冬のキャンプは楽しい!
そんな冬キャンプを楽しむことできる、志摩のキャンプ場を紹介します!
最近またキャンプが人気らしいですな。
10年に一度ぐらいの周期でやってくるブーム。
が、今回は若い女性も盛り上がっているらしい。
しかも気候のよい春とか秋だけじゃなくて、冬に楽しんでいる人もいるらしい。
確かにここ数年で、キャンプのスタイルやキャンプ場自体も大きく変わった。
わたくしたちがキャンプに熱中していた青年の頃は、やはりどこか「野外炊飯」みたいな煤けた雰囲気があり、決してファッショナブルで格好のよいものではなかったはずだ。
なのに最近の若いカップルや夫婦ときたら、アウトドアのブランドがなんだの、ファッションがあれだの、なんだよコノヤロ・・・。
あ、いや、すまぬ。
愚痴を書く場所ではなかった。
えーと、冬にこそ楽しめるキャンプであった。
実は三重県志摩市に、通年営業していて、冬も人気のキャンプ場があるという。
いや、冬にこそ楽しめるらいしいのだ。
というわけで、サルシカ隊長のオクダは、軽キャンカーの「サルシカ号」に乗って、いざ志摩へと向かった!!
やってきたのは志摩市の御座(ござ)の手前、あづり浜。
志摩の新鮮な魚介を海女さんが焼いてくれる海女小屋体験施設をめざす。
その海女さんの裏に広がる高台に、志摩オートキャンプ場はある。
週末だったりすると、海女小屋体験施設には観光客がたくさんいて、海鮮を焼く香ばしい磯の香りに誘惑される。
その魅惑の匂いを振り切り、キャンプ場へと向かう。
ご覧ください!
この広くて整備されたキャンプ場を!!
取材で訪ねたのが平日の午前中なのでお客さんはいませんでしたが、週末だと結構お客さんがいるとか。
年越しキャンプや年明けキャンプも楽しむ人もいるんだそうだ。
サイトのひとつをお借りしてセッティング。
本当なら実際に宿泊したいところだけれど、それだと間違いなく遊んでいるだけではないかと糾弾されるので、まじめに取材だけする(笑)。
それにしても温かい。
11月の終わりだというのに、少し身体を動かすと汗ばむほど。
志摩のこのあたりで雪が降ることはほとんどない。
一番寒い1月から2月でも気温は7度前後で非常に過ごしやすいという。
この温暖な気候が冬キャンプに適している大きな理由であろう。
電源付きサイト、ペットの同伴OKサイトもある。
わたくしは電源付きサイトをチョイス。
軽キャン「サルシカ号」は外部から電源をとることができる。
軽キャンのお尻から出ているコンセントを電源につなぐと、バッテリーから供給されていた電気を遮断し、外部電力を使用するようになる。
しかも、バッテリーに充電までしてくれるというスグレモノなのだ。
今回出したのはテーブルと椅子のみ。
テント、タープを張っても十分余裕があるほどサイトは広い。
中央部にある炊事場を覗いてみよう。
建物になっているので冷たい風に吹かれながら料理や洗い物をしなくていいのがうれしい。
しかも流しには給湯器つき!
これは本当にありがたい!
こちらはサニタリー棟。
トイレ、シャワー、コインランドリーがある。
そのすべてが驚くほど清潔。
決して新しいわけではないのだが、掃除がしっかりと行き届いている。
お客さんを気持ちよくもてなそうという、施設管理者の思いが伝わる。
こちらは家族シャワー室。
なんと個室の中に五右衛門風呂がある。
この利用は無料!
寒空の下で宴会を楽しんで身体が冷えても、こいつでしっかり身体を温めることができる。
あと、子どもたちは大コーフンであろう。
まあおじさんもコーフンするが(笑)。
管理棟に併設された売店をチェック。
管理人の磯和雅志さんにご案内いただく。
「結構新しいグッズやレアなものまで揃えてますねぇ。
売れるんですか」とわたくし。
「いえ、売れません」
と笑う磯和さん。
「でもお客さんはみなさんキャンプが好きな人ですから、ここへ来て商品を見て盛り上がってるんですよ。
ここで買わなくても、家族で悩んで家のそばのお店で買って、そしたらまたウチのキャンプ場に来てくれるかな、と思って」
売店では、テントや焚き火台などのレンタルも。
これがまた充実している。
ちなみにキャンプ場内は直火禁止だが、焚き火台を使用すれば火を起こしてもOK!
薪の販売もしている。
管理人の磯和さんは43歳。
なんと20歳のときからここで働いているという。
まさに志摩オートキャンプ場は、磯和さんの半生。
だからキャンプ場に対する思いは並大抵のものではない。
奥田「ここは昔から冬でもお客さんが来たんですか」
磯和「いえいえ、最初の頃は全然。冬も営業はしていましたけど、正月前後にちらほらと客がくるぐらいであとはゼロばかりでした。
ここ7,8年ぐらいですかねぇ、冬でも賑わうようになったのは・・・。
キャンプ用品がよくなったのもありますし、キャンプスタイルも変わってきましたからねぇ」
奥田「1月から冬キャンプならではの特典があるそうですね」
磯和「はい、牡蠣三昧キャンプですね。1月から3月16日までの土曜日に宿泊されたお客さんには、1サイトごとに殻付きの牡蠣を10個プレゼントします」
奥田「無料で?」
磯和「はいサービスです。追加オーダーもできます。有料ですが、わたしたちはそこで利益を上げるつもりはないので、仕入れ値で販売します」
実際価格を聞いたが驚くほど安い。
観光客相手の土産物屋より断然安い。
事前に予約をすれば、伊勢海老やアッパ貝の注文も可能。
もちろんこちらも仕入れ値での販売!
めちゃくちゃお徳!
そりゃあお客さんがくるはずだ。
志摩オートキャンプ場には、テントサイトの他、バンガローやキャンピングハウスも充実している。
こちらはエアコン完備。
冬でも全然へっちゃら。
が、予約はバンガローから埋まるらしいので早めにチェックが必要だ。
こちらがキャンピングハウス。
子どもたちは中へ入るだけで大喜びだろうなあ。
志摩オートキャンプ場では、通年さまざまなイベントを開催している。
これからの季節は星空観察会などもいい。
これまで冬キャンプをしたことがない方はぜひチャレンジしてください。
焚き火の炎を眺めながら、身を寄せ合ってホットウィスキーなんてのもいいもんです。
さて。
今回、磯和さんにもお話をうかがったが、実は三重県のキャンプ場は全国的に見てもかなりレベルが高いのだ。
県内のキャンプ場が人気ランキングで常に上位に入っている。
そしてお客さんの数も他地域より多いそうだ。
しばし、わたくしは三重県のキャンプ場めぐりをしてみようかなあ、と思っている。