『ミエてくる!』2018年12月19日

南伊勢にハート形の入江があるという。
そこは恋人の聖地に認定され、永遠の愛を誓う若者たちが集っているという。
愛とか恋人とか全然縁がないわたしだが、ひとまず行ってみた(笑)。

その日、わたくしは南伊勢町の贄浦(にえうら)というところにいた。
妻M子の「ミエてくる」取材に同行・・・というか、運転手兼カメラマン兼雑用係として引っ張られてきたのだ。

せっかく南伊勢まで来たんだから、わたくしも何か取材したい。
そう思って数日前からいろいろ調査してきたのだけれど、これだというところが見つからない。

うーむ困った困った、と思っているうちに、当日になってしまったわけなのである。

 

で、妻M子が取材で訪ねた先の方に、「このあたりで紹介したい場所とかお店とかありますかね」と聞いてみた。

その人は「うーん」としばらく考え、「何にもないところですからねぇ、あるとしたらハートの入江ぐらいですかねぇ」と言ったのだ。

ハートの入江。
確かに聞いたことがある。
南伊勢町の観光パンフレットにも写真が載っていたはずだ。

入江がハートの形に見えるスポット。
恋人の聖地としても認定され、静かな人気スポットになっているらしいのだ。

ハゲ頭、ひげズラのわたくしがそんなところへ行ってよいのか。
恋人たちが悲鳴をあげて逃げるのではないか。
まあそれはそれでおもしろいか、ということで、そのハートの入江がみえるという展望台に行ってみることにした。

 

贄浦から少しいったところで、こんな看板を発見!
ハートの入江と書いてある。
それは、伊勢志摩国立公園内にあって、鵜倉園地という公園の中にある、見江島展望台から見える風景ということである。

矢印の指す方向にあるのは細い道である。
ここを4.3kmも行くのであろうか。

乗りかかった船である。
行ってみるのだ。

 

道はどんどん細くなってくる。
木々に囲まれ、林道を走っているような感じになってくる。

このまま走っていっていいのかと不安になってくる。

 

木々が切れ、開けた場所に出た。
海が見える。
なかなかの眺めではないか。

が、まだ2kmほどしか走っていない。
細い道をまだまだ走らねばならぬのだ。

 

しばらく行くと、展望台の看板と小さな駐車場を発見。
展望台の名前は見江島と違うが、どんなところか見にいってみよう。

 

あけぼの展望台からの眺め。
南伊勢のリアス式の海岸が一望できる。
まだ途中でこの眺め、これは期待できるんじゃないの!!

 

そしてようやく山頂の鵜倉公園に到着。
駐車場や歩道がきれいに整備されている。

手をつないだり肩を組んだ若いカップルたちがたくさんいると思っていたのに、誰もいない。
駐車場に駐められているのはわたくしの軽キャンのみ。

 

なんとここにも2つの展望台があった。
まずはハートの入江がみえるという、本来の目的である見江島展望台へ。

 

寄り添うハートのモニュメントが少し恥ずかしい。
が、誰もおらぬではないか。
平日の昼間からここでチュッチュッしているカップルはいないかもしれないが、これは寂しいではないか。

しかも。
こっちはヒゲずらの親父と結婚して20数年の奥さんだぞ。
どーしてくれよう(笑)。

 

愛鍵をぶらさげる鍵台。

ハート型の看板にはこう書いてある。

「誓の愛鍵」

「誓の愛鍵」にメッセージや
おふたりの名前を買いて
フレームにかけると
きっと願いがかなうかも・・・

なんだなんだなんだ。
「きっと」願いがかなう・・・といいながら、最後に「かも・・・」って、完全に日本語がおかしいやないかい!!

おじさんは激しく文句を言う(笑)。

 

誓の鐘とやらも鳴らしてみる。
カランカランカラン。
鐘の音が風に吹かれていく。
薄ら寂しいではないか。
どーしてくれよう(笑)。

 

展望台にあった櫓の上にあがってみる。

 

そこから、ハートの入江が一望できた。

いやー、すごいではないか。
太平洋、そして南伊勢の海が一望できる。

ハートの入江を見るのもいいが、それ以上に圧巻の眺めではないか。

愛鍵やら誓の鐘に文句をいってすまんすまん。
ここは素晴らしいところだ。

 

せっかくなのでもう一方の「かさらぎ展望台」にも行ってみた。

「おおおお〜、これまた素晴らしい眺めでないの!!」

これは行ってみる価値ありである。
でも、かなり道は細いし、登りも急なので大型車はやめたほうがよいかも。
双眼鏡を持っていくとさらに楽しめます!
暖かくなったら、お弁当を持っていってもいいかも!

今後、展望台も可能な限り取材してまわるのだ〜!!!