三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2020年10月11日放送

『むすび目Co-working』は、南伊勢町移住定住コーディネーターの西川さんを中心に、南伊勢町の人、地域、そして仕事をつなぎ、その「むすび目」となるべく活動を開始!
むすび目Co-workingでは、南伊勢町の情報発信をホームページなどで行うほか、空き家対策プロジェクトを行っています
また、南伊勢町内瀬地区に、「しごとば油屋Ⅱ」というコワーキングスペースをつくり、仕事をする場だけでなく、拠点として仕事をつくり出す場を提供しています!

南伊勢町の内瀬。
今回は人と人、人と仕事、人と地域、そして人と住まいをつなぐ取り組みをしているみなさんをご紹介します。

以前番組でも紹介しました『ないぜしぜん村』
みかんをはじめ、南伊勢のおいしい食材を取り扱っているアンテナショップです。

 

そして、そのすぐお隣にあるのが、本日ご紹介するゲンキさんたちの拠点。
『しごとば 油屋Ⅱ』という名前がつけられたコワーキングスペース。
どんな空間なんでしょう?

 

海の見える、とても素敵な空間です!
こちらを運営しているのは、左から『南伊勢町地域おこし協力隊』伊澤峻希さん、『南伊勢移住定住コーディネーター』西岡奈保子さん、『南伊勢移住定住コーディネーター』西川百栄さん。

「ここは私たちが作ったコワーキングスペースです。
南伊勢町の方だけではなく、町外からもたくさんここに仕事をしに来てくださっています。
一応ここを『しごとば』と名付けて、オープンスペースにしてみなさんが来ていただけるスペースにして、それを私たちが運営しています」

と、西川さん。

 

地域と人をつなぐむすび目になりたい…そんな目的を実現するため活動しているのが、『むすび目Co-working』のみなさん。
コワーキングスペースの運営、町の情報発信、そして移住定住の支援や空き家再生プロジェクトなど、幅広い活動をスタートさせています。

 

「そもそも私も『南伊勢町にコワーキングスペースを』と聞いたときは何かと思いました。
パソコンを持って仕事をできる人がカフェみたいな場所で一人一人がパソコンを持ってきて仕事をするスペースでしょうか。
さらに仕事をしに来た人同士が交流できるようなスペースですね」

と、西川さん。

 

コワーキングスペース『しごとば油屋Ⅱ』は、ホワイトボードならぬブラッグボードが使えるほか、Wi-Fi完備、コピー機やプリンタも用意されています。
利用料は1日500円(時間無制限)ドリンクは100円。
営業は月~金曜日の9時~18時で、予約制となっています。

「パソコンを持ってきて仕事をする方の他、近隣の市町さんからもここへ来てくれる方がいます。
嬉しいのが、町内の方が打ち合わせで使ってもらったり、役場と私たちが打ち合わせで使ったりできること。
それから移住定住の相談窓口としてここ使うなど、人の交流が増えたことが、この場所を作ってこと良かったことだと思います」

と、西川さん。
仕事だけではなく、人と人とを繋ぐ場所になっているんですね!

 

コワーキングスペース横の部屋では、西岡さんが空き家バンクの登録を行っていました。

「ここでは空き家バンクの登録をしたり、移住希望の方のご相談に乗ったりしています。
私は『移住定住コーディネーター』ですので、役場からの委託を受け、南伊勢町に移住をしたいという希望の方が来たときに窓口となって、集落のことや南伊勢町の魅力をお伝えしています」

西岡さん自身も2年前に名古屋から南伊勢町に移住。
移住してきた西岡さんだからこそわかる目線から、その方にあった集落を紹介するように心がけているそうです。

 

もうひとつ大切な活動がこちら!
インターネットによる南伊勢町の情報発信『南伊勢のむすび目』。

 

「こちらは南伊勢町に移住したいという方や興味のある人に向けて、南伊勢町の特徴を具体的に伝えられるホームページになっています」

と、『南伊勢町地域おこし隊』の伊澤さん。

「取材や写真の撮影も自分で行っています。
もともとライターとして南伊勢町に入ってきて、地域の祭りや仕事、漁業の現場、みかんの収穫作業などを撮影に行く機会があり、写真を撮りためています」

 

『南伊勢をあるく』というコーナーが伊澤さんの担当。
実際に歩いて町の魅力を発掘しています。

「南伊勢町には大きな観光地がないため、町外の人からすると車で通り過ぎてしまう場所というイメージがあるようですが、車を降りて歩いてみるとたくさん魅力があるんです。
なので実際に自分が南伊勢町を歩いてみて、見つけた魅力を記事にして発信しています」

と、伊澤さん。

 

また、南伊勢の広報紙でも、情報発信中。
町の制度を分かりやすく町民に伝えるため、ドラマ仕立ての連載を担当しています。

 

活動は他にもありました。
南伊勢町内瀬から車で10分ほどの場所で今、行われているのが、『むすび目Co-working』の取り組みの一つ、空き家再生プロジェクトの準備。

実は取材日の翌日が空き家再生プロジェクトの工事イベント開催日。
事前にメンバーで体験しつつ、準備をしていました。

 

「イベントに参加してくれた人に、このペンキ塗りなどを体験してもらいます。
とは言え自分たち素人には難しいので、まず先生に来ていただいて教えてもらいながら、こうすれば素人でも壁塗りができるよというのを勉強しています」

と、西川さん。

 

こちらがDIYの先生・水谷さん。
建物を再構成するプロです。

「移住定住の担当者の人は意外と空き家に住んだことがないし改装の方法も知りません。
実際にやってみるとアドバイスもできると思いますし、コミュニケーションも取りやすくなると思います。
そういった意味で、町の担当の方がこうして体験しているのは、とてもすごいことだと思いました。
僕もいろいろな所に行きますが、みんながみんなやっているわけではないです」

開催された空き家再生プロジェクトには、県内外から10名の人が参加。
2回の開催を経て、ここまで空き家が蘇ってきました。

「冬頃に完成する予定で、その後は『移住おためし体験住宅』にしたいと思います。
移住を考えている人が、少し長い1ヶ月2ヶ月ぐらいの感じで、南伊勢を体験してみたいという時に試しに住んでみる家です」

と、西川さん。

 

「新しい時代の中で、オンラインなど新しいツールを使ってより多くの人に南伊勢町の魅力を知ってほしいなと思います」

と、伊澤さん。

「面白い人たちが移住してくれて、現在南伊勢町で暮らしている方たちと力を合わせて良い町にしていくようになったらいいなと思います」

と、西岡さん。

「私たち『むすび目Co-working』活動していることをたくさんの人に知っていただいて、うちの町に興味があるという人とつながって、一緒に仕事したいなと思っていただけるようなグループになっていきたいですね」

と、西川さん。

情報発信を通じて、人と人を・・
移住定住を促進して、人と地域を・・
コワーキングスペースを通じて人と仕事をつなぐ・・・
南伊勢のむすび目は強固なつながりになりつつあります。