世界遺産登録15周年記念講演会「尾鷲ヒノキでつくる木造建築・熊野古道センター/伝統と新しさが創る空間美について」

■開催日時

令和元年9月15日(日)午後1時30分~3時00分

■開催場所

三重県立熊野古道センター交流棟大ホール

■内容

世界遺産登録15周年記念事業の一環として、熊野古道センターを設計した株式会社建築研究所アーキヴィジョン(現、株式会社アーキヴィジョン広谷スタジオ)の広谷純弘氏を講師に迎え、記念講演会を開催します。熊野古道伊勢路の特徴である石畳道と植林の美しい風景は、人の手によってつくられ、長い年月をかけ「日本の風景」と呼べる優れた景観をつくり出しました。地元尾鷲のヒノキを用い、時間とともにその表情を変え、周囲の景観と連続する新しい木造建築を実現したいという設計者の思いから、熊野古道センターのデザインは生まれました。135㎜角の尾鷲ヒノキの無垢材のみを組み合わせて、博物館に必要な大空間と深い庇を実現し、伝統的な日本建築の木組みをイメージさせるこれまでに類のない構造方式をつくり出しました。等断面集積木材工法です。この構造材は、伐採されて乾燥・製材され、建築部材に至る全プロセスにおいて明確なトレーサビリティーが確立されていることも大きな要素です。この建築が、循環する山林の環境の一部になっている証です。講演会では、建築物としての熊野古道センターの価値を再確認していただくことを目的に、広谷氏が「建築家としての人生の節目の仕事」と語るように構想から完成まで3年、前例のない工法で挑んだ熊野古道センター建築の舞台裏をお話しいただきます。建築関係者のみならず一般の参加者も広く募集します。

【参加料】無料
【定 員】200名(要申込・先着順)
【講 師】広谷純弘氏(建築家)
【申 込】8月15日(木)~9月14日(土)※定員になり次第終了

☆詳細はこちら→http://www.kumanokodocenter.com/event/190915_1.html