FM三重『ウィークエンドカフェ』2019年5月18日

今回のお客様は『東紀州棒対決グランプリ実行委員会』実行委員長の山口剛史さん。
毎年行われているこの大会も今回が6回目。
今年の開催は5月19日、舞台は紀北町です。

鷲と紀北の対決が東紀州全体に広まった!

第1回は、今のような『東紀州棒対決』ではなくて、尾鷲市と紀北町の2つの地域でしていました。
第6回となった今年、5市町が全部揃い、大きなイベントになったと感じます。
最初から、最終的には東紀州全体で勝負したいと思っていました。
『棒状グルメ』は尾鷲市から始まりました。
棒状グルメの魅力は何かと言うと、食を通じての街への誘客が基本としてあるんですね。
そういった思いを熊野市、御浜町、紀宝町の業者さんにどこまで伝えていくのか。
実際にやってみるしかないなということで、だんだんと尾鷲対紀北から、熊野市などが増えていくことで、棒状グルメが街なかへの誘客に広めていったのかなと思います。
棒状グルメの大会を個別の業者対決にしてしまうと、面白みがなくてギスギスしてしまうと思うんです。
しかし普段町内で同じ業種でやっている者同士、市町でくくることによって、地域愛が生まれてきます。
棒グルメ対決が、地域を愛する心を再認識させてくれるというか。
来場するお客さんも、商品を1つ買うともらえる投票棒と投票用紙で時分の応援する市町に投票するので、地域を応援する気持ちになります。
そして業者さんも応援される側としてプライドをかけて良い物を作る形になるので、お互いに面白くできます。
やっぱり燃えてきますね。
最下位を取った時はかなりガックリきます。
僕、かなりビッグマウスなので、あることないこと言うんですけど、言ったわりに負けるととても落ち込んで・・・。
だから今回は圧勝を夢見ています。

 

店数が少なくても最終的にはおいしい棒を出している地区が勝つ

このイベントのために年に1回、業者のみなさんが盛り上げるために商品開発をしてくれるんです。
それは本当に嬉しいですね。
勝つために面白おかしく、でもプロのプライドを持って、負けないための商品作りに取り組んでいます。
時々僕もお邪魔して、偉そうにああでもないこうでもないと言わしてもらうんですけど、それもまた業者の方とのつながりが持てて、居心地良いし面白いです。
今回5市町が揃う中で・・・実際は4市町のチームに分かれて行うのですが、チームバランスとして出店業者が多いチームもありますし、その逆もあります。
それが有利・不利につながるのかというとそうではないんですね。
例えば、とあるチームが10商品出して、違うチームが3商品しか出していないとして、それがそのまま投票数になるかというとそうではなく、3商品が圧倒的に強ければ他の市町で買ってきた投票棒をすべて、そのチームが持っていくこともあるんです。
ということはやっぱり、美味しいお店というのは戦力となるので、その市町には必要なんです。
逆に言うと寄せ集めただけの烏合の衆ではダメということですね。

 

と観光を結び付けたい

食と観光を結びつけることが大事だと思います。
僕は釣りの業界にいるので、その業界の方たちと棒状グルメを絡めて、相乗効果で街中への誘客に結びつけたいですね。
食は大事ですが、それだけだと弱いことあるので、アクティビティをやっているところと結びつけて、観光と食を結びつけるイメージを、今後広めていきたいですね。
今後は東紀州だけにとどまらず、和歌山の人たちも巻き込みたいと考えています。
さらに東紀州5市町の精鋭部隊で、津や松阪などのチームの人たちと棒状グルメの対決をするとか・・・食を通じての交流とお互いのお店を知るきっかけづくりとして、広めていきたいと思っています。
街全体を知ってもらうためにも、ここに来てもらうためにも、地域外の人たちが来てもらってのものなので、その人たちの評価も知りたいですね。
地域内の知っている人同士で盛り上がってもダメなので、東紀州の美味しいものを地域外の人に知ってもらうために、この『東紀州棒対決』は重要なイベントだと思います。

 

に出るきっかけがイベントへの参加

いきなり「商売やりましょう」だと敷居が高いと思うんですよ。
でもイベントならまだ入り口が広いというか、最初のきっかけには良いですね。
かといって、継続してやっていかないと得られるものはあまりないと思います。
お金をかけて単発のイベントをしたところで、満足感だけがあって、実績がなかなか残らない。
それではダメだと思うんです。
継続していく中で生まれるトラブルとか難しさを経験することが大事だと思うので、まずは続けて、なによりも関わってもらうことです。
イベントなどを開催しても、都会にいれば多分目立たない存在だと思います。
田舎ならでは・・・田舎ってちょっと何かをすれば目立っていく、それが面白いところだと思うんです。
自分の思ったことができる、それは思いつくまま前に出るしかないのですが、前に出るきっかけが田舎にはたくさんあります。
ぜひ都会から田舎に流れて、街づくりと、それをすることによる自分の将来像を作るための人生観を生むためのイベントにかかわってほしいですね。
僕もいろいろな方に、「イベントは3回やれ」と言っています。
1回目は誰でもできる、2回目は1回目の改良をすれば楽しくできる、3回目が終わったときに4回目をする意味合いを考えるんです。
そして4回目をしてくれる勢いのある周囲の人たちがいるかということ。
やはりそれは情熱なので、4回目は自分が主になってやらないと。
そして4回目をして、初めて見えてくるものがたくさんあると思うんです。
6回目が見えて、ますます面白く見えてきたというか。
やりたいなと思うことも増えてきました。
もちろん僕だけでなく実行委員のメンバーもいるので、みんなで面白おかしく続けていきたいですね。

5つの町が集まれば、こんなにおもしろい地域はないです。
それぞれの魅力を集めて、東紀州の楽しさを伝えていきたいと思っています。
恵まれているということを自分たちで自覚して、作り上げる喜び、想像力をもとに発信していくことを、今後も続けていきたいですね。