はなく、過疎高齢化が大きな課題になっています。
そんな中オープンしたのが『杜のカフェいこいこ』でした。

 

統廃合の為、平成29年3月に閉園になった柘植保育園の跡地を利用し、平成29年12月にオープン。
地元の有志で結成したNPO法人が運営しています。

「私の子どももこの保育園の出身なんです。
この運動場で運動会をしたり、遊戯の発表会などをしたものです。
それがなくなってしまうと聞いて、みんなが寂しいという気持ちを持ち、地域の高齢者が気軽に来て食事しながらワイワイわいわいと話ができるカフェができたらいいなとの思いからオープンしました」

と、森下さん。

 

さあ、カフェの準備が始まりました。
ボランティアスタッフは17名。
通常、接客に2人、調理場に4人を配置して、毎日ローテーションを組んで対応しています。

調理は、保育園時代の調理室をそのまま利用し、有償ボランティアの女性ら10名ほどがローテーションで担当。

 

「町が少子高齢化で衰退していく中で、高齢者が行く所がない、集う所がないということから、とても喜んで来てもらってます。
私も高齢者の一人ですが、地域に恩返ししたいなと思い、老体にムチ打ちながらあまったエネルギーをここにつぎ込んでます」

「この辺には飲食店がありません。
1コイン(500円)なので、みなさん喜んで、何かの相談をした後ランチしようとか、お茶しようかという感じで、ゆっくりと長時間、来てもらっています」

と、調理担当の半田愛さんと柘植美智代さん。

 

実は接客経験のまったくない森下さん。

「初めのうちはお客さんの顔見たら、緊張していましたが、お客さんが近所の人が多いので、話している間にだんだん慣れて、今では普通に会話ができるようになりました。
元気な人にはより元気に歳をとってもらいたいという思いで、普段着のままでよってもらえると嬉しいですね」

 

と、ここでスタッフの西田哲也さんが、たくさんの野菜を抱えてやって来ました。
これらの野菜は、家庭菜園でつくったもの。

「無農薬で育てているので、虫は付きますが美味しいですよ。
野菜を作るだけではなく、みんなにできるだけ新鮮なものを食べてもらえるようになったらいいなと思って提供しています」

スタッフに限らず、地元のお客さんが季節の野菜等を差し入れてくれることもあるそうですよ。

 

ランチタイムが始まり、たくさんのお客さんがやって来ました!

「野菜中心で薄味で、私たちにぴったりです」

「ヘルシーで野菜が多くて、私たちにとっては非常にありがたいです」

 

さあ、こちらが『日替わりランチ』500円です。
メインは鶏ささみカツとちくわの天ぷら、他にひじき、煮物、きゅうりとワカメの酢の物などのおかず。
もちろん、使われている野菜はほとんどが地元で採れたものです。

「冷めないうちに温かいうちに出すように心がけていますが、お客さんの時間帯が一緒になると難しいですね」

と、調理担当の半田さん。

 

午後2時。
ランチタイムが終わって、厨房では、まかないの時間。
ほっと一息。 楽しい時間です。

 

「毎日たくさんの方が来てくれて、本当に作りがいがあります」

「完食してくれて、きれいに食べてくれたら、本当にうれしいです」

と、柘植萬里子さんと岡沢美智子さん。

「高齢者だけの世帯がたくさんあるので、見守りも兼ねて配食もしたいと思っています。
こんにちはって声掛けして、お元気ですか?ってね。
まだできていないのが残念ですが、そこに向かって柘植地域のみなさんに協力してもらい、充実させていきたいです」

と、森下さん。

『杜のカフェいこいこ』に、みなさんも遊びに来てくださいね!