※『NOSS（日本・おどり・スポーツ・サイエンス）』とは
加齢とともに衰える筋肉を自力で出来る限り鍛え、少しでも長く自力歩行ができること、要介護の方の筋肉と知的な衰えを少しでも防ぐことを目的とした健康づくり運動で、日本舞踊の動きを基本としています。



『NOSS』インストラクター　染川都子さん

■『NOSS』で心身ともに元気に！

健康な体づくりのポイントは、「正しい姿勢を保つこと」です。姿勢が良いと体にかかる力が分散され、足・腰・内臓の負担が軽減されます。
『NOSS』で取り入れられている正座やすり足などの和の所作には、正しい姿勢を保ちながら日常の動作に必要な足や腰などの筋力を自然に鍛えるものが多く含まれていて、一つひとつの振りをマスターすることで、バランス良く筋力を鍛えることができます。
二胡が奏でる音楽に合わせた踊りはゆっくりとした動作で、身体全体を使います。
踊りの４つの効果「汗をかく」「体温が上がる」「免疫力が高まる」「筋力を鍛える」を理解しながら、楽しく取り組んでほしいですね。
6分強もある振りを覚え、練習を続けるのはなかなか大変ですが、「元気でいたい」という前向きな意識があれば頑張ろうと思えるはず。
この前向きな意識と健康な体により、心もさわやかになるし、心身ともに健康であれば豊かな人生を送ることができます。

私は、これからも心身の健康を保ちたいと考える皆さんの手助けをしたいと思っています。

■活動を通じ、交流を広げる！

野原教室を始めることが新聞で紹介された際には、近隣地区の皆さんから「先生の話を聞いてみたい」「教室に参加したい」という問い合わせがたくさんありました。
今では野原地区の他に大紀町阿曽地区や大台町栃原地区でも教室を開催しています。

野原教室の参加者の多くは、野原工房げんき村を運営する野原村元気づくり協議会の『旧七保第一小学校活用グループ』に所属しています。
このグループは廃校となった小学校を積極的に活用する取り組みを行っていて、そのメインイベントが『元気づくり大運動会』です。
昨年10月の運動会では、阿曽教室の皆さんにも参加してもらい、野原教室と合同で『NOSS』を披露しました。踊りを見てくれた皆さんからは「おしとやかで綺麗な踊りだったよ」と声をかけてもらい、うれしかったです。
『NOSS』を通じて地域を越えた人の輪が広がっていると実感しています。

野原教室参加者代表　中村まつ代さん

■皆さんがいるから元気で続けられる！

「自分の体は自分で守らなあかん」と思って参加しています。
心身ともに元気になって病気にもかかりません。
和気あいあいの雰囲気で楽しく続けられるので、皆勤賞です。
「踊りにおいでよ」とご近所さんにも声をかけています。健康でいられることに感謝しています。

野原教室世話人 梅田幸子さん

■皆さんとの出会いは人生の宝！

この活動を通じて野原地区以外の皆さんと出会えました。
この出会いは人生の宝。
皆さんの話を聞くことで人生の勉強をさせてもらっています。
忙しい日々のなかで、教室は私の大切な時間。快く送り出してくれる家族には感謝しています。
今後の目標は他の地域で頑張っている皆さんとの交流です。

野原教室の皆さん

阿曽教室参加者代表　村田洋美さん（左）　阿曽教室世話人　村田早智子さん（右）

■元気づくり大運動会での披露が良い思い出！

新聞で野原教室のことを知り、阿曽地区でもぜひやりたいと、周りに声をかけて参加者を集めました。
昨年、野原工房げんき村の『元気づくり大運動会』に参加し、野原の皆さんと一緒に『NOSS』を踊りました。
披露できる機会があると練習の励みになりますし、野原の皆さんともすぐに仲良くなって楽しむことができました。
このような交流の機会を大切にしたいと思います。
最近では、ソーラン節や越中おわら節などにもチャレンジしています。

阿曽教室の皆さん

栃原教室世話人　西静子さん

■自主練習で研さんしあって、レベルアップ！

栃原教室は始まってまだ間もないため、早く振りを覚えたい、レベルアップしたいという皆さんの思いから、先生に直接教えていただける本練習に加え、自主練習をしています。
鏡に映したように左右反対に踊る練習は、振りをきちんと覚えていないとできません。
また、頭を使うので脳がとても活性化されます。
『NOSS』以外にも花笠音頭などを教えていただいたりと、変化もあって楽しいです。
今後は『どんとこい大台まつり』での披露を目標に頑張ります。

栃原教室の皆さん