FM三重『ウィークエンドカフェ』2020年1月4日放送

松阪の東部に位置し、櫛田川が伊勢湾にそそぐ田園地帯、西黒部地区。
西黒部まちづくり協議会は、高須町、松名瀬町、西黒部町に住む住民のみなさんで構成されています。
浅井重久さんと小川祐治さんは地域のリーダー。
浅井さんが会長で小川さんは公民館の館長です。
今、町はもうすぐ行われる凧揚げ大会の準備で盛り上がっています。
まずは浅井さんにお話を伺いましょう。

左が小川さん、右が浅井さん

揚げ大会は今年で25回目

浅井 凧揚げ大会は今年で第25回。
年1回の開催なので、25年になるかと思います。
しかしそれ以前から地域の方々が凧揚げをして楽しんでいたようです。
その中で、地域が一緒になってや凧揚げ大会をすることになり、今は『西黒部まちづくり協議会』がやっていますが、以前は公民館事業として凧揚げ大会をしていたと思います。
平成以前、昭和の時代からやってきました。
小学校の部、一般の部、町対抗と、3つの形に分かれておりますが、その中で小学校や幼稚園児も自分たち凧に絵を書いたりしてもらっています。
一般や地区対抗に関しては、それぞれ大きな凧を自分たちで作ってもらっています。
年末から正月にかけて竹を切ってきて、組んで、紙を貼って絵を書いて、揚げる準備をしています。
やはり盛り上がるのは、3つの町の対抗戦。
各町、今年の凧が出来上がってきて、試し揚げも行われているようです。

 

支の絵を中心に各町が凧を作っている

小川 凧の種類は角凧で揚げているので、作るのはだいたい同じです。
大きさは少し違い、三帖半から二帖半くらい。
地区ごとに画伯がいますので、毎年あんじょう上手い絵を描いて、楽しく揚げています。
一番早いところは年末頃から作り始めるので、1月の13日くらいには作り終わり、試し揚げをして頑張っています。

浅井 うちの西黒部の場合はだいたい、干支を描いています。

小川 今年は年号が令和に変わったので、そういうふうな文字が出てくるかと楽しみにしています。
審査の一つは飛型ですよね。
つまり飛んでいる姿がいかに格好いいか。
それとデザイン。
干支の絵を描いたり文字を書いたりするんですけど、デザインについては参加者の方に投票してもらうことになっています。
ですから地域でしっかり描いてもらうと、それだけで得点がどんどん上がるので面白いと思います。
揚がっていくときにす〜っと揚がって、上ででフラフラしないことです。
凧のバランスもあるでしょうし、糸付けの位置もあると思います。

 

々参加者が増えていて、とても嬉しい行事になっている

浅井 凧揚げ大会は、子どもたちが作った凧も上がります。
小学校や幼稚園と連携して、みんなが参加しやすい大会を目指しています。
幼稚園の子がたくさん凧を作ってくれて、年々参加者が増えています。

小川 今、子どもたちの数がどんどん増えています。
もともとこの行事は三世代の交流の場として取り組んでいました。
なおかつ、もう25年も続いていますから、その文化を継承していくということをメインに考えてやっています。
ですから子どもたちが増えているというのは、とても嬉しいです。
昔は、毎年同じところが優勝するのは気の毒だなと思って、ある程度輪番制のように、うまいこと行くようにと配慮していました。
しかし最近はデザインなども参加者が投票するようになったので、ガチ勝負です。
だけど、向こうの凧はうまく揚がったけど、こっちはうまく揚がらないといっても卑下することなく、楽しく和気あいあいとしているので、良いと思います。

 

い世代の人たちにも参加してもらえるように取り組んでいる

小川 65歳以上の高齢者の割合が38%くらいになっているんですよ。
本当にお年寄りが増えていくんですけど、そのお年寄りが、どえらい元気がいいんですよ。
20歳くらいから55歳くらいの人たちをいかに引っ張ってくるかで変わってくるので、それが今からの課題となっています。

浅井 西黒部まちづくり協議会では、学校と一緒になってする行事を作っています。
子どもさんが出てくると、親御さんも出てきてくれるし、おじいちゃんおばあちゃんも出てきてくれる。
子どもさんを中心に動いてくれると、若い人の参加者も増えてくれると思うので、そういう行事を行っています。

小川 元祖となる年代の方に入ってもらって、それを当たり前のようにサイクルを回していけたらいいなと思います。
まちづくり協議会の行事は季節に合わせて行っています。
春はお花見、夏は花火大会や魚のつかみ取り・・・秋になるとみんなで旅行にいったりと地域のみなさんの交流を深めています。

浅井 高齢者の方にも出てきてもらい、元気をつけてもらうとういうことも、協議会の役目だと思います。