三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2019年8月11日

アーチェリーは静かに自分と向き合うスポーツ。
1970年創立の『津アーチェリー倶楽部』ではおよそ20人のメンバーが日々腕を磨いています!

津市の長谷山のふもとにある、西部運動公園。
こちらで練習していたのは『津アーチェリー倶楽部』のみなさん。
設立はなんと1970年。
下は高校生3年生から上は79歳まで、20人ほどのメンバーが腕を競い合っています。

 

初心者をのぞいて、道具は自己所有が基本。
中には30万円を超える弓を持っている人もいるとか。
初心者の場合、最初の数回は体験用の弓を貸してもらえます。
西部運動広場での練習は毎週土曜日。

 

夜の練習は、津市久居の、ある学校の屋内練習場で行っています。

 

これが練習で使う的。
直径が122cmと、かなり大きめです。
みんなで協力して準備をします。

 

代表の橋本剛至さんに、『津アーチェリー倶楽部』のメンバーについてお聞きしました。

「一番遠い所で鳥羽市から来ています。
それから四日市市、名張市、伊賀市などからも参加してもらっています。
県内には、このように自由にいつでも練習できるアーチェリー場が少ないので、みなさん集まってきています。
全国大会を目指す方から、それから生涯スポーツ、生きがい作り、それぞれの目的で行っているようです」

 

アーチェリーの弓には、リカーブボウ・コンパウンドボウ・ベアボウの3種類がある。
こちらで紹介しているのはリカーブボウ。
リムという部分がしなって、アーチェリーの矢を飛ばすようになっています。

 


オリンピックや国体での競技で狙うのは、なんと70m先の的!
肉眼でははっきり見ることができないため、スポークという望遠鏡で的中口をチェックするそうです。
オリンピックレベルだと、中心の黄色い的を外すと、ほぼ勝ち目がなくなるとのこと。
神業的世界です。

 

「アーチェリーは高校・大学とやっていていましたが、30年ほどブランクがありました。
妻と娘がアーチェリー教室に通い出したのをきっかけに、私もまた再開し、今は家族3人で一緒に通っています」

3人で始めてから、もう6年になるそうです。

 

「家でじっとしていてもしょうがないから、外に出て身体を動かそうと思って。
5年前から始めて、今79歳です。
健康面でも良いし、体を動かすことで集中力が養われます」

74歳から新しいスポーツに挑戦する姿勢、素晴らしいです。

 

「僕はもともとスポーツができないタイプでしたが、アーチェリーに出会い、スポーツで唯一自慢できるものになりました」

 

こちらはご夫婦で参加。

「2年後にマスターズの世界大会があるので、是非そこに夫婦で参加したいと思っています。
同じ夢、同じ目標・・・夫婦で共通の話題でお互い相手のことがわかるので、そういう意味でも良いですね」

理想のご夫婦ですね!

 


練習の合間のお茶タイム。
緊張から放たれていい笑顔。
それぞれの目標にそれぞれが向き合える。
それがアーチェリーの魅力かもしれません。

「ゴールがないから奥が深いです。
何かを達成しても、まだ物足りないからもっと究めたい。
そんなところが私やみんなにとってのアーチェリーの魅力だと思います」

と、橋本さん。
みなさんもアーチェリーを体験してみませんか。
興味のある方は『津アーチェリー倶楽部』へどうぞ!