今回のお客様は、南伊勢町で『アッパッパ屋はなれ』を営む濱地武さんと三保子さんご夫妻。
南伊勢町の特産品である日扇貝、アッパッパ貝をたくさんの人に食べてもらいたくてお店をオープンしました。
たこ焼きのたこの代わりにアッパッパ貝を入れた商品が『あっぱ丸』。
三保子さんのひらめきからお店をオープンするまでの準備期間は4か月。
8月に開店し、もうすぐ2か月です。

た
こ焼きのたこの代わりにアッパッパ貝を入れたあっぱ丸が自慢
三保子(以下、三) 『はなれ』をオープンしたのは8月19日です。
できたてのホヤホヤです。
アッパッパ貝をどんなふうにしたらみなさんにたくさん食べてもらおうと思ったときに、たこ焼きのようにしたら良いんじゃないかと思い、はじめました。
武 昔からこの界隈にはアッパッパ貝はありましたけど、最近ではいろいろな業者がいろいろなところへ出荷しています。
ちょっと認知されてきたようですね。
東京にも出荷していて『アッパッパ貝』と言われます。
三 バーベキューに一番使われると思いますが、あっぱ丸ならお年寄りから子どもさんまで食べてもらえるんじゃないかなあと。
ひらめいてすぐ、春先に知り合いにあっぱ丸を食べてもらったところ、「美味しい、美味しい」と言われ、これなら売れるかなと聞いたら、「売れるやろ」と言ってもらったので自信を持って出しました。。
み
んなおいしいと言って食べてくれる
三 お客様はみなさん、美味しいと言って食べてくださいます。
メインは『あっぱ丸』で、他にはこの辺りで獲れた地魚のフライを販売して行きたいと思っています。
とりあえずはこの『あっぱ丸』を広めてからですね。
ぼちぼちちょっとずつ出しています。
武 五ヶ所の人たちも「よくお店を出してくれたな」と言ってくれています。
だんだん店もやめていくご時世なのに、と言ってくれました。
三 繁盛するしないを考えないで、出店しました。
武 僕は反対しました。
イヤっていうんじゃないんだけど、でも言うたら訊かないので。
そういう性格なので。
三 実行あるのみ。
してみないとわかりませんもんね、失敗するかしないかは。
先日は大阪からバイクで食べに来てくれた人もいました。
今はまだ宣伝もしていませんので・・・。
さ
まざまな国の人が訪れる
三 私どもは『あっぱっぱ家』という民泊もしています。
訪れる人の多くは海外からのお客様です。
言葉がうまく通じなくても上手にコミュニケーションをとっています。
武 1泊や2泊とか、外国の方が多いですね。
『Airbnb(エアビーアンドビー)』というサイトを利用して泊まりに来てくれます。
三 フランス人、オランダ人、中国人、ブラジル人・・・言葉が通じないので。
武 試行錯誤で対応するんだけど・・・ははは!
うちは伊勢神宮が近いし、熊野古道のちょうど真ん中あたりみたいですね。
ネットで調べて来るんですかね。
それで世界遺産の熊野古道に行ったり、伊勢神宮に行ったり、鳥羽周りでというコースもあるようで、ほとんどそのコースでした。
宿泊は、自分で料理を作ったりするというシステム。
台所を貸し出していますが、作って欲しいとの要望があれば代金を払ってもらってこちらで作ります。
三 バーベキューも要望があれば用意します。
朝ご飯はサービスでお出ししています。
土
日と春休み、夏休みを中心に営業
三 民泊事業を始めたのは、去年の6月です。
接客は夫が、食事を作ったり掃除などは私が担当しています。
様々な規制があるけれど2人のペースでやっています。
武 学校から100m以内の敷地だと、土日しか営業しちゃいけないんです。
学校が休みのときだけという規制が民泊の場合はあって。
民宿はまた違うんですけどね。
三 ここは学校から近いため、春休み、冬休み、土日は営業できるんですが、それ以外はダメなんです。
この家は夫の家族から譲り受けたものなので、もったいないじゃないですか。
自宅があるのでもう一軒家があるなんて。
なので民泊をはじめたんです。
武 考えたのは妻です。
僕はあんまりしたくなかった。
アイデアも何も、全部この人がするの。
僕はあとから渋々付いていくだけ(笑)。
三 夫はおしゃべりが好きなので、お客さんたちとのコミュニケーションを取ってもらっています。
武 いろいろな人に出会いますね、外国人も含めて。
みんないい人たちです。
悪い人なんていないな、そう思います。
三 いきあたりばったりなことが多いですね。
武 ケ・セ・ラ・セラって感じです、妻は。
三 なるようになるさって(笑)。