三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート!」2009年8月9日放送

大人気の『ないしょ餅』の製造現場に潜入!?
地域の食材を使った特産品づくりで、町に人とゲンキを!

多気郡大台町の『道の駅 奥伊勢おおだい』。
ここに、この地域でしか食べられていないお菓子が売っています。

それがこの『ないしょ餅』。
休日はもちろん、平日でも売り切れてしまうことが多いほどの大人気商品です。
「まわりにはないしょで食べたい」ほど美味しいから、この名前がついたそう。

作っているのは、大台町長ケ『ふるさと耕房大台』のみなさん。
廃校になった校舎を利用した加工施設で、地元の農産物を使った商品開発に取り組んでいます。

それではさっそく作り方を。
大台産のうるち米ともち米に、ヨモギをまぜたものを静かに突きます。
これも「ないしょで食べたいないしょ餅」の名の由来。
ついた餅で、甘さひかえめの餡を優しく包み、きな粉をまぶして完成です。

実はこのお餅、昔から大台の各家庭で作られてきた家庭の味。
それを地域の特産品として道の駅などで売り出したところ、大人気となったそうです。

『ないしょ餅』を売り出し、名物にしようとしたきっかけは、地域の活性化と、後継者問題を抱える農地と農業を守るため。

農地を守っていくには、そこでできた品物に付加価値をつける必要があると。
そのためには加工施設が欲しいが、新たに建てるのは難しい・・・。
そこで、廃校となった旧三瀬谷小学校第一分校の校舎を改造し、『ふるさと耕房大台』を立ち上げました。

『ないしょ餅』が人気商品となった今も、『ふるさと耕房大台』の皆さんは、大台の特産品開発に取り組んでいます。

試行錯誤を繰り返しながら作られた『茶々うどん』。
色と香りのバランスをとるために、2種類のお茶をブレンド。
また、うどんのコシの強さを習得するため、うどんの本場、四国讃岐地方にまで行き、研究を重ねたそうです。
さらに、うどんを製造する機械も、補助金に頼らず、グループのみんなで資金を出し合い購入。
地域の特産品を生み出そうという、メンバーの意気込みが感じられます。

他にも、『玄米せんべい』『おばあちゃんのあられ』・・・などなど、数々の商品を生み出しています。

また、ないしょ餅などを作るグループのほか、『漬物・あられグループ』や『草木染めグループ』の方々も。
不定期に『ふるさと耕房大台』を利用し、活動を行っています。

そして最近では、ないしょ餅作りやうどん作りの体験イベントも増えつつあり、地域外の人たちも参加できる企画を増やしていく予定だそうです。

『ふるさと耕房大台』を、加工施設としてだけでなく、都市と交流を深める拠点に。
都市部の人に来てもらい、農業体験や加工体験などを通して、地域の人たちとふれあう場としての場所に。

ふるさと耕房大台の『ないしょ餅』づくりが、地域をゲンキにするきっかけとなったのです!

*『ないしょ餅』『茶々うどん』は以下のお店で購入可能です。
 ●道の駅 奥伊勢おおだい
 ●紀勢自動車道奥伊勢PA
 ●五桂池ふるさと村
               など