三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2019年8月18日

小さい子供から高齢者まで誰もが楽しめ、またチーム全員がボールに触れ、力を合わせて競技することから、高いチームワークが要求される球技『キンボール』!
現在、フランス、ドイツ、ベルギーなど、世界中にその輪が広まり、国際大会も開催されています!

みなさんは『キンボール』というスポーツをご存知ですか?
キンボールは、1986年にカナダで誕生した、直径122センチの巨大なボールを使った屋内スポーツ。
小さい子供から高齢者まで誰もが楽しめ、またチーム全員がボールに触れ、力を合わせて競技することから、高いチームワークが要求されます。
現在、フランス、ドイツ、ベルギーなど、世界中にその輪が広まり、
国際大会も開催。
500万人以上の人々が楽しむワールドゲームになっています。

 

毎週金曜日の午後7時半。
石薬師高校の体育館でキンボールチーム『友夢想家(トムソーヤ)』の練習が行われます。
社会人メンバーがみなさん仕事を終えて急いで駆け付けます。

 

あれ、お金を入れていますね。
何をしているのでしょうか。

 


「部費を払っています。
中学生以上は1回100円で、このお金でボールを買ったりしています」

と、メンバーの女性。
毎月の会費でないのは、社会人のメンバーが多く、来られない日も多くあるため。
来られた人が払って練習するという仕組みとなっています。

 


キンボールチーム『友夢想家(トムソーヤ)』は、2001年に結成。
現在、園児から60代までの90人が所属し、チームには日本代表選手に選ばれて、国際大会で活躍する選手も!
代表チームは昨年秋のアジア大会で、優勝も果たしています。

 

『友夢想家』代表の山城栄美子さんに、キンボールチームを作ったきっかけをお聞きしました。

「スポーツが好きで出産後、子どもと一緒にできる競技を探していたところ、キンボールを知り、知人家族二組を誘って始めたのが活動の始まりです。
当時は娘たちが2歳、4歳、6歳だったのでもう、18年ほどになります。
今も夫と娘3人と一緒にしています」

18年前は三重県内にはまったくキンボールのチームがなかったそうですが、現在は伊賀市、伊勢市、志摩市、四日市にもチームができました。
しかし認知度はまだまだだと、山城さんは言います。

 

こちらが山城さんの娘さんたち。
左から長女の榊原瀬菜さん、次女の山城美菜さん、三女の山城菜々さん。

「とても絆が深まりますね」

と、瀬菜さん。

「毎週金曜日には家族が集まって、ご飯を食べてからキンボールとなっていて、スポーツの練習としてだけではなく、家族の団欒の場としてもすごく楽しくやってきたと思います」

と、美菜さん。

「小さい頃からやっているので習慣みたいになってます」

と、菜々さん。

 

「見てもらったらわかると思いますが、小学生にもなってない小さい子から幅広い年齢の人たちが一緒になって楽しむことができる・・・それが魅力だと思いますね」

と、美菜さん。

 

では栗田和哉さんに、キンボールについて教えてもらいましょう。

「ボールの大きさは直径122cm、重さは約1kg。
1チーム4名でコート内に3チームが入り、大きなボールでサーブやレシーブを繰り返して得点を競い合うスポーツとなっています。
基本的には落とさないように守って、で、その後に攻めるという流れですね。
手でも足でも、身体のどこを使っても構いません」

 

「オムニキン、ピンク!」

という掛け声とともにサーブ。
『オムニキン』とはボールにも書かれている文字で、『OMNIKIN オムニキン』 =『みんなで一緒に楽しむ』という意味の造語。
打つ前に『オムニキン』と、打つ相手の色を言うのがルールです。

 

サーブの瞬間は、味方メンバーの全員がボールに触れていなければいけません。

取ったチームに得点が入ったわけではなく、拾ってセーフとなったため、この次に他のチームに攻撃、相手が落としたら得点が入るという仕組み。
ボールを落とすミスや反則があった場合、他の2チームに得点が入り、試合時間内の総得点で勝敗が決まります。
面白いですね!

 


この中で一番長くキンボールをしている、一番左の花井響介さん。

「年少か年中からはじめました
ギリギリなところで取ることができると嬉しいです」

 

家族4人で参加しているのは花井さん。

「下の子が幼稚園の頃に、丁度学校の体育の先生に誘われて来たのが最初ですね」

と、父・直人さん。

「1チームで試合に出たりするので、それが夢です」

と、母・悦子さん。

そして、『友夢想家(トムソーヤ)』にはなんと、日本代表選手として国際大会を経験してきた選手もいるんです!

 


左から田中凌夢さん、榊原大貴さん、山田恵梨華さん。

「パワーがそれほどあるわけではありませんが、コートを見ながら右ヒットと左ヒットと両方とも打てるので、それを使いながらオフェンスしていくところが僕の得意分野だと思います」

と、田中さん。

「パワーでは勝てない分、瞬発力と守備の面で自身を持っています」

と、榊原さん。

「女子は小さい分、ボールに隠れて見えない攻撃ができたり、とても低い玉でも綺麗に取れたりと、男女差はあるかもしれませんが、男子に勝てるところもあると思っています。
スライディングで、少しでも床に浮いてたら下に入って上げてキャッチするというのが得意です」

と、山田さん。

日本代表としての目標は、今年の10月にフランスで開催される『第10回キンボールスポーツワールドカップ』で男女ともに金メダルを獲ってくること!
期待しています!

「ジャパンオープンで男子の部・女子の部・男女混合の部の3つの部門で優勝する等これまでに数々の成績をおさめてきました。
メンバー全員が表彰台に立ち、キンボールの楽しさと勝つ喜びを感じてもらうことを目標に練習に励んでいます。
ジュニアから始めた子たちは、一旦抜けてもみんな必ず戻ってきてくれているので、いつかは3世代で続いていってほしいと思っています」

と、山城さん。
今年9月には三重県で全国大会が開かれる予定です!
みなさんもキンボールを始めてみませんか?