三重テレビ「ハッピー!エコCUTE!」2012年3月10日放送

一度は減ったハマグリを、漁業協同組合の稚貝放流で復活!
地域との交流や、山の植樹で、ハマグリ漁業の活性化を目指します!

今回は桑名市の『赤須賀漁業協同組合』におじゃましています!
ここ赤須賀はとても歴史のある漁師町でありながら、資源保護にも取り組んでいるそうなんです!


『赤須賀漁業協同組合』の伊藤秀治さんにお話を伺いました。
桑名市というと、ハマグリやシジミのイメージがありますが…?

伊藤「そうですね。やはり有名なのはハマグリです。獲れたハマグリはセリにかけられるんですが、組合員さんは100人以上いて、とっても活気がありますよ」


『赤須賀漁業協同組合』は昭和52年に結成されて、組合員数は現在約160名。
組合員は漁業を専業とし、厳しい資源管理を行なって採貝漁業を営んでいます。
他にも漁業環境調査や資源調査など、永年にわたって研究活動にも取り組んでいるんです。

そして、採貝だけでなく、ほかにも色々な取り組みを行なっています。


過去に漁獲量が激減したハマグリ。
『赤須賀漁業協同組合』では、『桑名のハマグリ』の復活を目指して、昭和50年頃から稚貝放流による資源回復に努めてきました。
種苗生産技術開発によって作られた3mmサイズの種苗を干潟に放流して、ハマグリの成長を手伝っています。

伊藤」昔に比べると一度は減ってしまったハマグリですが、この取組のおかげで、ここ数年、ようやく数が復活してきたんですよ」


他にも、赤須賀で獲れたシジミを小学校に給食として提供したり、実際にシジミの獲れる現場を見てもらうため、地元桑名の小学校では社会見学を行なっています。
また、『赤須賀漁業まつり』を開催するなど、都市住民の人々との交流を図る活動にも力を入れています。


さらに『海・山・はひとつ 三重県漁民の森造成活動』に参加して、豊かな森ときれいな水を守るため、岐阜県や三重県で植樹活動も行なっています。

川の水や海の水は、山につながっているので、綺麗で栄養のある水を、将来に残していかなければ…と、伊藤さん。


ところで、この日、漁港に上がっていたのは、今が旬のシラウオ!
とれたての新鮮なシラウオを、早速試食させてもらいます♪

うわぁ!
自然な塩味が付いていて、ツルッとして美味しい!

若い組合員さんたちは、みんな仲間でありライバル。
ハマグリやシジミ、そしてこのシラウオなど、先輩がたちが守ってきた資源を、次の世代に残していきたいと、語ってくれました。


こちらは、漁業を通したふれあい交流の場や教養活動の拠点となっている『はまぐりプラザ』。
城東公民館と地元漁協事務所、漁業交流センターが入った複合施設です。

この数年で増えてきた若い組合員が、この施設を活用してこれから色々な取り組みを行なっていくはず。
『赤須賀漁業協同組合』は、そんな彼らを手助けしていきたい、と考えています。

漁港からの海や川の資源保護、桑名市の漁業の活性化に頑張ってくださいね!