三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2020年1月5日放送

桑名女性ネットワークは、2011年に起業している女性・子育て世代の女性をつなげ、お母さんたちの働き方を考え変えていこうと立ち上がり活動を続けています!
これまでに起業したビジネスを集めたイベントやシンポジウムなどを開催。
また、桑名女性ネットワークでは、シェアオフィスを開設、そのシェアオフィスの2階にはシングルマザー専用のアパートをつくりました!
自立した女性を応援するため、お母さんの笑顔や、子どもたちが元気に育つ姿を応援するため、メンバーのみなさんが交流をし、活動する姿を紹介します!

桑名市の蛎塚にある3DKのアパートを拠点に、働く女性、子育て世代の女性をつなぎ支援する『桑名女性ネットワーク』のみなさんを紹介します!

室内では、女性たちがシェアオフィスであるこちらの活用法について、これからどうするかを話し合っています。

 

女性だけでなく、宿題中のお子さん、そして隣の部屋では子どもたちがおもちゃで遊んでいます。
こちらはどのような空間なのでしょう。

 

「『桑名女性ネットワーク』は、自分の経験や技術などを活かして、形態や規模は違えども起業している女性たちの集まりなんです。
スモールビジネスをそれぞれしている人たちは個々の能力が高いので、組み合わせることができる場所、交流できる場所をつくりたいということで拠点を作りました」

と、『桑名女性ネットワーク』代表の水谷美保さん。

 

働く女性、子育て世代の女性をつないで、お母さんの働き方を考え、変えていこう。
そんな目的から、2011年に数名のお母さんたちによって設立されたのが『桑名女性ネットワーク』。
女性たちが興したスモールビジネスが一堂に会するイベントやシンポジウムなど、起業した女性たちが集い、交流する場を積極的に設けていました。

 

拠点となるシェア・オフィスの空間づくり、そして運営するのも、もちろん起業したお母さんたちです。

「自宅でおうちパンというパンの教室をしております」

『おうちパン教室kukuna』の水谷華椎子さん。

「私は顔ヨガとバランスボールのインストラクターをしています」

『バランスボール&顔ヨガ』の小野有美子さん。

「私は在宅ワークでデザイン関連の仕事をしています」

デザイナーの鈴木千裕さん。

こちらを利用できるのは、起業した女性。
作業やワークショップなどの開催、交流の場として使うための交流拠点です。
必ずしも『お母さん』である必要はありません。

 

『桑名女性ネットワーク』のメンバーである小野さんの仕事の様子を見るためにやってきたのは、桑名市内にある『ドリームステーション』。
学童保育のほか、地域のサロンとして利用されているそうです。

 

今回、小野さんが開催しているのは『脳活顔ヨガ』体験。
普段動かさない顔の筋肉を使うことで表情を豊かに、表情筋を鍛え、血流をアップさせることでたるみやシワの改善をすることができるのだそうです。

 

小野さんは2児の母。
バランスボールのエクササイズを通して、女性の産後ケアを広める活動もしています。

「この仕事は人とのつながりがとても大切なため、同じ境遇の人たちを探した結果『桑名女性ネットワーク』にたどり着きました。
子育てしながら、働きながら家事をしている人がたくさんいて、そういう人たちとつながることができました、
一人ではできないことも、1人2人3人、4人と集まることで、新しい考えが生まれたり、自分自身の活動もすごく広がりました」

と、小野さん。

 

水谷さんの自宅では『おうちパン教室』を開催。
タッパーに強力粉・塩・ドライイースト・水を入れて混ぜるだけ!

「混ぜたら冷蔵庫で一晩寝かせ、次の日の朝その生地を出して焼きます。
なので、10分で焼けるので、夜5分朝10分で焼けるパンっていうことになります」

 

発酵した状態の生地をタッパーから取り出して、簡単にまとめます。
オリーブオイルをかけてから指で穴を等間隔にあけ、岩塩とローズマリーをふりかけます。

 

そしてオーブントースターで15分焼いたらもう完成!
ごはんを炊くように焼ける『ドデカ フォカッチャ』。

 

水谷さんは4児の母。
子育てをしながら、手軽にできるおうちパンつくりを広げています。

「去年の3月末に桑名に引っ越してきたばかりです。
知り合いも一人もいなくてどうしようかと思っていたときに『桑名女性ネットワーク』と出会えて、私がやりたいことと、まったく違うことをしている方とつながりを持てたということが、とても支えになっています」

『桑名女性ネットワーク』が広げようとしている輪。
それは働くお母さんだけではありません。
実は母子家庭の生活や就労の支援もしています。

 

『パークリンク桑名プロジェクト』は母子世帯専用のアパートを運営するプロジェクト。シェアオフィスの2階を提供しています。
母子世帯の自立は、就労だけでなく、子育てや住まいの支援という思いからこのプロジェクトが立ち上がりました。

「ここが交流拠点となって女性のチームが生まれていくことが最初の目標です。
1年目はここをしっかり動かし事業化できること。
私たちはお母さんで、基本子どもを育てています。
私も4人育てていますので、子どもとしっかり向き合いたいからこの働き方をしているんです。
信頼のある濃いコミュニティといくつつながりが持てるかがこれからの私たちの課題ですね。
シングルマザーの人たちもお互い助け合って新しい力を生み出すし、社会問題を解決する中で自分たちのビジネスを広げていくということを少しずつでも実現していきたいです。
女性の起業時間がかかるので、それを自分も周りも受け入れて、広げていくこと・・・これをみんなでやっていきたいと思います」

と、水谷さん。

起業した女性たちが新たな可能性を見出す場所。
そしてシングルマザーを支援し、地域とのつながりを生み出す場所。
『桑名女性ネットワーク』『パークリンク桑名プロジェクト』は動き始めたばかりです。