『ミエてくる』2019年6月8日

三重県津市美里町。
その最深部に位置する平木地域で5年前にスタートし、今も毎月1回第2日曜日に開催されている「やまびこカフェ」。
過疎化、高齢化で地域人口は減りつつあるが、このコミュニティカフェは熱く元気に盛り上がっている。

「さてさて、次のミエてくるの取材はどこにしようかなあ、どこへ行こうかなあ・・・」

などと毎回のように悩んでいるのであるが、ある朝、わたくしはフト思ったのである。
この日は第二日曜日。
わたくしが代表をつとめるNPO法人サルシカの拠点である「秘密基地」で、月に一度のコミュニティカフェが開催される日であった。
毎回サルシカのホームページで開催の様子を紹介しているものだから、ゲンキ3ネットで改めて紹介するってことを考えたこともなかった。
が、5年も続いてきたカフェである。
今こそ改めて紹介しようということにしたのだ。

 

三重県津市美里町の平木地域は、人口およそ90人。
高齢化は毎年確実に進みつつあり、近くの小学校も閉校になって、集落に子どもの姿はほとんどない。

秘密基地の上に広がる山を越えると、その向こうは伊賀市。
市境の集落なのである。

 

ここがサルシカ秘密基地のメインスペースである「ウッドデッキ」。

もともとここは、美里町の人と地域外の人との交流の場、イベントスペースとして、200人を越えるボランティアによってつくられた。
わたくしたちNPOサルシカが数々のイベントを開催する中で、その賑わいを見て、地域の人からも何かやってほしいという要望を数多くいただくようになった。
それに応える形で、地域のお母さんたち、そして自治会と協力してスタートしたのが、「やまびこカフェ」なのである。

 

カフェ開催の前日。
お母さんたちは食材の買い出し、デザートづくりなどをする。
そして毎回こうしてお花を活けてくれる。
毎回通ってきてくれる地域のお客さんの笑顔が見たい。
その気持だけで無償で働いている。

 

カフェの朝、お母さんたちがやってくるのは6時半ぐらい。
前はもっと早かったが、今は準備作業がどんどん早くなって、余裕で対応している。

お客さんの数はスタートからほぼ変わらない。
大体毎回50人から60人ぐらい。

 

お母さんが家でつくってきてきれたデザート。
毎回誰かがつくってきてくれる。
これは差し入れなので無料。
コーヒーやお茶もおかわり自由なので、ゆっくりと楽しんでもらえる。

 

厨房がせまいので、秘密基地内にあるトレーラーハウスでもいろいろ作業をする。
5年の間にお母さんたちのメンバーに若干の入れ替わりがあったが、気持ちは変わらない。
集落の「若手女性」が頑張っているのだ(笑)。

 

メニューも洗練されてきた。
毎回おかずが変わる。
まだ一度も同じものが出たことがないのではないだろうか。
恐るべしお母ちゃんたちなのだ。

 

料金もオープン時から変わらず200円。
これにコーヒー、スープ、デザートがつくのだ。
人気なのがわかる。

ちなみに以前、おコメのごはんにしたことがあるが、「ごはんは家でいつでも食べられる」と評判がよくなかったので、たった1回で終わってしまった(笑)。

 

この日も大盛況。
やまびこカフェは5年前と変わらないが、まわりで大きな変化が起きている。
美里町には長野、高宮、辰水と3つの小学校区があるのだが、その3つでコミュニティ・カフェが開催されている。

やまびこカフェが地域に受け入れられ、欠かせない存在になったことが噂で広がり、視察や研修に来てもらってそこから新たにカフェが広がっていったのだ。
いま、美里町では、やまびこカフェを含め、4つのカフェがあり、そしてこの秋にもうひとつカフェがはじまろうとしている。
もはや美里はコミュニティカフェの町なのである。

 

やまびこカフェの目標は「継続」。
しかし、美里全体で、今後の展開を考えていくタイミングが来ているのかも知れない。
とても楽しみである。

 

やまびこカフェの様子を動画で見る
→これが秘密基地カフェだ!月に一度 山里で開催される小さいけれどすごく温かくゲンキなカフェの紹介です