三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート」2009年7月12日放送

世界遺産・熊野古道の入り口で、ちょっと寄り道しちゃう?
海洋深層水のお風呂と、お母ちゃんのランチバイキングにリピーター続出!
スタッフのアイデアで資源を生かし、地域をゲンキにします!

平成16年に世界遺産に認定された尾鷲市の『熊野古道』。
それに伴い観光客が急増したため、県は『熊野古道センター』を設立しました。
そして、熊野を訪れて訪れてくれた方々に楽しんで欲しい、そう考えた尾鷲市は・・・。

平成19年、『夢古道おわせ』をオープン。
『熊野古道センター』とともに、地域おこしの拠点となりました。

『夢古道おわせ』店長 伊東将志さん
「センターが学習や展示の空間であるので、こちらでは訪れる人たちに地元尾鷲の特産品や食事、そしてお風呂を味わってもらい「また来たい・・・」と思っていただくのが目的です」

「また来たい」と思わせるひとつが『夢古道の湯』内の『世界遺産風呂』。
尾鷲ヒノキの間伐材を、こちらも特産の海洋深層水のお風呂に浮かべて、その芳香で入浴するお客さんを癒します。
この間伐材は人気を呼び、現在では全国40箇所の温浴施設に発想。
尾鷲のPRにも一役買っています。

そしてこちらが『夢古道おわせ』一番人気の、『お母ちゃんのランチバイキング』!
地元の食材をふんだんに使った料理が常に25種類以上楽しめる、お母ちゃんの愛情いっっぱいの料理の数々。

このランチバイキングは、地区の違うボランティアグループ3つが、週替わりで調理。
『向井フレンズ』『天満浦百人会』『おわせっこ』が行っています。
(『ななうらの郷』さんは卒業され、現在は『おわせっこ』さんが参加しています)

「尾鷲と言っても、その地区地区で味や料理が違うため、一地区の料理を食べただけでは尾鷲を表現できない。
海辺の地区や畑の地区・・・それから時期によって食材も変わってきますから、3回食べて、初めて尾鷲を知ってもらえます」
と、店長の伊東さん。

季節の野菜のかき揚げ、芋の煮物、サンマの甘露煮、アジの南蛮漬け・・・どれも採れたて獲れたて、今、美味しいものを、素材を生かした調理法でいただきます。

尾鷲産新鮮食材を使用していることもあり、バイキングは大盛況。
オープンと同時に満席。
平日は7割が地元のお客さんで、休日ともなれば逆に、市外・県外のお客さんが7割を占めるとか。

地域の人たちの憩いの場でもあり、県を代表する観光スポット。
『夢古道おわせ』は、誕生の成り立ちから期せずして、その両方の役割を果たしているのです。

また、尾鷲の特産品を販売する『特産館』にも随所に工夫が。
売店での展示は若い女性スタッフが考え、イベントなどの企画も、店長の伊東さんが女性スタッフ全員の声を聞きます。

尾鷲ヒノキや地元食材を使ったバイキング、そして海洋深層水・・・。
もともと尾鷲にあった資源を、スタッフのアイデアでより効果的に活用し、尾鷲を訪れる人たちをおもてなし。
独自の発想と話題づくり、そして「また来て欲しい」と思う素朴な心が、尾鷲をゲンキにします!