FM三重『ウィークエンドカフェ』2019年10月19日放送

今日のお客様は、伊勢市『伊勢小俣町商工会青年部』の上田澄人さんと稲垣喜大さんです。
今、伊勢小俣町商工会青年部は、この町に住む高校生Ayakaさんを応援しています。
Ayakaさんはキックボクシングミネルバピン級で日本ランキング第2位。
青年部部長の上田さんが舵を取り、みんなで応援する形を作りました。
クラウドファンディングの目標金額は50万。
女子キックボクシング世界王者を誕生させるプロジェクトは、青年部の仲間の結びつきをより深くしてくれました。

      左が上田さん、右が稲垣さん

ラウドファンディングを立ち上げて応援している

上田 これは個人で応援するのではなく、商工会の青年部でやるというのが醍醐味の1つだと思います。
きっかけとしては、部員である稲垣代表の生徒であるAyakaを世界へ、ということで、じゃあどうしたらアピールできるだろうと。
1つはクラウドファンディングという案が出ましたが、稲垣さん個人でやっていたら非常に難しいんですよね。
しかし商工会青年部でやるということで、みなさんが注目してくれるかな、と。
普段の商工会青年部の活動って、イベントをしたり祭りをしたりしています。
それももちろん大切なんですけど、それだけではなく新たな取り組みをしていこう!・・・というわけでクラウドファンディングを青年部としてやることになりました。
部員の中でコミュニケーションを取っていく中で、この提案が出たので、これはいいきっかけだなと、挑戦をはじめました。

 

人ではできないことも仲間と一緒ならできる

上田 案外、思っていた以上に大変とは思わなかったですね。
青年部には、今現在社長をしている人もいるし、次期社長・・・二代目、三代目の人もいます。
その中で委員会を作ってまとめて、事務局さんも入れていろいろな考えを試行錯誤と、みなさんできる人ばかりで、案外トントントンと進んでいました。
みんなでやる、仲間でやるというのが大事だと思うんですよ。
これからは個人で勝負するのではなく、チームワーク、仲間で何かするということが大事なので、今回チャレンジして良かったなと思います。
初めてのことなので、みんな興味津々でやってみようとなりますが、事業としてやっていたら、とても一人ではできないです。
でもチームで、みんな力を合わせることで、何十倍の力になりました。
いろいろな角度から、もののチェックもするようにはなったんじゃないかな、と自分では思います。
例えばSNSでも『こういう使い方があったんだ』とか、Facebookの年代やInstagramの方向性がけっこう見えてきたなと思います。
自分の事業所に戻って活用できる部分があるのではないかと、勉強にもなりました。
なにか1つ壁を乗り越えて、新たな道へ進んでいるのではないでしょうか。
支援していただいたみなさんのおかげで、開始6日目で50万円を達成しました。
今度はネクストステージということで、また新たなゴールを設定している最中ですので、また100万円ご支援いただきたいと思っています。

 

舎の小さなジムでは大変なこと。仲間には感謝しかない

稲垣 本当にありがたいです。
ウチのような田舎の小さなジムから、日本・世界に向かって戦っていくにはとても厳しいものがありました。
一度試合するためにたくさんの交通費・遠征費がかかる中で、こうして地域の人から応援してもらえるのは、本当に嬉しいしありがたいことです。
Ayakaは俗に言う『天才肌』ではなく、本当にコツコツと眼の前の課題に取り組んでクリアしてきた子なので、まだまだ未完成です。
これから先、もっともっと強くなる、という期待しかないです。
11月24日に大阪で『ピン級』という階級の日本王座決定戦が決まっていて、現在はそれに向かって取り組んでいるところです。
キックボクシングはTVで観られたこともあると思いますが、蹴りもありパンチもあり。
だからKO決着もボクシングより多いし、早いラウンドでの決着も多いです。
その分選手のスタミナや怪我の頻度も増え、危険度もまします。
でもそれが観ている側にとってはスリリングで魅力的なんじゃないかなと思います。

商工会青年部が応援をすることによって、Ayakaさんの存在を多くの人に知ってもらうことができました。
Ayakaさんを指導している僕にとっても、青年部の仲間は大きな心の支えです。

 

議なども内容が濃い時間を過ごしている

上田 とても会議も濃いんですよ。
しかし苦にならず・・・一言でいうと、楽しい。
会議の結果を自分の会社に落とし込めたら、もっと楽しいんじゃないかな。
ある意味、そういう気づきをできたので、チャレンジしていきたいですね。

稲垣 キックボクシングに於いても他のスポーツに於いても、こういう田舎のスポーツ団体で、苦労しているところがたくさんあると思うんですね。
都会に比べて取り巻く環境もあまり良くないとか、いろいろな問題がある中で、ありがたいことにウチは地域の方に協力していただいて、今では都会のキックボクシング業界から羨ましがられるくらいです。
本当に幸運だと思います。
これが1つのモデルケースになって、田舎でスポーツを頑張っている子たちへの道しるべになればいいと思います。

上田 今後も新たなチャレンジを、青年部みんなで考えています。
次のステージどうしようって。
必ずなにかやりたいですね!

 

小俣町から女子キックボクシング世界王者を誕生させるプロジェクト(クラウドファンディング)

2019年10月20日は『第15回おばた参宮市&第7回おばたmini企業展』を開催。
Ayakaもステージ出演します!