雑

魚フライサンドは、地元のものにこだわって作っている

石神さんに来られた方が休憩できるところが少ないということで、ご飯を食べたりゆっくりできるところを提供するために、『オウサツキッチン0032』を作りました。
もともと隣の『海女の家五左屋』で働いていて、新しいお店を作るということで店長に抜擢されました。
けっこう不安でいっぱいでしたが、まわりの人が助けてくれて、なんとかやっていけています。
地元の食材にこだわった『雑魚フライサンド』。
相差の海で獲れた魚を使って、衣には海女さんが取ってきたワカメを天ぷら粉に混ぜています。
パンは地元の『ブランカ』さんのものを使っています。
さらにお店で出しているコーヒーは鳥羽の『MUSEA』さん、牛乳は大内山牛乳と、地元のものにこだわってお出ししています。
そもそも地元の『雑魚』は、相差の海で獲れた魚なんですが、獲れた量が一定以上でないとお魚屋さんが値段を付けてくれない・・・それら魚をこちらで使っています。
今日は鯛とヒラメとブダイを使っています。
恐る恐る食べて「すごい美味しい！」と言って、もう一個食べたいとまた注文してくれたり、美味しかったと言って帰っていかれるお客さんもいます。

満

月の夜、石神さんにお参りする『夜参り』はみんなで考えた企画

『オウサツキッチン0032』を作ったとき、相差の未来を考える若手グループ『OMI』が意見を出し合って、こんなんしたらどうってみんなで考えました。
20代〜40代くらいのメンバーですね。
もっと相差を良くしていきたいと思って。
子供の数も減ってきたし、もうちょっと盛り上がるようにしていきたいと。
そこで満月の夜に『夜参り』をはじめました。
先日開催したところ、盛況でした。
神秘的ですし、その夜にしかもらえない御朱印も出て、みなさん協力してもらいました。
お客さんもいろいろなところから来ていて、以前お願いしたので、お礼参りに来た、なんて人もいました。
先日は沖縄の方とお話して楽しかったです。
若い方から年配の方まで幅広く・・・。
石神さんにはしょっちゅう行きます。
これまで何回も叶って、お礼参りをして・・・5〜6回くらい叶いました。
1回ずつお願いして、叶って、お礼参りして、また新たなお願いをして。
1ヶ月に1回来る方もいます。
「また来たよ〜。お願い事しにきたんさ〜」って。

お

店は船底にいるようなイメージ

店の中の作りは船底をイメージしています。
落ち着くというか、海の中というか。
メニューも地元のものにこだわって、相差の海で採れたテングサで炊いたトコロテンを出しています。
トコロテンにキナコをかけてお出ししていますが、それだけでは普通ですよね。
『映える』ものを作ろうとトコロテンに色を付けて、『レインボーところてんサイダー』を販売したところ、すごい人気で、インスタグラムなどにもアップされていて、お客さんもそれを見てきてくれます。
2〜3時間炊いていないといけないので、教えてもらってなんとかやっています。
一番ビックリしたのが、玄関に採れた野菜などが置いてくれてあったこと。
常に魚も新鮮ですし、良いもんばかり食べているというか。
魚もさばけるようになりました！
最初は触ることもできなかったので、夫や夫のお父さんお母さんがさばいてくれていました。
だけど自分でもさばけるようになりたいと思って、教えてもらいました。
カツオとか、大変だけど楽しいです。
子どもがアジを釣ってきて、自分でさばいているのを見て、負けたらいかんと、徐々にできるようになりました。

も

っと相差を豊かにしたい！

相差に嫁いで10数年。
楽しいことや嬉しいことがたくさんあって毎日が充実しています。
その反面、今、自分たちに出来ることは何かをよく考えるようになりますね。
みんなよそに働きに行ってしまうので、もう少し相差を豊かにというか、相差で仕事をしてほしいなと思います。
みんな、離れていってしまうので。
嫁いできた頃は、遊ぶところもカフェもなく、何もなかったです。
でも最近はご飯を食べるところやカフェもできたし、友だちもできたし周りの人もあったかいし。
だんだん良い所だな、と思うようになって・・・今はとても楽しいです。
そんなタイプじゃなかったんですけど、やっていくうちに楽しくなっていくし、祭りが成功したりすると嬉しいですし。
『クジラ祭り』のときも組で集まって、昔だったら劇をしたりしてどんどん仲良くなって。
先日も『獅子舞』があったんですが、うちの子も参加させてもらって、みんなが協力しあって祭りを成功させたりするのが、とても良いと思います。

嫁いできて、長く住めば住むほど、相差が良いところだと思えてきます。
もうちょっと相差にお客さんや住人が増えたらいいなと思います。