三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2019年9月8日

「こものの未来を考え続けるために、もっとこものを学ぶ」をテーマに、菰野町のことを内外の人たちが楽しみながら学べる場として2017年からスタートした『こもガク』!
4回目を迎える今年は8月20日~9月29日に渡って開催!
町民全員が先生で、町全体が教室だ」をコンセプトに、菰野を知るためのワークショップ「こもガク塾」や、ものづくりの現場を訪れて学ぶ「オープンファクトリー」などが町内各地で開かれます!

菰野町には萬古焼に代表される伝統産業や、豊かな自然を活かした農産物など、地域の魅力がたくさんあります。
その町全体を教室にして、町民全員が先生になって町の魅力を伝えるのが、「こものの未来を考え続ける為に、もっとこものを学ぶ」をコンセプトとした『こもガク』。
今年で4回目の開催となり、8月20日から9月29日までの会期中、体験型ワークショップや、工房の公開など、さまざまな催しが繰り広げられます。

 

こもガク祭実行委員長の山口典宏さんに『こもガク』についてお聞きしました。

「菰野を『学ぶ』と『楽しむ』にかけてガクで。
菰野町はこのご時世に人口が増えているんです。
外から人が入ってきてくれてありがたいことなんですが、『本当の菰野町』を知らない人が増えているということでもあります。
その人たちにもしっかり菰野町を知ってもらって、菰野で人と人を繋げていこということをコンセプトにしています」

 

今年は『三重イチ』を9月27日~29日に開催。
三重県で活躍する工芸メーカーやデザインプロダクトを扱うショップが出展し、作り手と触れ合いながら買い物を楽しむことができます。

 

実行委員長山口典宏さんの『山口陶器』は食器類全般、土鍋等を生産する萬古焼の窯元で、2014年にオリジナルブランド『かもしか道具店』を立ち上げました。

 

『こもガク』では『オープンファクトリー』として、萬古焼の窯元や建具店など、普段は中々入ることの出来ないものづくりの現場を一般公開します。

「年に数回見てもらって、地元でこういう仕事があるということ、すごい技術なんだということを知ってもらいたいですね。
それが職人の励みになりますし、伝えることをしないと地場産業が地場にある意味がなくなってしまいますから。
知ってもらうことで雇用が生まれたり、職人になりたいという人が出てきてくれたら産業がこれからも継続、継承していけると思います」

と、山口さん。

 

続いては、菰野町の住民全員が先生で、町全体が教室!をコンセプトにした体験ワークショップ、『こもガク塾』を紹介。
温泉入浴付きウォーキングから乗馬体験、グラスアート体験などなど、様々な教室が用意されています。

 

そのうちの1つ『こもガク塾』38番の『こものでハワイアン』。
開催しているのは、フラダンス教室『Mana’Olana(マナ・オラナ)』。
塾長の堀内さんは菰野町出身、フラ歴7年で、竹永地区コミュニティセンターで定期的にフラダンス教室を開いています。

 

「私自身が菰野出身で菰野で教室をしているので、教室のことも知っていただきたいですし、菰野でもこういうことが学べるということを広めたいとの思いから参加しています。
第一回で『こもガク塾』に参加された方がうちのフラのチームに入って、先日ステージでデビューをされたので、これからもが繋がっていったらいいなと思います」

と、堀内さん。

komonoでHawaiian!
対象:どなたでも
受講料:1000円

 

次は、創業明治24年、百年以上続く老舗和菓子店『岩嶋屋』の『こもガク塾』です。

「ここでは『練りきり』という材料を使い、生菓子を作ってもらいます。
季節が秋なので、菊の細工をした生菓子を作りましょう」

と、塾長の柴田啓示さん。

 

本格的な職人の道具を使用した、生菓子細工体験。
体験することで、和菓子がとても手の込んだお菓子だということがわかります。

 

完成!

「自分で作ったお菓子だとよりおいしく感じますよね。
美味しいと感じてもらえたらまた買いに行ってみようとか、また体験行きたいなとか、ちょっとでも興味持ってもらえたらなと思います」

と、柴田さん。

岩嶋屋
三重県三重郡菰野町池底310
059-393-2465
自分でつくる、今日のおやつ
対象:不問
(小学3年生以下は保護者同伴)
受講料:1000円

『こもガク』は、9月27日から29日の3日間、『こもガク祭』を開催。
地元の名産品や話題の商品が並ぶマルシェを中心に、当に菰野町が一丸となって、ファイナルを迎えます!

 

「新しい移住者の方も沢山みえて、まだまだ地元のいい所を知らない方々が沢山いらっしゃるので、住んでるみなさんがまず菰野町のいい所を認識してもらうっていうのも大事だと思います。
また、参加者さんたちがそれぞれ横で繋がって一次情報を共有してそれぞれが発信元となっていったらいいなと思っております」

と、こもガク実行委員会『季節ごはん教室niwacoya』の柵山咲子さん。

萬古焼を使ってハーブ料理を楽しもう
対象:女性
受講料:3000円(試食・土産付)

 

「木製建具の仕事をしています。
日本建築が段々減っていく中、組子や障子などが段々減ってきているので、何かPRできるものがあったらいいいなと思って参加させて頂きました。
観光などを意識した時に、菰野町には良いものがたくさんあるのが見えるようになりました。
今まではうちの中でしか経験してなかったので、外へいって初めて良さがわかるということをだんだんと実感してきています」

と、こもガク祭実行委員会『指勘建具工芸』の黒田裕次さん。

伝統技術である組子体験と美術建具の見学
対象:10歳~
受講料:コースター2000円
     鍋敷き3000円
     写真立て5000円

 

「出店者も変わってきましたね。
1回目の開催では、こもガクに出店してくださいとお願いしていましたが、今はどんどん出店してくれて、実行委員の中でも『やればできる、じゃあどうやってやろう』ということの発言が増えて来ています。
子どもたちや孫の時代も、菰野町大好きだと思ってほしいし、外に行ったと時に『菰野町から来た』と胸を張って言える町になってほしいですね」

と、山口さん。

こもガク塾や工房見学は予約が必要になります。
詳しくはホームページをご覧ください!