三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2019年11月17日

熊野古道が世界遺産に登録されて今年で15周年。
その熊野古道の世界遺産登録の一年前に生まれた尾鷲市の『熊野古道まつり』が
来年3月22日に、17回目の開催を迎えます!
よさこいを初めとする各種ダンスチームがステージに集い、夏の尾鷲みなと祭りや12月のおわせマルシェに次ぐ集客を誇る地域に根差した祭となっている『熊野古道まつり』。
今回は、3月の開催に向けて奮闘する実行委員会のみなさんの様子を中心に紹介します!

紀伊山地の霊場と参詣道。
世界遺産に登録されて15周年を迎える熊野古道。
その歴史的な価値を再認識し、次世代へと道筋を繋げていこうと、各地で様々な催しが開催されています。

 

熊野古道の世界遺産登録より1年早く、熊野古道にゆかりのある地域を盛り上げようと、地域の有志が集まってつくられたのが、『熊野古道まつり』。
よさこいソーランを中心としたダンスチームが尾鷲のまちに集い、踊りで地域を盛り上げるゲンキ溢れるイベントで、今年で17回目の開催となります。

『熊野古道まつり』がスタートしたのは、2003年。
尾鷲、紀北町、熊野を中心とした地元の有志が集まり、まったくのゼロの状態から手作りで育ててきました。
そして、16年間まつりを引っ張ってきたスタート時からのメンバーがここへ来て世代交代。

 

『熊野古道まつり実行委員会』の前委員長である小西義人さんに、『熊野古道まつり』への思いをお聞きしました。

「私としては東紀伊州最大のイベントとして、考えてやってきました。
みんなもそうだったと思います。
各チーム・・・地元の方々、本当に助けていただいたことが、私の宝となっていますね。
今後は若い人たちが、新しい風を起こしてさらに盛り上げていってほしい、続けっていってほしいと、切に願っています」

そこには、次世代へ繋いでいく祭への強い思いがありました。

 

『熊野古道まつり実行委員会』の新委員長、植村綾太さん。
なんと25歳!

「昔からよさこいをやっていて、よそでもやってました。
今年こちらに帰ってきたときに、実行委員長が引退されるということで、若かった僕が任されたのかなと思っています」

植村さんは尾鷲市出身。
9年間地元を離れていたがUターンし、今年度から熊野古道まつりの実行委員長を引き継ぎました。

 

『熊野古道まつり』開催に向けての新たな取り組みとして、地元のチームやその他のチームが自由に参加できる『よさこい体験会』を月に数回、夜の尾鷲小学校で開催。
幼い頃から熊野古道まつりに参加し、今も現役でよさこいを続けている、実行委員長・植村さんが自らレクチャー。
ここから次を担う踊り手が出てくることを期待して汗を流します。

 

参加チームの一つ、尾鷲市の『式部』。
メンバーは小学生から社会人まで。

「子どもから大人まで楽しめるチームです!」

 

こちらも参加チーム、紀北町の『我夢者羅』。
紀北町を中心に活動しているチームで、現在メンバーは全員中学生。

「古道まつりはいろいろなグループと一緒にできるので楽しいです」

「二回目だけけど、結構できるようになって、良かったかなと思います」

「みんな上手で、一緒にできて楽しいです」

 

体験した参加者にもお話を聞きました。

「ちょっと恥ずかしいけど、楽しかった・・・」

「小さな子も大人に混じって一緒に踊るのは、なかなかない経験なので、とても新鮮でした」

「津市から来ました。
対人関係などが育まれるので、いい場だと思います」

 

一方、見学の方は・・・。

「楽しそうに踊ってるので、見ていて楽しいです」

「私もたまに一緒に踊っています」

 

『熊野古道まつり実行委員会』の福田一成さん。

「第一回目から参加しています。
会場もいろいろな場所に変わったり、大変なこともありましたが、長く続いているということが本当にいいなと思います。
これからもずっとずっと続いていけるように、頑張っていきたいと思います」

開催は来年の3月ですが、準備はもう始まっています。
新実行委員長は、 日々関係各所を周ります!

「任せていただいたからには、やっぱり期待に応えたいという部分と、よそから尾鷲に帰ってきたので、やっぱりその盛り上げていきたいなっていうのがありますね」

と、植村さん。

 

この日訪れたのは、大紀町にある、会場の音響担当者さん。
植村さんは経験のある人に引き受けてもらいたかったそうです。

「今年で3回目になります。
どちらかというと、結構人数多いですよね。
踊り子さんたちも、僕らがセッティングしておる所に踊り子さんたちが『あっ、吉田さーん、おはよー!』と声を掛けてくれるので、嬉しく思います」

と、吉田昌伯さん。

「踊り子さんたちが踊りやすいように、音作りや音出しのタイミングなど、聞きやすい音で、鳴らしたいと思います」

と、山本雅彦さん。

 

続いてやってきたのは、毎年フードコーナーに出店してくれている『江戸っ子』。
開業40年、地元の人が新鮮な地魚料理を求めて来店する寿司店です。

「みなさん寒い中でも汗をかきながら全力で踊っているのを見ると、とてもいいなと思います。
若い力で尾鷲を盛り上げていくために、協力は惜しみません」

と、『江戸っ子』の野間凌さん。

 

『熊野古道まつり』には店の人気メニューの『だし巻き玉子サンド』と『天むす』を販売予定。

 

こちらが来年の3月22日に開催される『第17回熊野古道まつり』の会場。
予定では40チーム以上、500名ほどが参加する大イベントです!

「若返ったならではのものを活かして、おまつりを作りたいと考えています。
『熊野古道まつり』をきっかけに尾鷲を知ってもらったり、尾鷲の方と交流を深めて頂いて、熊野古道まつり以外にも来てもらい、尾鷲だけではなく東紀州という所に足を運んでほしいと思います」

と、植村さん。

『第17回熊野古道まつり』、よさこいとダンスを中心にしたお祭りを、来年令和2年の3月22日に尾鷲市で開催します。
みなさん、尾鷲までお越し下さい!
参加チームの募集と出店メンバーの募集が始まっています!

 

第17回 熊野古道まつり
開催日時 2020年3月22日(日)
開催場所 三重県尾鷲市中川2-2 旧国市木材市場