『ミエてくる』2019年5月29日

梅雨入り前のこの時期、はじけるような緑の山並み、気候ごとに違う青色を見せてくれる熊野灘、そしてそこにひっそりと残る文化を感じられるトレイルを紹介いたします。

眼下の海
晴れるとエメラルドブルーに透き通ります

 

浅間さん

浅間さんからは岬に向けて、軽いアップダウンの続く尾根を行きます。シダやウバメガシなどの暖地性植物に覆われた尾根ですが、樹林の向こう側はすぐに外海、打ち寄せる波の音も間近に聞こえてきます。所々で木々が開かれて海を一望できるポイントがありますが、このあたりは尾根が非常に切り立っているので、足を滑らさないよう十分に気を付けてください。

 

浅間さんの先でトレイルが二又に分かれます
赤い矢印の方向(左)に進んでください

 

浪の音が聞こえてくる照葉樹の尾根
時に足を止めて、波の音を感じ取ってくださいねー

 

ほら、メッセージ入り標識もそう言っていますよ(^O^)

 

時には海が見えます

 

歩いていると徐々に高度が下がってきます。下り道をしばらく歩くと景色が開け、岬に出るのと同時に、見張り小屋が見えてきます。昭和35年に役目を終えた見張り小屋は長年の風雨にさらされ、半壊状態となっております。大敷網漁とともに生きてきた人々を100年以上も見守ってきた存在ではありますが、随分と傷んでいるため、中には決して入らないでください。

 

一か所、トレイルがカーブしています
直進しないように気を付けてください

 

こんなユニークな標識があるから心配ないかな!

 

はい、間もなく見張り小屋

 

見張り小屋
長い間島勝の産業を支えてきた人々の営みを感じます

 

少し木が伸びていますが、見張り小屋からは熊野灘を一望できます

 

帰路は来た道をそのまま戻りますが、浅間さんの先は、尾根の急な下りとなりますので、スリップにはご用心くださいね。

コースタイムは、バス停からトンネル脇登り口までが約5分、トンネル脇登り口から見張り小屋までは片道約40分(休憩なし)です。展望ポイントや急な上り下りもありますので、お弁当を持参して、半日かけてゆっくりと歩かれることをお勧めいたします。

【このルートのスポット情報】
島勝集落内には公共の駐車場はありませんので、三重交通の島勝バス停をご利用ください。三重交通バス島勝線は、特急列車も停車するJR尾鷲駅の最寄りバス停「尾鷲駅口バス停」から乗車して直通で島勝バス停に行けます。

https://www.navitime.co.jp/bus/route/00024775/54

【紀北町観光サービスセンター】

漁に関する長い歴史を持つ島勝には、それにまつわるお祭りもあります。ルート状況の他に地域に根付く伝統文化などについてお尋ねしたい方は、下記にご連絡ください。

住 所 :〒519-3204 三重県北牟婁郡紀北町東長島2410-73
連絡先 :TEL:0597-46-3555 FAX:0597-46-3556
営業時間:9:00~17:30
定休日 :年中無休(年末年始を除く)