『ミエてくる』2019年2月21日

三重県在住者でなくとも一度は聞いたことがあるであろう『その手は桑名の焼き蛤』。
三重県がどこにあるか知らなかった私ですら知っていたフレーズです。
が、三重に移住して12年が経とうとしている今、まだ桑名の焼きはまぐりを食べたことがない!
それは三重県民の名折れではないのか・・・!

と、思い立って、桑名まで来ちゃいましたよ。
桑名のはまぐりといえば、ここ赤須賀。
はまぐり漁に出ているらしく、船があまりありません。

ところで、これを読んでいるみなさん、『赤須賀の奇跡』ってご存知ですか?
桑名といえばはまぐりと言われるほどの特産品でしたが、昭和50年頃から干潟の埋め立てと地盤沈下により漁獲量が激減してほとんど採れなくなってしまったのです。
はまぐり資源を復活させるために立ち上がったのが、赤須賀漁業協同組合。
稚貝を育てて放流、一日の漁獲制限をするなどして、みごとはまぐりの復活に成功。
ピーク時に比べるとまだまだですが、現在では200tほどにまで回復したそうです。

くわしい記事は、

漁業から広がる自然と地域の交流『赤須賀漁業協同組合』

海と山と、地域と世代をこえた交流で地域の将来を築く!『赤須賀漁業協同組合①~干潟観察』

海と山と、地域と世代をこえた交流で、地域の将来を築く!『赤須賀漁業協同組合②~植樹編』

このあたりをごらんくださいませ。

 

まあ、とりあえず私がすべきことは『食べる』!
というわけで、2010年にオープンした『はまぐりプラザ』へやってきました。
この中にある『食堂はまかぜ』で、赤須賀産はまぐりをお値打ちにいただけるということなんです。

 

でも、早く着きすぎたためまだ食堂がオープンしておらず。
ちょっと町を散策。
正しい海辺の町という感じ。
こういうの好き。

 

『はまぐりプラザ』にほど近い鮮魚店の軒先。
やっぱり地物はピカピカで綺麗!
しかし、けっこうなお値段・・・。
自宅用に買って帰ろうと思ったのですが、ちょっと躊躇してしまいました。

そしてちょっとここで気になることが。
食堂のオープン時間は11:30なのに、11:00頃から、お客さんが食堂に入っていっているような・・・。
え、でも『準備中』と書いてあるし・・・。
食堂の横にある待合室に入ったところ、
「もう注文したわさ」
「5人でな」
などの声が。
えええ、前情報では予約できるのは一番高い『焼きはまぐり定食』のみで、しかも当日の午前9時まで。
でも、このおばさまたち、さっきお店に入っていったような・・・。

 

というわけで、『準備中』と書かれている扉を開けたところ、名前を書く紙と注文表が。
そうなのです。
食堂のオープンは11:30なのですが、準備中の店内ですでに注文を受け付けているのです。
おおお、初心者には難易度の高い注文の仕方。
かなり早く到着していたにもかかわらず、ルールを知らなかったため、かなり順番が後ろになっていまいました。
みなさん!
オープン時間前でもとりあえずお店に入って、人数を告げて食べるものを注文すること!
これ大事ですよ!

 

注文して待つこと20分・・・。
幸運にも一巡目の最後の方で入店できました。
すいません、ちょっとなめていました。
『食堂はまかぜ』、めっちゃ人気です!
しかもリピーターさん率高し!
地元で愛されているお店のようです。

 

ちなみにメニューはこちら。
Aの『焼きはまぐり定食』のみ要予約。
一番下の『しらうお丼』は期間限定数量限定で25食!
私たちが食べている間に売り切れてしまいました。
正直、しらうお丼、食べたかったです。
でも今日は、はまぐりだから!

 

ようやく入店。
すでに焼き網がセットされています。

 

ほどなく到着『赤須賀定食』1700円!
焼きはまぐり5個、はまぐり磯辺揚げ2個、はまぐりフライ1個、お吸い物はまぐり2個!
ううう、貝好きにはたまりません!

 

焼きはまぐりはアルミホイルにくるまれて。
こうしないと開くときに破裂することがあるそう。
実際、私の隣の席のお客さんが、焼けてからさらに焼こうとしたところ、貝が破裂して飛び散っていました。
びびった。

 

アルミホイル越しに持ち上がってきてパッカーンと。
見てください!
火が通った瞬間の絶妙な焼き加減。
プリップリ!
頬張るとくさみが一切ないのに驚きます。
普通感じる『貝の匂い』があまりないのです。
そして塩気と甘みが同時に口の中に弾けます!

 

続いてははまぐりのお吸い物。
すごい・・・!
はまぐりのお出汁が出まくっている!
感動ものです。
飲み終わっちゃうのがもったいないと思うくらいで、食事の最後までちびちび楽しみました。

 

そしてサラダ、はまぐりのフライ、磯辺揚げ。
フライはちょっともったいないかな。
はまぐりの風味が負けちゃう感じ。
逆に、磯辺揚げは海苔の風味がはまぐりを引き立てる感じ。
けっこう海苔も主張が激しいはずなんだけど、相性が良いのかな?
赤須賀は海苔も特産ということなので、これも地場産品なのかな?
だからこその相性の良さとか?
なんて、食べながらつらつらと生産地に思いを馳せたり。
量的にはそんなに多くないですが、この価格で新鮮な桑名産はまぐりをいただけるなんて、貴重です!
それにしてもはまぐりファンって多いんですね。
私たちがお店を出るときは、なんと30分待ちとなっていました。
はまぐり侮りがたし。

ご馳走さまでした!

動画版もあります!→赤須賀の奇跡 はまぐりを食す 三重県桑名市