『ミエてくる』2019年6月27日

季節の変わり目は衣替えの季節でもあります。そうするとたくさん出てくるのが「いらないもの」たち。どこにこんなに入っていたんだというタンスの肥やしの数々に愕然としますが、まだ全然キレイだし、使えるし、何とかしたい!と思うのも正直なところ。
最近ではフリマアプリやオークションサイトの普及もあり、様々な形で個人間での売買ができるようになりましたが、売る人と買う人が実際に話をし、物品を手にしてやりとりができるフリーマーケットは変わらず人気です。
そこで、三重県下最大の出店数を誇る『四日市ドームフリマ』に出店者として参加してきましたのでレポートします。

『四日市ドームフリマ』は、毎年春、夏、秋の年間3回開催されるフリーマーケット。四日市ドームを会場に、700ブースもの出店と7000人もの来場者が訪れる三重県下最大規模のフリマイベントです。
今回このイベントへ、イラストレーターのシャンティーさんを含む友人2人と一緒にブースを出すことにしました。
事前に主催団体『特定非営利法人MFA』のサイトから出店申込みをし、出店料を銀行で振り込んであります。
今回の出店内容は、洋服、靴、バッグ、そして友人Mさんが長年収集した猫グッズ、シャンティーさんのイラストを使ったポストカードなど雑多な内容。実のところ「何が売れるのかさっぱり分からない」ので、こんなまとまりのない内容になってしまったのでした。

当日は朝早くから荷物を満載した車2台で四日市ドームへ向かいます。フリマイベント自体は10時からですが、出店者は前日の夕方と、当日の朝7時30分から搬入作業が許可されています。ということで、8時過ぎに会場へ到着。
初心者の私たちは大きな紙袋や段ボールへ商品を詰め、キャスター付きのハンガーラックやアウトドア用テーブルをひいひい言いながら運搬します。しかし、手慣れた出店者たちは、スーツケースに商品をすべて納め、大きな台車でかさばる荷物をゆうゆうと運んでいるではないですか!さすがの工夫です。
さて、入場口で受付を済ませたら、割り当てられたブースへ行きましょう。私たちは入口から入ってすぐ右というなかなかの高ポジション。期待が高まります。
四日市ドームフリマでは4つのブースがひとつの島となっており、「田」の字に配置されているので、ブースの2面が必ず通路に面します。ブースは2m×2mのサイズ。

 

ということで、私たちは片面にはハンガーラックを、もう片面にはテーブルを広げました。
角になる部分にはシャンティーさんが手際よく自分のポストカードを広げていきます。シャンティーさんはさまざまなイベントに出店しているので、商品の配置も手慣れたものです。

 

今回、ひとつのブースで3人分の商品を販売するので、洋服の値付け札にはあらかじめ出品者の名前も記載してあります。
また、招き猫の置物など値札の付けられないグッズには、丸いシールを貼り、シールの色により価格が分かるよう展示しました(例・赤-500円、緑-300円、青-100円など)。
デザイナーであるMさんは「猫雑貨いろいろ」と描かれた可愛いポップも制作しており、店頭に掲示、さすが。
この他にも、ハンガーたくさん、コルクボードと押しピン、ビニール袋と紙袋、ボールペン・油性マジック・はさみ・コピー用紙・ガムテープなどの文房具、おつり(500円玉、100円玉、50円玉、トータル6000円分)、折りたたみ椅子、を用意しました。
なんとか開始時間の10時までにブースをセッティングし、販売開始。さて、お客さんは来てくれるのでしょうか?

 

私たちのブースで注目を集めたのは猫グッズでした。Mさんが日本各地の観光地などで集めたグッズは、招き猫をはじめ、ぬいぐるみ、お皿、陶器の置物、ストラップ、湯飲み、風鈴、木彫りなどとにかく品数豊富。目の前の通路を通る猫ラバーたちのハートを射貫いていて、ひとりで5つも6つも購入される人もいたほど。Mさんと猫好き同士、話が弾んでいました。
一方、洋服はあまり感心を集めず。確かに何のテーマもない雑多な集まりなので、目を引きにくいのかもしれません。もっとTシャツとかアロハとかGパンとか子供服とか、何かに特化した方がより注目してもらえる気がします。価格は数百円ですし、値引き交渉にも応じるつもりだったのですが、それだけではどうもダメなようですね…。

自分のブースだけでじっとしているのも退屈なので、会場を少し見て回ることにしましょう。

 

私たちのような個人出店のブースだけでなく、目の前で調理する飲食店の出店や、10万円以内で手に入る中古車販売、フードトラックを乗り付けての飲食物販売、ふわふわ遊具やバブルサッカーなどの子供の遊び場、段ボール迷路、バンド演奏などのライブステージ、アニメやゲームキャラが描かれた痛車の展示、保護犬や保護猫の譲渡会などなど、とにかく盛りだくさん!

 

1階だけではなく、2階の通路にもお店が並んでいて、四日市ドーム全体がお祭のように賑わっています。
来場者はじっくりお店を見たり、お目当てのグルメを手に入れたりと、時間をかけて楽しんでいる印象です。ドーム内なのでお天気は気にしなくて良いし、疲れたら観客席で休めるので座る場所の心配もいりません。

 

さて自分のブースに戻り、がんばって販売しましょう。終了時間の1時間前くらいからは大幅値下げしてお客さんを呼び込みます。もうけよりも、この商品をなんとかはけさせたい!その一心で売り込んで行きます。
そして16時、イベント終了です。
準備にかけた半分以下の時間で撤収し、近くのファミレスで売り上げを確認。うん、出店料(4400円)と当日のガソリン代+ランチ代くらいの売り上げを確保。一日遊べて、ちょっとしたお小遣いぐらいの金額になりました。
良かった、赤字じゃなかった。

初めてのフリマ出店で学んだことは、
①商品の運搬はサイズを揃えてまとめる。キャスターの付いたスーツケースがおすすめ。
②1000円札のお釣りも用意が必要(この日はみんなの財布からなんとかかき集めた)。
③商品のテーマを絞ると良い(そういう意味で猫グッズは正解、ただの古着の寄せ集めはきびしい)。

まだ商品はぜんぜん余っているので、また近々出店してみようかな。
次回の『四日市ドームフリマ』は6月30日(日)、その次は11月3日(日)の開催を予定。気になる人はまずはお買い物に出かけて、会場の様子を見てみてはいかが?