鳥羽市畔蛸町に2014年にオープンした『みのなる森 とこよの郷』!
的矢湾の眺望を楽しめ、この季節はブルーベリー園でのブルーベリー摘み取り体験を楽しむことができます。
また、鳥羽市の木としても知られるミカンの原種とも言われる『ヤマトタチバナ』や、かつて志摩市で育てられていたというオリーブの木なども育てており、それぞれを加工して果実酢やオリーブ茶などとしても販売を行っています。
山の緑、森の恵みを体験してもらって、鳥羽をさらに元気な地域にしたい。
そんな思いから6年前にオープンしたのが、こちら『みのなる森とこよの郷』。
仲間といっしょにこちらをつくりあげたのはこちらの小田徳彦さん、友美さん夫妻。
愛する鳥羽を笑顔いっぱいにしようと今日もがんばっています。
今が最盛期ということで、まずはブルーベリーの摘み取り体験を。
主な品種は粒の大きなスパルタン、丸くて甘みが強いアクアシェル、これから収穫期を迎えるブライトウェルなど4種類。
全部で14種類作っているそうです。
ブルーベリー摘み取り体験は大人1,500円、4歳~中学生以下1,000円、3歳以下は無料。
時間無制限、食べ放題となています。
こちらのお客さんは香港から。
最近では海外からのお客さんが多いそうですよ!
『とても良い場所でブルーベリーのような作物もあり、良いですね!』
とこよの郷で栽培されているのはブルーベリーだけではありません。
こちらの『ヤマトタチバナ』は500本ほど植えられています。
『ヤマトタチバナ』は日本原産の柑橘種とされ、鳥羽市の答志島桃取地区には、三重県の天然記念物に指定されている古木があります。
『日本書紀』には、11代・垂仁天皇が田島間守(たじまもり)を理想郷である『常世(とこよ)の国』に遣わし、橘(たちばな)を探させたと言われています。
その故事から、この園を『とこよの郷』と名付けたのだそうです。
11月すぎには金柑のような小さな実が実ります。
ただしこのヤマトタチバナには鋭い棘があるため、収穫体験は行わず、スタッフが摘み取りをしています。
また伊勢志摩地域の特産品にしようと取り組んでいるのが、オリーブ。
とこよの郷にあるのは数本ですが、志摩市磯部で企業や行政と連携して栽培。
産業として育てようとしています。
「本当は僕の本業は、日本全国を走る海運業なんです。
その仕事の延長線でこういう土地を求めることができましたんで、その場所を有効活用しようとということで観光農園をさせていただいています。
オリーブの栽培も、その一環ですね」
と、小田さん。
園内のショップ『郷の店』では朝に収穫されたブルーベリーの販売や、ブルーベリーを使った商品、ヤマトタチバナを使った商品、手作りクッキー、地元作家の雑貨などを販売しています。
さらに今年の新商品として、オリーブの葉を焙煎して作った『オリーブティー』を販売。
ポリフェノールの一種『オレウロペイン』が含まれており、アンチエイジングなど美容効果もあるそうですよ!
カフェの売りはブルーベリーのスムージー!
なんと1杯に100gものブルーベリーをたっぷり使用しています。
もう一つのオススメはブルーベリーパフェ!
朝摘みしたブルーベリーと、食感を変えるために冷凍のブルーベリーを使用。
さらにヨーグルトと自家製のジャムがたっぷり入っています。
これは美味しいです!
この日は『とこよの郷』の開設に大きく関わった方々が集っていました。
『株式会社アワヘイ』の代表取締役、阿部康之さんはコインランドリーとして使っていたハウスを寄贈。
『プリンク・エム』でグラフィックデザイナーとして働く遠藤美和さんは、ロゴマークや商品のラベルを作成。
『有限会社中村土木』代表取締役の中村幸広さんは、建物やトイレを組み立てるのを担当しました。
鳥羽を愛する仲間たちと作り上げた理想郷。
少しでも地域に貢献しようと、ブルーベリー園の手入れや管理のスタッフやアルバイトも地元から雇用しているそうです。
ちなみにこちらのお母さんたち、普段は海女さんです。
「地元のブルーベリー畑で働いているというと、みんな羨ましがります。
海女さんのあとに使ってもらってありがたいです。
ここは学歴も年齢も顔も問いませんから(笑)」
「みんながこう集って、心を休めたり、笑ってくれたりする場所であったらいいなと思ってます」
と、友美さん。
「6年目を迎えて、まだまだこれから木でいうと熟し、実が熟す時期に入ってくるかなあって思います。
現在はブルーベリーの期間3ヶ月間のオープンになっていますが、年間を通してですね、みなさんに楽しんでもらえるような施設にしていきたいです。
リピーターの方が非常に多いので、少しずつバージョンアップしてみなさんと一緒に歩んでいけるそんな農園であればなあと思っています」
と徳彦さん。
『みのなる森 とこよの郷』。
今シーズンの営業は8月末までの予定です!