FM三重『ウィークエンドカフェ』2020年6月20日放送

斎宮跡に花しょうぶが咲く頃、明和の町はより華やかな季節を迎えます。
今回は『一般社団法人明和観光商社』の杉山大介さんがお客様です。
観光と健康をテーマに事業を推進する組織、それが明和観光商社。
詳しくお話しを伺いましょう。

ルスツーリズムを推進している

観光商品、いわゆる車やバスで回るような観光以外にも、地元の特産物など、地元の魅力を発信しています。
ただ観るという観光以外に特産品や、ベースとなるレンタサイクルだったり、観光のもとになるプラン『ヘルスツーリズム』だったり。
ヘルスツーリズムとは、身体を使って楽しむもの。
つまり、観るだけ以外の観光の要素を含めて推進しているのが明和観光商社です。
地元の人たちの魅力や地域の魅力を一つ一つ掘り下げて、パッケージにして届けるのが我々の仕事だと思っています。
去年の4月から活動を開始して、今年の4月でちょうど1年。
明和観光商社は明和町の人たちとともに10ほどのいろいろな事業をはじめています。
その中からそれぞれに事業の中で特化してきた部分をかけ合わせて、さらに洗練された事業に展開することを目指しています。

 

淀海岸をみんなで歩く。ストレッチなどをしながら人と人をつなぐ

明和町にある大淀海岸で『タラソテラピー・ウォーク』といって、東海唯一のヘルスツーリズム認証を受けたプログラムを実施しています。
海岸沿いをみんなで歩く中で、健康になるためにストレッチなどで身体を動かしたり、人と人がつながって楽しむということも含めて、この町は良い町だなと思ってほしい…そういったプランを用意しています。
現在コロナでお休みしていますが、地元の人も含めいろいろな人に参加してほしいですね。
僕も実際にやってみて、その日によって海岸の潮の満ち引きや風の強さなど、いろいろなことを感じる中で、身体の気持ちよさもありますし、運動するのにもちょっと難しいかな…というのもそれはそれで楽しめたり。
ここでしかできないことかなと思いました。
明和観光商社は全部で11人。
それぞれがいろいろな事業を持っていますが、ときに一緒に活動したりもしています。
それぞれの良さが出て、良いサイクルで回っているなと感じています。
僕は現在、新型コロナウィルスに対してのテイクアウト情報を発信したり、明和町出身の学生に向けて、特産品支援として特産品を送ったりしています。

 

産品をブラッシュアップし、売れることにより商品に自信をつけてもらう

生産者さんが込めている思いや大切にしていることが見えてきて、食べる人たちにとっても生産者の思いが乗ることで『美味しい』『幸せだな』と思えるものとなります。
商社が間に入ることで、情報や気持ちを届けていきたいと考えています。
可能性をより広げるために、言葉やデザイン、技術も大事ですし、一人ひとりの気持ちに気づく感性も大切にしたいです。
観光商品では、酒蔵さんや観光施設の方たちと話す場合もあります。
地元の商品をネットで販売していますので、農家さんと商品をどうブラッシュアップしていくかを話し合ったりもしています。
一番は、明和町の人たちに、明和町が良い町だということと、明和町の良い部分をはっきり言えるような価値を、我々が目に見えるよう、味わえるようにしていきたいです。
明和町の人たちそれぞれが素晴らしいと思うので、それぞれの価値に気づける情報発信やイベントをしていきたいと思います。
今はコロナで難しい状況ですが、『つながる』ということを大切にしたいです。

 

ずかしがらずに、もっと魅力をPRするべき。利用者との間に入るのが自分のやること

恥ずかしがるというか、「同じような仕事をしている人は他にもいるから」…という人が多いんですけど、それは明和町や伊勢・松阪近辺の話であって、世界で見た時に、とても特別なことなのに、さも当たり前のことのように思ってしまっているのを残念に感じます。
今の時代は、言っていないことが悪いことみたいなところもありますが、そうではなくて、良いものは積極的に言っていくのが僕の中で必然。
その良さに気づけていないということもあるので、僕がその素晴らしさをちゃんと伝えたいですね。
外国人からすると、みんなで農業をしている姿など、何気ない日常がとても輝いて見えるそうです。
それを見て、さらに農業をしている方と関われたりしたら、そこにしかないものだと感じてもらえると思います。
みなさんにも自信を持っていただきたいし、僕自身が観光の仕事として、そこに喜びを感じてくれる外国のお客さんを連れて来たいと思います。
みなさんが何気なく見ている日常に、大きな価値を持って見てくれる人たちがいるってこと、そしてそれを自分たちも感じた時に、明和町に良い暮らしがある、自分たちの暮らしが大したものではないのではなく、良いものだと気づける。
気づいた時にこの生活に一回立ち戻って、「お母さんありがとう」や「この景色はいいなあ」とみなさんに感じてほしいです。

僕自身も発見段階ですし、そういうひとたちと繋がれていないところも多くありますし、実力も付けつつ明和町の人たちとも繋がりつつ、幸せな未来を描きたいですね。