『ミエてくる』2019年3月11日

2019(平成31)年2月24日(日)、三重県鳥羽市国崎(くざき)に鎮座する海士潜女神社(あまかづきめじんじゃ)の「梼祭(とうさい)」と「祈年祭」を訪れました!

伊勢神宮の代表的な神饌である「熨斗鰒(のしあわび)」は、二千年以上前から国崎で調製され、奉納され続けています。国崎は、古来から、清浄で穢れ無き土地とされてきたのです。
海士潜女神社の境内は、風やむことなく、空気よどむことのない、清々しい御神域でした。

 

境内には、彼岸桜がチラホラ。春の訪れを感じます。

 

 

海士潜女神社の主祭神は、潜女神(かづきめのかみ)。潜女神は、倭姫命にアワビを献上した伝説の海女「お弁」と同一の神様とされています。
潜女神は、海の守り神として厚く信仰されています。
潜女神を主祭神とする神社は、全国で一社だけで、地元の海女をはじめ、日本中の海に関わる方々からの信仰を集めています。

拝殿には、倭姫命の御神像がお祀りされていました。

 

早朝、女性の旅行者が、サーフィンをされる息子さんのために、セーマン・ドーマンの木札のお守りを求められていました。
私もスキューバダイビングをするので、一つ授かりました。首にかけることができます。セーマン・ドーマンのマークが素敵です。

 

 

帰宅後、調べてみると・・・
セーマンは、一筆書きで元の位置に戻ることから、魔物に付け入る隙を与えず、無事に帰ってくることができる「道中無事の形象」であることが分かりました。
ドーマンは、格子の多くの目で魔物を見張って寄せ付けない「魔物退散の形象」であることが分かりました。
また、出入り口が分からないため、魔物が入ってくることができない「魔物防御の形象」でもあるようです。

 

午前10時から梼祭、午前11時から祈年祭が執り行われました。
氏子さんに、「梼祭は虫除けのお祭り、祈年祭は穀物豊作のお祭り」と教えていただきました。
いずれも、農耕が始まる前に執り行われてきたお祭りです。

 

厳粛な雰囲気の中、社務所前から拝殿への参進が始まりました。

 

お祓い後、お祭りが始まります。

 

お祭りの始まりと終わりには、太鼓が打ち鳴らされます。
梼祭の太鼓は「三回・五回・七回」、祈年祭の太鼓は「五回・七回・九回」。
氏子さんに「祈年祭は大祭だから多く打ち鳴らされるんだよ」と教えていただきました。

 

梼祭では、お祭りの途中で、特殊な御神事が行われます。
まず、松葉を束にした物に火をつけ、その火を移して「もっこ」と呼ばれる物が燃やされます。

 

祈年祭では、琴の奏楽が行われました。
神秘的な音色が、御神殿内を満たしました。
琴は、「八雲琴(やくもごと)」という大変珍しい二絃琴でした。
八雲琴は、御神事でのみ使用され、舞台や宴席での奏楽は禁止されている楽器とのことです。
海士潜女神社には、明治39年に、八雲神社が合祀されています。八雲神社にゆかりのある楽器のようです。八雲琴は、「天の詔琴」の再現とのことでした。
女性奏者が、八雲琴の演奏にあわせて、御神歌「潜女神」を歌われました。
海士潜女神社のお祭りでは、八雲琴が奏楽されることが多いようです。

 

春の訪れを感じる清々しい一日となりました。


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