FM三重『ウィークエンドカフェ』2019年9月28日放送

今日のお客様は、玉城町にある『okonomi kitchen acatoki.』」のオーナーでミュージシャンの井本純一さん。
8年ほど前、鳥羽でお好み焼きのお店をオープンした井本さん。
玉城に移転してから2年が経ちます。そして、この9月、ニューヨークで行われる『粉もんコンテスト』に参加することになりました。

きなりお誘いメッセージがFacebookに来た

おじさんとおばさんがやっていたお好み焼きのお店を見ていて、自分もやってみたいなと思い。おとなになってからお好み焼き店をはじめました。
9月に開催される『粉もんコンテスト』に出店するきっかけは、Facebookで突然ニューヨークのオタフクソースの会社の人からメッセージが来たこと。
『ニューヨークで粉もんコンテストがあるんですけど出店してみませんか?』って。
最初は全然信じていなかったんですけど。
そんなイベントが本当に開催されるのか、めっちゃ怪しみました。
ニューヨークなんか行ったことがなかったし、騙されていないかなと思いました。
それが4月くらい。
そこからオタフクソースの本社さんに問い合わせをして、実際に開催されるとわかり、みんなで行こうかという感じになりました。
粉もんコンテストでは、できれば日本の出汁文化を紹介したいと思います。
自分の方に沿った考えで提供したいと考えていますが、まだ悩んでいます。
ニューヨークのオタフクソースの支社の方に、向こうの好みやソースの味を聞いたりして、それを踏まえながらソースを考えたりしています。
なんで三重県からなんだろう、と不思議だったりもしますが、せっかく選んでいただいたので全力で取り組みたいと思います。

 

分が伝えたいことが発信できる時代になった

僕は本業の他にもう一つ活動をしていて、それがシンガー・ソングライター。
ジュン・レノンとして曲を作り、ライブを行っています。
音楽は中学生の頃からギターを触りだして、学生が終わった頃からオリジナル曲を頻繁に作っていく様になっていったという感じ。
そのあとバンド活動を経て、今はシンガー・ソングライターの部分も持ちつつやっています。
三重県と他の県ではお客さんが違いますね。やっぱり大人しいから。
インターネットやデジタル化が進んでいるから、メジャーとかインディーズの別け隔てというかラインがなくなっている気がします。
自分が伝えたいメッセージを、歌だと伝えることができる。
しゃべるのは苦手なんですけど、歌だと気持ちを乗せることができるんですね。
なのでいざ、ライブのMCとかになると、お客さんがみんなめっちゃ笑っているんです。
自然なままで喋っているというか素のままで喋っている・・・こんな感じです。

 

舎でもチャレンジできるということを若い人たちに見せていきたい

三重県、伊勢、玉城・・・こういうところで暮らしていますが、都会じゃなくても今は枠を飛び越えていろいろなことができる時代だと思うので、どんどん新しいことに挑戦していけると思います。
どんどんチャレンジするのが大事だぞ、という見本になりたいし若い人にどんどん発信して生きたい。
バンド活動をしていた時、あるコンテストでグランプリを受賞しました。都会へ行こうという話もあったけど、仲間と考えここで生活していこうと決めました。
こっちにいてもいろいろなところに行って挑戦できるんだな、ということの見本になれたら嬉しいし、やってよかったなと思えます。
夢は、自分が知らない世界・・・貧困と戦っていたり難民であったり・・・そういう人たちに日本のお好み焼きという食文化が伝わって、食べ物の良さを知ってもらって、食べ物の支給ではなく行き届くような日がくること。
お好み焼きって、何でも好きなものを入れて焼くから『お好み焼き』って言うんだと思うんですけど、他の国の食材でもできるから広がっていってほしいと思います。

 

べること、時間を大切にしていきたい

6月はフランスの音楽祭に呼んでいただきライブに行っていました。
友だちからは「行動力があるな」と言われますが、決断をするのは自分なので、行くと決めたら、あとは動くだけで難しいことではないという気持ちでいます。
足が重たいというか、本当はこういうことがしたいんだけどなかなかできない・・・という人に、突き進んでいくお手本になることができたらいいなと思います。
食べることは一番身体に大事なことだと思います。
ダイエットとか今ありますけど。
自分の身体に吸収するものは、ほぼすべて口からの食べ物からで、一生続くことなので大切にしたいですね。

今、話している今も、時間は流れていって、前には戻りません。
過ぎていく時間、経過していくものはタイムマシンがない限り戻れないので、時間を大切にするという意味、今しかできないことがここにあるということに気づいて、それに向かって進んでいく。
自分がやりたいと決めたことは、絶対にやるという気持ちをみんなが持てるような行動を、まずは自分がしたいと思います。

人に対して何かを届けたい、喜んでもらいたい・・・そういうところは料理と音楽は近しいものがあるので、同じ思いで両方に取り組んでいる気がします。

水と粉があって、そこに食材をいれたらお腹がいっぱいになる。
豊かな国の人も貧しい国の人も食べることは幸せな時間。
そこに寄り添う音楽を今日も奏でていきたいですね。