介

護予防のためにスクールを開催

私は地元の紀宝町とお隣の御浜町、それから那智勝浦町で介護予防の事業として『スポーツボイス』の教室を定期的にさせていただいています。
エクササイズをしながら、すっかり声も出していきます。
声を出すことがストレス発散になるので、イライラした時とか「うわ〜〜〜！」って言いたくなるじゃないですか。
それをみんなで一緒にやっちゃう。
終わるとみんな、ニコニコして帰っていくんですよ。
それがとても嬉しくて・・・。
『スポーツボイスフェスティバル』というイベントがあり、そこで初めてスポーツボイスに出会いました。
なんて楽しいんだと、まず思いました。
和歌山県の潮岬にある個人病院の院長さんが、開発者の東哲一郎さんと親戚で、それで読んでずっとやっています。
精神科の個人病院なんですが、リハビリの一環として週に1回、スポーツボイスをされています。
1年続けて、少なくとも3人、お粥しか食べられなかった高齢の方が白ご飯を食べられるようになったそうなんです。
筋肉は年齢に関係なく、動かせば動かすほど柔らかくなり動きやすくなって大きくなるので、本当に高齢の方にも効果が期待できるんですね。
だから食べ物を自分で噛んで食べるということが、大切なので、スポーツボイスを広めたいと思いました。

高

齢者のみなさんがポジティブになれる空間を作る

6月から月に2回の定期講座をしているのですが、参加者の方から「喉に引っかかりやすかったのが気にならなくなった」と言われました。
また、数年前にご主人を亡くされてそれからずっと食欲がなかった方が、声も出してスッキリして、ご飯もとても食べられるようになったそうなんです。
2週間に1回、みんなに会えることが精神的な支えになって嬉しい、と言っていただけることが多く、直接それを聞くことができるのが、私も嬉しいです。
よく聞こえる会話が「久しぶりやね〜」「元気だった？」「あの番組見た？」など、普段お家でできない会話を、普段会わない方とできる・・・その場を提供できることも素晴らしいと思うし、刺激になりますよね。
外に出るということで準備をしたり、今日はこれを着ていこうかなとか。
時々、とても真っ赤なリップをしているお姉さんがいるんですけど、素敵だと褒めると乙女のような顔になって。
そこから「あなたもこれいいね」というような、褒めの連鎖が始まって、何しろポジティブ。
みんなでキャッキャと笑って。
私も、自分自身が楽しくないと続かないタイプなので、そのあたりは心がけています。

知

らない間に運動になっている。声を出そう！というレッスン

私のレッスンは、みんなが笑顔になれるカリキュラム。
無理なく誰もが楽しめるレッスンです。
声だけだったり、ヨガとか街かどエクササイズとかの経験はありましたが、声を出しながら音楽に合わせて身体を動かしていくので、知らない間に運動になっているんですよ。
それがポイントというか。
今から運動するぞ！という意気込みが必要なく、みんなで声を出していくぞ的な、気楽にしかもしっかり普段使わない筋肉も動かせるので、素晴らしい1時間のレッスン。
本当に、他にないものだと思います。
ファンキーな音楽を爆音で流しながら声を出すんですが、音程がずれても全然構いません。
無理やり大きな声を出す必要もないので、恥ずかしいという気持ちはあまりないと思います。
誰しも人前で失敗したくないという気持ちはあると思うので、できるだけそれをなくすようなレッスンの仕方になっています。
自分の声やお腹に集中できるプログラムになっています。

夢

は料理とのコラボレーション企画、男性限定クラス作り

ご自分に合わせてレッスンを続けてもらうことができます。
座ったままでもいいですし、立ってでももちろん。
例えば足を上げる運動であっても、足が痛い人には代わりの動きを用意していて、みんな同じ動きじゃなくてもいいんです。
必要なのは集中すること。
それからその時々で、喉や、腹式呼吸に必要な普段ではあまり使わない骨盤底筋とか。
そこだけ集中したらOK！みたいな感じでやっています。
今してみたいのは、お料理とのコラボ。
スポーツボイスをして喉を動きやすくしてから、ちょっときれいな格好をして美味しいお料理を食べる・・・単発でもいいのでそういうイベントをやってみたいと思っています。
あともう一つは男性限定クラス。
高齢の男性は特に無口な方が多いので、家で一日中喋らない人もけっこういるそうなんですよ。
紀宝町で『スポーツボイス体験会』を3回、ゆったりコース、しっかりコース、男性限定コースを開催したところ、男性限定コースに予想以上の人数が集まっていただきました。
定期開催しているスポーツボイスは元気な女性が多く、来る男性は限られてしまうので、男性限定コースを作りたいと思っています。

本当に自由なレッスンができるので、天気よかったら屋外でも。
できるだけたくさんの人に知ってもらいたいなと思っています。

目指すは3世代交流！
おじいちゃんおばあちゃん、お父さんお母さん、お孫さん、みんなで同じことをする場を作りたいですね。