息子ノ酒行事」のご案内

■開催日時

2020年1月11日(土)早朝(7時半~8時半頃)

■開催場所

湊家(紀伊長島区長島【本町】)

■内容

魚まち長島地区に伝わる伝統行事「息子ノ酒行事」。江戸時代初期から続く行事で、長島組の大庄屋であった湊治郎左衛門(初代)の家系を継ぐ湊家で行われます。この行事は、湊家の一族は水難にあわないという言い伝え(※)にちなんだもので、毎年この日には、その年初めて正月を迎える男の子が湊家を訪問し、養子縁組の儀式を受けます。かつては同地区の漁師一家の男児を中心に行われていた儀式ですが、近年は県内外に住む同地区にゆかりのある親御さんの男の子なども儀式を受けています(なおその年に初めて正月を迎える男の子が基本ですが、小学生ぐらいまで男の子ならば儀式を受けられるとのことです。また、儀式を受けられる皆さん12月中旬ぐらい迄に湊家さんに申し込みをされるとのことです)。

※息子ノ酒行事<湊家の言い伝え>
これは昔、湊治郎左衛門(初代)が馬で赤羽川で渡っていた際、突然、馬のしっぽを河童に引っ張られ川に引きづられそうになったところ、刀で河童の片手を切り落として難を逃れ、片手を家に持ち帰った。後日河童が片手を取り戻しに湊家に来て「二度と(湊家の)子々孫々は海で死なせない」との約束で片手を返した(以上、「熊野の民俗と祭り」より引用)