『ミエてくる!』2019年1月30日

今回の「くまのプチ歩き旅」の舞台は国内外からの観光客でにぎわう世界遺産鬼ヶ城と、同じく世界遺産の熊野古道伊勢路松本峠をチョイスしました。このエリア、数時間のゆったり歩き旅の中で、海、山、石畳、竹林、史跡・・・こんなにたくさんのジャンルを楽しめちゃうのです~
お天気のいい休日半日もあればじっくりと楽しめる松本峠&鬼ヶ城へのくまのプチ歩き旅がはじまります!

今回の出発点は、世界遺産の鬼ヶ城の観光拠点となる鬼ヶ城センター。
2012年4月にリニューアルオープンし、熊野周辺各地のお土産が盛りだくさんです!
熊野市の特産かんきつ、新姫(にいひめ)を使用した「新姫ソフトクリーム」はお勧めの絶品です!
また、鬼ヶ城センターの駐車場内にある「熊野漁協水産物直売所」では、テイクアウトのまぐろ丼やしらす丼など、お得な価格で新鮮な熊野灘の海の幸を味わえますよ!

 

今回のスタート地点は、ここ鬼ヶ城センター
熊野三山をモチーフにしています

 

鬼ヶ城の前には広い駐車場の他公衆トイレもあります

 

鬼ヶ城センター前にある「熊野漁協海産物直売所」のまぐろ丼(700円)
他、さんま寿司(450円)や干物など、新鮮な熊野灘の幸がお得です
※価格は変更の可能性があります

鬼ヶ城センターから熊野古道松本峠登り口までは、公園内道路と国道42号を経ておよそ600mです。
途中、「ホテルなみ」の横からは、セルリアンブルーの美しい海が見下ろせます!

 

ホテルなみ 横の道から見下ろす熊野灘
これぞ“クマノ・ブルー”!!

国道42号の「ホテルなみ」からおよそ400m尾鷲方面へと進むと、信号があります。
この信号を渡るとすぐ、熊野古道松本峠の登り口となります。
ボランティアの方が木の杖を用意してくださっているので、ご自由にお使いくださいね(鬼ヶ城センター側の下り口に杖ボックスがあるので、そこで必ずご返却お願い致します)。

 

登り口
道標の杭にある赤白サインは、海外のトレイルを参考にした
統一サインで、現在熊野古道伊勢路でも展開中です!

この峠道はごく短いものの、登り口から入るや否やいきなりの急坂が・・・
この急坂をなしているのは、数百年前に築かれた重厚な石畳です。
雨の多い熊野で、しっかりした道幅を保持するために、何度も敷いては崩れを繰り返し、長年かけて築かれてきました。
息の長いいにしえの文化と苦労をしのびながら、ゆっくり歩いて行きましょう。

 

こちらは、明治元年に改修された石畳道
上の、江戸石畳との違いを比較してみてください

 

標高147mの松本峠に立つお地蔵さん
猟師の鉄砲痕伝説の残るこのお地蔵さんは高さ1.8mもあります!

茶屋跡とお地蔵さんがある松本峠は、孟宗竹林に覆われ、これまでとは全くの別世界!
峠にはベンチもあるので、水分補給をしてゆっくり休んでくださいね。
静かな林の中でありながら、風向きと天候によっては、熊野灘の波の音が聞こえてくる不思議な空間となります。

ここはトレイルの分岐になっております。
まっすぐ南側の石畳道を降りれば、熊野古道伊勢路に沿って熊野市木本の町中へと降りていきますが、今回のプチ歩き旅では、尾根上を通って展望台、鬼ヶ城方面へ向かいます。

松本峠からおよそ5分で着く松本峠展望台、こここそが熊野古道伊勢路ハイライトの一つともいえる絶景に出会えます!!!
眼下の熊野市街地から花の窟、新宮まで続くおよそ28kmの七里御浜、そしてはるか彼方には勝浦や太地の半島に那智山まで。
心行くまでこの絶景をお楽しみください。

展望台から鬼ヶ城展望台へは、よく整備をされたトレイルをおよそ20分歩きます。
とても気持ちの良いルートですが、木の根っこが張り出しているので、スリップには十分注意をしてください。

 

松本峠展望台からは雄大な七里御浜をひとりじめ!
画像右上遠方のとがった山は、那智烏帽子山です

 

松本峠展望台から鬼ヶ城展望台までは、このようなトレイルを20分
森林浴気分で歩けます~

 

鬼ヶ城展望台からの景色
大泊湾方面の景色がとても開けています
日当たりのよい広場にもなっているので、冬でもぽかぽかです

 

鬼ヶ城展望台からは桜の林の中を抜ける遊歩道を下って行きます
整備されてはいるものの、非常に急な下りとなっているので
気を付けて歩いてください

 

桜が咲くころにはこんな光景が!!
温かい熊野は、だいたい3月下旬ごろには咲き始めています

 

遊歩道を下りきると、鬼ヶ城センターの駐車場の一角に出ます。
鬼ヶ城センターに戻った後は、ゆっくりと鬼ヶ城を観光してみましょう。
千畳敷まで出ると、太古に形成された虫食い穴のような岩石と目の前の波打つ大海原に感銘を受けることでしょう!
地球の息吹を間近に感じられる場所です。
また、鬼ヶ城は天候によっては千畳敷まで行けないこともあります。
千畳敷からは木本市街地に向けて、断崖上に作られた遊歩道を歩くこともできます。
このルートはまた改めてこのコーナーで紹介させていただきます!

 

鬼ヶ城千畳敷から見る熊野灘

 

【このルートのスポット情報】

【鬼ヶ城センター】
世界遺産の鬼ヶ城の入口にある観光施設です。
熊野周辺の豊富なお土産コーナーのほか、カフェ、レストランも併設されています。
カフェは、熊野市との姉妹都市である南イタリアのソレントをモチーフにされており、その名も「カフェ・ソレント」。歩き旅の後にコーヒーやグルメを堪能してみてください。また、
同じ施設内でも、部門によって営業時間が異なりますので、ご注意ください。
住 所 :〒519-4323 三重県熊野市木本町1835-7番地
連絡先 :TEL:0597-89-1502 FAX:0597-89-1208
営業時間:9:00~17:00
定休日 :年中無休

カフェ・ソレントの営業
10:00am~14:00pm(平日)、10:00am~16:00pm(土日祝日)/不定休
テイクアウトコーナーの営業
10:00~16:00(平日)、9:00~17:00(土日祝日)
リストランテ・マリーナの営業
11:00~16:00(ラストオーダー15:00)

【熊野漁協海産物直売所】
鬼ヶ城センターの横にある直売所です。
ここでは、新鮮な熊野灘の幸がかなりオトクな値段で味わえます。
海鮮丼、マグロ丼、しらす丼、そしてさんま寿司のテイクアウトのほか、干物販売もしております。
住所 熊野市木本町1835-7(鬼ケ城センター入り口前)
電話番号 0597-89-0933
     080-2657-9567
定休日 なし
営業時間 10:00~15:30